街に、ルネッサンス UR都市機構

形を見せ始めた新しいまち 子どもたちの未来に思いを馳せて(2)

URPRESS 2016 vol.45 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

宮城県 南三陸町・気仙沼市
形を見せ始めた新しいまち 子どもたちの未来に思いを馳せて

宮城県南三陸町では造成した高台に住宅が建ち始め、商業地には店舗もオープンした。
災害公営住宅の建設が急ピッチで進む気仙沼市では、生活の質に気を配る取り組みも行われている。

気仙沼市

幸町の災害公営住宅は、白を基調に棟ごとに赤や青といった色を塗り分け、アクセントにしている。間取りは1LDKから4DKの7タイプ。
建物の前に立つUR都市機構の高橋寛男(右)と、磯野雄人(左)。

着実に建設が進む気仙沼の災害公営住宅

津波と火災で甚大な被害を受けた気仙沼市。UR都市機構では南気仙沼と鹿折(ししおり)の2地区で区画整理事業による土地のかさ上げ、5地区1033戸の災害公営住宅の建設を担っている。すでに完成した2地区の災害公営住宅に人々が暮らし、3月には幸町にかさ上げ地区初の災害公営住宅も完成した。平屋建ての集会所を中心に5~7階の4棟の住宅が並ぶ姿は、造成地の中でひときわ目をひく。「少しでも早く住宅を完成させるため、建設は周囲で行われるかさ上げと同時進行。工事用に仮設の道を作り、道路や水道、電気などの設置を進めつつ住宅を完成させました」

一からまちをつくっていく復興事業ならではの建設事情を語るのは、UR都市機構気仙沼復興支援事務所の磯野雄人だ。周囲の造成と建物の建設はこれから進んでいき、入居者は、できあがっていくまちを眺めながら暮らしていく。

今年3月に完成した幸町の災害公営住宅につくられた集会所。
建設が進む幸町の災害公営住宅。

建設から生活の質へ復興は新しいフェーズへ

気仙沼市は被災者の需要に100パーセント応えることを目指している。そのため、災害公営住宅への入居世帯数や世帯人数を何度もリサーチし、広さや間取りの見直しを重ねて建設を進めてきた。「厳しい状況の中、UR都市機構の住宅は予定通り、一部は1カ月ていど早く完成の見込みで、入居予定者に喜ばれています」

気仙沼市建設部災害公営住宅整備課の佐藤好和課長は語る。災害公営住宅の課題は建設から生活の質へと移り、今の課題は高層の集合住宅で初めて暮らす、高齢化の進む居住者のコミュニティーづくりだという。

小学校跡地に建ち、入居後1年たつ南郷の災害公営住宅では、週1回のお茶っこ会や季節の催しなどが活発に開かれている。自治会長をサポートして活動に尽力しているのが、佐藤常平さん、淑枝さん夫妻だ。「難しいことも多くて、たいへんです」といいつつも、廊下で住人に気軽に声をかけて立ち話に興じる。その姿が、新しい暮らしが日常に根を下ろし、着実に築かれていることを感じさせる。

震災から5年。少しずつ形を現し、成果を見せ始めた復興のまちづくり。故郷のまちで、人々の明日はどう紡がれていくのだろうか。

南郷の災害公営住宅で暮らす佐藤さん夫妻は、地元で長く理髪店を営んでいた。顔の広さを生かし、新しいコミュニティーづくりに奔走している。
気仙沼市建設部災害公営住宅整備課の佐藤好和課長は「やっと、ここまできた」という気持ちだと語る。

【西上原三千代=文、佐藤慎吾=撮影】

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