届け!笑顔 第4回
東日本大震災から丸5年が経過しようとしていた2016年3月6日、盛岡市の会場には約2000名もの人々が集まった。
AKB48が震災直後から被災地訪問を続けてきた「誰かのために」プロジェクトも、すでに59回目。今回は選抜メンバーがほとんど集まり、総勢26名でのチャリティコンサートとなった。
小嶋陽菜(はるな)、峯岸みなみ、柏木由紀、渡辺麻友、横山由依をはじめ、加藤玲奈、岩田華怜(かれん)、高橋朱里、岡田奈々、小嶋真子、西野未姫(みき)、込山榛香(はるか)、向井地美音(むかいちみおん)、湯本亜美、後藤萌咲(もえ)、木﨑ゆりあ、佐藤七海(ななみ)、佐藤朱(あかり)、舞木香純(もうぎかすみ)、松井珠理奈、松村香織、山本彩(さやか)、藤江れいな、指原莉乃、北原里英、加藤美南という豪華メンバーである。会場はものすごい熱気と笑顔であふれんばかりだ。
総監督の横山由依がいう。「盛岡に集まってくれた人たちの熱い思いが伝わりました。私たちが笑顔を届けるには、私たち自身が輝いてなくてはいけない。そういう思いでメンバー全員が頑張っています。だから皆さんにもその笑顔が届いたのではないでしょうか?」
1月、57回目の訪問となったのは、まだ雪が降り積もる福島県南相馬市。向井地美音、藤田奈那、茂木忍、川本紗矢、込山榛香、高橋朱里の6名が、大きな笑顔とダンス、そして歌を、会場の「さくらホール」に集まった皆さんにお届けした。
2月には大家志津香、大和田南那(なな)、小嶋菜月、宮崎美穂、加藤玲奈、木﨑ゆりあの6名が宮城県石巻市を訪問。58回目となる「誰かのために」プロジェクトで、メンバー全員が全力で歌った。
どの訪問地でもそうなのだが、ステージ後にAKB48のメンバーとハイタッチをする子どもたちの表情は、みんな笑顔で輝いている。メンバーの笑顔はしっかりと東北の子どもたちに届いている。
「誰かのために」プロジェクトのすべてがここに
『AKB48、被災地へ行く』
石原 真著 岩波ジュニア新書 1,000円(税別)
2011年5月22日、AKB48の被災地訪問の1回目が行われた。篠田麻里子、大島優子など当時の主力メンバー6名が、「とにかく行ってみよう。何か役に立てることがあるかもしれない」との思いを胸に、岩手県大槌町と山田町へ。機材をすべて持ち込んでミニライブを行い、ライブの後には可能な限りハイタッチ会を行うという今に続くスタイルは、この時に生まれた。 それから5年。AKB48の「誰かのために」プロジェクトは60回を数え、今も続けられている。この本はこのプロジェクトに同行している著者がまとめたAKB48の活動の記録であり、少しずつ変化する被災地のレポートでもある。未曾有の被害を受けた人々を前にして、彼女たちは何を感じ、どう成長していったのか。人気アイドルたちの知られざる姿が共感を呼ぶ。
【竹居鉄也 = 文、竹居鉄也・AKS = 撮影】
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