Style2017のあゆみ
京都女子大学×UR都市機構
洛西ニュータウン団地リノベーションプロジェクト
施工を終えて ~設計者インタビュー~ 【インタビュー】
H29.12
ついに住戸が完成し、約1年間に渡ったプロジェクトも終わりが近づいています。
そこで、設計者である女子大生の皆さんにこのプロジェクトについてインタビューを実施しました!
— 表彰が進んで各賞が発表される中、最後の最後で自分たちのプランが施工対象として発表された時の気持ちを聞かせてください。
Sチーム
・「へへへ」とにやけてしまいました。安心したのと同時に、関係者の皆さんへの感謝の気持ちが湧いてきました。(上田さん)
・期待よりも不安が大きかったので、びっくりして実感が持てませんでした。コンペに参加してよかったです。(植田さん)
Oチーム
・たくさんの時間をかけてプランを考えていたので、受賞できてとてもうれしかったです。と同時に、「良いものを作らないといけない!」というプレッシャーも少し感じていました。
— 施工中は大変なことも多かったと思いますが、その中でも特に大変だったこと、またそれをどうやって乗り越えたのかを教えてください。
Sチーム
・これまで見切り材(床や壁の仕上げ材が切り替わる部分をつなぐ化粧部材)を考えたことがなく、形状、素材などを決めるのに苦労しました。
・現場では専門用語が飛び交っていましたが、それがわからずに話についていけないことも・・・。そんな私たちの質問にひとつずつ答えてくださり、いろんな提案をしてくださったURや施工者さんたちには本当に感謝しています。
Oチーム
・壁紙を決めることです。コンセプトに合っていて、なおかつ印象的な色を選ばなくてはいけないので、すごく悩みました。いろんな色の壁紙を検討し、気になったものは紙に印刷して実際の住戸の壁に張って確認したりして、納得がいくものを見つけるまで試行錯誤を繰り返したことが印象的です。
— 学生の皆さんは毎週のように現場に行っていただいていました。少しずつ住まいが形になっていっていましたが、一番記憶に残っているシーンは住戸のどの部分ができたときだったでしょうか。その時の気持ちと併せて聞かせてください。
Sチーム
・カウンターができた時はうれしかったです!青い壁紙を貼ってくださっているシーンも印象的で、イメージしていた形がそのままできあがっていることに感動しました。
Oチーム
・苦労して決めたリビングの壁紙が貼られたときです。本当にイメージ通りだったので、時間をかけて選んでよかったとほっとしました。
— 住戸が完成した時の気持ちを教えてください。
Sチーム
・自分が作った図面が実際に立ち上がって、喜びと達成感でいっぱいです!ここに実際に誰かが住んでくれることを想像すると、とてもうれしくなりました。
Oチーム
・達成感があってとてもうれしかったですね。それと同時に、長く続いたプロジェクトが終わるんだなとちょっと寂しい気持ちも。きっとわが子が巣立つ時ってこんな感じなのかなと思いました。(笑)
— 皆さんの苦労の末にできあがった住まいですが、それぞれのおすすめポイントを教えてください!
Sチーム
・家族の帰宅がわかる玄関の窓、コミュニケーションが取れるカウンター、ライフスタイルの変化に合わせていろんな使い方ができるDEN。家族の繋がりを大切にして欲しいという私たちの想いを形にしています!
Oチーム
・収納空間であるユーティリティです。キッチン雑貨や洗濯用品、日用品のストックに洋服まで、色々なものをしまえます。キッチン、洗濯機、洗面所などを行き来する動線にユーティリティがあれば、家事の時間短縮にもつながり、ゆとりを生み出します!
— これからお住まいになる方々に一言お願いします。
Sチーム
・住戸を選んでくださる方、ありがとうございます。気に入って長く住んでいただけるとうれしいです!
Oチーム
・この住戸に住んでいただいて、今までより少しでも「生活にゆとりが持てるようになった!」と思っていただけるとうれしいです!
インタビュー後記~URより~
このインタビューはアンケート方式で実施しましたが、4名の学生の皆さんは非常に丁寧に回答してくださっていました。
「施工業者さんやURに一言」という問いには、「素晴らしい機会を与えてくれたことに感謝(Sチーム)」「迷惑ばかりおかけしたのに根気よく付き合ってくれたことに感謝(Oチーム)と、謙虚に感謝の気持ちを示してくださっていたのが印象的です。
今回、プロジェクトのテーマは「共創」。女子大生とURが共に協力し合って創り上げるリノベーションプロジェクトです。
皆さんはそのテーマのとおり、私どもに大きな力をお貸しくださり、素晴らしい住戸を生み出してくださいました。
改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
施工~現場打合せ・・・女子大生とURの共創 【施工~住戸完成】
H29.8~H29.11
表彰式も終わり、ついに決定した2つの施工プラン。
学長賞のSチーム「こころ つながる 暮らし」と優秀賞のOチーム「ゆとりと暮らす家」。
ついに工事が始まりました!
受賞した4名の女子大生も、あとは完成を待つだけ・・・ではありません。
毎週のように施工現場を訪れ、自分たちの設計したプランがより忠実に実現できるように、施工と並行して現場打合せを行います。
現場打合せに臨むSチーム、Oチームの皆さんは毎回真剣そのもの。
もちろん、URも真剣に彼女たちの熱意ある言葉を受け止め、現場の物理的制約や予算とにらめっこしながら少しでも彼女たちの想いに応えられるよう工夫します。
その作業は、まさに「共創」。
女子大生とURが共に創り出すのが京女×URなんです!
設計者と施工者が言葉を交わしながら、知恵を振り絞りながら、そして汗を流して創り上げる。
そんな現場がここにはあります。
では、実際に京女×URのお部屋がどのように作られていったのか、写真でご覧ください!
洛西新林団地27号棟704号室
学長賞「こころ つながる 暮らし」
Phase1 施工前
Phase2 施工中
床板がはがされ、いよいよリノベーション工事開始!
木材が組合わせられたりして、なんとなくお部屋の雰囲気がみえてきました。
壁ができ、一部にはクロスも。学生さんはクロスの色など、細かい部分を詰めていきます。がんばれ!
ほぼ完成!最初とは見違えるようになりました。上田さん、植田さんも感激の様子です!
Phase3 完成~モデル家具設置
ついにリノベーション工事が完了しました。
モデルルームの家具も上田さんと植田さんが選んで、まさにこだわりのお部屋になりました。
モデル家具の配置が終わった時、Oチームの二人が見学に来たときに思わず「いらっしゃい!」と言っていたのが印象的。
その気持ち、すごくよくわかりますよ。
現場打合せは大変だったでしょうし、設計時点では思いもしなかったような問題もあったと思います。
でも打合せの後にはすぐに再検討した解決案をメールで送ってくださって、URもすごく助かりました。
お二人の行動力と決断力に敬意を表しつつ、心から「ありがとう」を言いたいです!
洛西新林団地25号棟501号室
優秀賞「ゆとりと暮らす家」
Phase1 施工前
Phase2 施工中
リノベーション工事開始!キッチンも洗面台も外されて、生まれ変わる準備が完了しています。
このプランの特徴である「ユーティリティ」がおぼろげに見えてきましたね!(左端の写真)
北側のウォークインクローゼットも骨組ができてきて、洗面台も入りました!お二人の感想は・・・「わくわくします!」
ほぼ完成!自分が考えたプランが実物になった気分はどうですか?
Phase3 完成~モデル家具設置
ついに完成です!Sチームと同じく、11月30日にプロのカメラマンに写真を撮っていただきました。
写真のモデル家具はもちろんお二人が選ばれたもの。大きな家具のほとんどが組立式だったのですが、「組立てもやってみたい!」と嬉々として六角レンチで組み立ててくださいました。
そんな好奇心、チャレンジ精神に富むお二人は、施工中も色んなことに興味津々で、施工業者さんにたくさんの質問をして、会話をして、共に創っていくという作業に没頭してくれました。
自分が考えたプランが現実となった時、「不思議な感じですね・・・」と笑っていた二人。
これからもそのチャレンジの心で夢をかなえていってください!
表彰式・施工者説明会 【住宅設計コンペ】
H29.7.7
設計コンペの表彰式を開催しました。ついに今日、実際に施工されるプランが発表されます。
学生の皆さんのみならず、私たち関係者も朝から緊張しています。
そんな中、ついに各賞が発表されました。
今回は実際に施工されるプランである「学長賞」と「優秀賞」が各1作品、残念ながら施工はされないですが魅力いっぱいの作品として「特別賞」が9作品選ばれ、表彰されました。
25作品すべてが素晴らしく、審査員泣かせのコンペで、どの作品が施工プランとして選ばれていても誰もが納得するようなハイレベルなものでした。
その中で学長賞・優秀賞を獲得したチームの皆さんが、驚き、笑顔、涙、いろいろな感情を表情に浮かべつつ、受賞の喜びを表してくれていたのが非常に印象的な表彰式となりました。
表彰式の後は住宅のリノベーション工事を施工する業者さんにプラン説明をする施工者説明会を開催。
施工作品として選ばれた学生さんたちは、発表会とはまた違った緊張を浮かべながらもしっかりと説明をしてくれました。
これから何度も打合せを行いながら新しい京女×URの住戸が施工されていきます。
リノベーション住戸の完成を楽しみにしつつ、暑い夏をみんなで乗り切っていきましょう!
発表会 【住宅設計コンペ】
H29.6.23
ついにこの日がやってきました。
学生の皆さんが育て上げ、完成させた設計プランをお披露目する発表会。発表されるのは24チーム57名の学生たちが作った25作品です。
いつも明るく元気いっぱいの皆さんも、今日はどこか緊張の面持ちで発表順が来るのを待っています。
発表の持ち時間は3分間。この3分間で、できるだけ自分たちの想いや作品の魅力を伝えられるよう、練習を繰り返してきたのがよくわかります。
どのチームも持ち時間をオーバーすることなく、素晴らしい発表を見せてくれました。
発表会を終えた学生の皆さんはいずれも晴れ晴れとした笑顔を見せてくれており、まさに「人事を尽くして天命を待つ」の心境だったようです。
さぁ、あとは7月7日の表彰式を待つだけです。皆さん、本当にお疲れ様でした!
第2回相談会 【事前準備】
H29.5.26
2回目の相談会を実施。それぞれのプランも徐々に固まりつつある中、学生の皆さんの表情にもさらに緊張感が増しています。より一層詳細かつ具体的な質問が飛び交い、皆さんが「よりよい作品を創り出そう」という想いで必死に頑張っていらっしゃることが伝わってきました。作品提出までは残り1ヶ月を切っています。6月23日の 発表会で素晴らしい作品たちに出会えることが楽しみです。
第1回相談会 【事前準備】
H29.5.12
アイデアを実際のプランに反映させていく中で生まれる疑問を解決するため、相談会を実施しました。
今回のStyle2017では2回の相談会を予定しています。
真剣な表情で、次々と質問や確認をされる学生の皆さん。
これからさらに原石を磨きあげて、きっと素晴らしいプランを作り上げてくださることでしょう。
リノベーション住宅見学会 【事前準備】
H29.4.21
リノベーションによって生まれ変わった住戸を体感してもらおうと、千里青山台団地でURが実際に展開しているリノベーション住戸を見学してもらいました。約70名の学生が参加し「MUJI×UR」と「暮粋(くら・しっく)」の2タイプを見学。コンセプトが異なる2タイプを見学して、学生の皆さんも想像力が刺激された様子です。ここから、アイデアもいっそう具体的になっていくのではないでしょうか。
コンペ説明会、団地見学会 【事前準備】
H29.1.27
今年もプロジェクトが始まりました。今年のプロジェクト名は「Style2017」。このタイトルには、2013年度からつづくこれまでのコラボレーションの歩みとこれから続く新たな取り組みへの期待が込められています。
さて、1月27日に大学内で行われた説明会は、約60名の学生さんが集まり、早くも熱気につつまれていました。
午後にはリノベーション対象の住戸や過去のコンペ作品を見学。団地を見学している間、学生のみなさんは熱心にメモを取ったり、写真記録を残したりしていました。また、たくさんの質問も飛び交い、今からコンペが楽しみです。
新プラン募集情報
応募方法 | 抽選(現地受付のみ) |
モデルルーム公開期間 | 平成30年1月27日(土)~2月3日(土) 午前10時~午後4時まで見学受付 |
見学受付 | |
申込受付日時 | 平成30年2月4日(日)午前10時~午前10時30分 ※申込みが重複した住戸は抽選を行い、申込者を1名決定させていただきます。 申込みがなかった住戸、申込み後に辞退があった住戸は先着順で申込みを受け付けます。 |
申込時の必要書類 | 本人確認ができる書類(運転免許証等) |
入居可能日 | 平成30年2月下旬(予定) |
募集対象住戸
団地名 | 住戸(号棟/号室) | プラン名 | 面積 | 家賃 | 共益費 |
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洛西新林 | 25-501 | ゆとりと暮らす家 | 55 | 69,800 | 3,700 |
洛西新林 | 27-704 | こころ つながる 暮らし | 55 | 71,800 | 3,700 |
洛西新林北 | 5-504 | 光と風が通る家 | 61 | 64,700 | 3,800 |
洛西新林北 | 11-203 | up to you | 61 | 64,000 | 3,800 |
洛西竹の里 | 12-301 | 視える 魅せる 見つける | 81 | 83,500 | 3,520 |
洛西竹の里 | 14-404 | 空間を彩るアクセント | 81 | 76,300 | 3,520 |
洛西竹の里 | 15-501 | 整える暮らし | 81 | 78,300 | 3,520 |