街に、ルネッサンス UR都市機構

多摩ニュータウンの計画

多摩ニュータウンの骨格

ニュータウン区域は地形等の条件から一体的な開発が可能、かつ、排水系統が多摩川水系単一になるエリアとして定めており、その骨格として、都心方向への大量輸送を確保するための鉄道2路線(京王相模原線及び小田急多摩線、計8駅)を川沿いの谷戸部に、また、東西方向の3つの広域幹線道路を同じく川沿いの谷戸部や南側の尾根沿いに配置しており、これらをつなぐ道路として南北方向の住区幹線道路を複数配置しています。

ニュータウンの骨格構造

商業施設等のセンター機能については、ニュータウンの周辺地域を含めた広範囲のエリアに高次な都市機能を提供するため、多摩センター駅に商業・娯楽・業務・サービスの主要機能を集約した都市センターを配し、若葉台・永山・堀之内・南大沢の各駅前に、これより規模の小さい地区センターを配置しています。
なお、新住宅市街地開発事業区域内は、21の住区で構成しており、1住区につき1中学校区を基本とし、各住区に小中学校、幼稚園、保育所、スーパーマーケット等の日常生活に必要な施設を徒歩圏に配置しています。

また、多摩丘陵の緑を系統的に保存するために、多摩川と鶴見川の分水界となっているニュータウン南縁の尾根部に、地区公園や低容積の誘致施設を配置し、その他計画的に配置された公園緑地、歩行者専用道路、住宅内緑地等とともにオープンスペースネットワークを構築しており、その面積は地区全体の30パーセント以上を占めています。

近隣住区理論の実践

ニュータウン開発の初期では、近隣住区理論に忠実なプランニングを行っています。住宅建設の効率性を優先して造成を行い、小中学校や公園、商業施設を、各住宅から徒歩で利用できるよう、なるべく均等に配置しています。
これらの施設は、団地内通路や歩行者専用道路で結ばれており、谷戸部に幹線道路を配置し、住区内は通過交通を排除して、歩車分離を徹底しています。

基幹空間によるオープンスペースの構造化

ニュータウン開発初期の諏訪・永山地区などでは、中層の団地が続く単調な景観でしたが、ニュータウン開発中期は、オープンスペースを均等に配置し点と線で結ぶのではなく、公園や歩行者専用道路を、地区の骨格構造となる基幹空間として骨太に連担させることで、めりはりのある空間形成を行いました。

落合・鶴巻地区の基幹空間

地域環境と共存

ニュータウン開発の初期・中期段階では、大造成が行われていましたが、次第に愛宕地区や貝取・豊ヶ丘地区北部などで、なるべく自然地形を改変しないプランが試みられました。 近年開発されたライブ長池地区などでは、もとの地形を尊重し、公園緑地内では極力原地形を残しつつ、宅地部分は地形に沿ったなだらかな造成を行う折衷型の造成を行っています。
また、ファインヒル稲城地区では、地区外の大きな緑の骨格に溶け込むようなオープンスペースの計画を行っています。また、商業施設などを住区幹線道路沿いに設け、歩車共存型の道路計画を行うようになりました。

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