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人気ブロガーの団地DIY術 自分たちで作り上げたリビングは安心であたたかい空間 Kume Mariさん

URPRESS 2014 vol.41 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

人気ブロガーの団地DIY術

団地をリノベーションすることで、自分らしい、心地よい暮らしを実現している東西の人気ブロガーがDIYの楽しみ、ポイントを伝授します。

今月のテーマ:リビング

自分たちで作り上げたリビングは安心であたたかい空間 Kume Mariさん

自分たちで作り上げたリビングは安心であたたかい空間

「神田川」の歌にも出てきそうな昭和の匂いが漂う築42年の部屋に入居した当時は、「新婚」ということもあり、正直な気持ちを言えば……ショックでした。家の中にふさぎこみ、外出することもなく、暗い顔をしてなんとなく部屋の真ん中に座っていました。
転機が訪れたキッカケは、「換気扇」を夫婦でホームセンターへ買いに行ったこと。お目当ての換気扇を購入し、お店の奥の方へ足を踏み入れると……目を見張るような多種類の材料が並べられていました。思えば、それが「DIY」という言葉とのはじめの出会い。壁紙やペンキ、クッションフロアなどさまざまな材料と出会い、「Do It Yourself」の言葉どおり、なんでも自分で作ることができるんだ! ということを知り、急に自分の見える世界がきらきらと輝きはじめたことを覚えています。それから、いろいろと自分にできることを考え始め、私の「DIY LIFE」がスタートしました。
まずは面積の広い床から。クッションフロアを敷き、次に壁……という流れで進めていき、部屋が変化すればするほどうれしくなった、それは私だけではなく家族も同じでした。

気づけば「DIY」は私たち家族にとって、いつのまにか日常になっていて休日にはホームセンターに足を運ぶ、というのが日課に。そうして、この部屋に住み始めてからの5年は、私の人生にとって、とてつもなく大きな財産になった。変わったのは家だけではなく、まぎれもなく「自分自身」も。目に見えるものだけが変わるのではなく、人の内面まで変えてしまう。これが「DIY」のすごいところであり、大きな魅力なのです。
もし、あの時、ピカピカのマンションに住んでいたとすれば……、きっと私は一生DIYとは縁のない暮らしをしていたのでしょう。DIYと出会うこともなく、「ツクル」楽しさに出会うこともなく、なんとなく惰性で暮らしていたはずです。そう思うと「暮らす」ことの大切さを教えてくれたこの古い家に心からの感謝の気持ちでいっぱい。
あきらめないことや、自分の限界にチャレンジすること、喜びや達成感。この家は私たちにたくさんの大切なことを教えてくれました。古いとか狭いとか賃貸だとか、そんなことは人生においてあまり関係ない。この場所は安心できるあたたかい空間だ、と実感できることこそ幸せなのだと思います。

BEFORE

入居当時の部屋 もともと畳の部屋でした。

AFTER

リビングで購入したものはソファとエアコンくらい。その他の窓やドア、壁にカウンターや照明、すべて自分の手で作り出したもの。愛すべきものがギュッとつまっています。
本物のレンガは重くて扱いづらいので、ブリックタイルという薄い「なんちゃってレンガ」を壁に貼り付け。接着剤で貼り付けて、目地埋め。レンガ壁の上は、漆喰を塗っています。 漆喰は粉状の自分で練るタイプのものや、練ってある「漆喰うま〜くヌレール」という商品もあります(粉が飛び散らず、すごくラク!)。漆喰を塗るときはキレイに塗ろうとするよりもラフに塗っていくほうが、陰影が出ていい感じになります!

Blogger

Kume Mariさんの写真 Kume Mariさん
関西在住 夫と子どもとの3人暮らし

2冊目の著書『Mari'sマジックで簡単! おしゃれ部屋づくり』(宝島社)が昨年12月に発売に。

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