団地には「子どもの笑顔」が一番 千里青山台団地(1)
5.千里青山台団地 大阪府
「多様性」がキーワード みんなでこれからの団地を考える
昭和40年代、憧れの団地暮らしには希望があふれていた。
そして今、50歳になった団地では、多様な人々がゆるやかにつながる、新たな団地の価値づくりが始まっている。

これからの50年へ みんなでキックオフ!
晴れ渡った青空の下、木々の緑にピンク色の風船がまぶしく輝く。団地の北側にある「くちなし公園」に並べられたテーブルには、皆が持ち寄った料理の数々。おにぎりに卵焼き、鶏の唐揚げにごぼう巻……。同じ団地や周辺のまちに住む仲間や家族がテーブルを囲み、箸を伸ばしながらおしゃべりに興じている。
ここは大阪府吹田市の千里ニュータウンにある千里青山台団地。完成から50年を迎えたこの団地で5月に開かれた「青山台これからの50年 キックオフ・フェスティバル」でのひとコマだ。
5月10日に団地に隣接する公園で開かれた「青山台これからの50年キックオフ・フェスティバル」。ストレッチ体操から始まり、持ち寄ったお弁当で昼食会、吹田市消防音楽隊の演奏会、ヒップホップダンス教室など盛りだくさん。
子どもたちには昔ながらのゲームも用意され、お年寄りからちびっこまでたくさんの参加者でにぎわった。千里青山台団地は丘陵地の勾配を生かした広大な敷地に、ゆったりと各棟が立ち並ぶ。枝を伸ばした木々がさわやかな緑陰をつくり、団地全体に大人の風格がある。居住者の高齢化は進んでいるが、古い住戸の仕様を生かしながら今の暮らしに合う「MUJI×UR」や「暮粋(くら・しっく)」といったリノベーション住戸をつくり、若い世代も呼び込んでいる。
40年近くこの団地に住んでいる女性は、「緑が多くて、空気もきれい。散歩道がたくさんあるのもいい」と住み慣れた団地の良さを語る。最近引っ越してきたという女性は、「子どもの学校が近く、住んでいる方々も子どもたちを見守ってくれる」と今の暮らしに満足の表情だ。
千里ニュータウンが誕生したときの風景を今も残す千里青山台団地。棟間の間隔が広く、風がよく通る。
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