団地には「子どもの笑顔」が一番 東雲キャナルコートCODAN
4.東雲キャナルコートCODAN、シーリアお台場、ハートアイランド新田 東京都
少子化とは無縁な人気エリアで子育て世代を団地が支える
都心部では公立小中学校の統廃合が進む東京都のなかで、湾岸地域や足立区の都心に近い地区では若い世代の流入が続き、人口が増加。
UR都市機構の団地では、地域の事情に合わせた子育て支援策を打ち出している。
東雲(しののめ)キャナルコートCODAN
子ども向け学習施設が通りの左右に続く
東京オリンピック・パラリンピックの主要施設が集中する湾岸地域は今、東京で最もホットなエリア。なかでも江東区は東京都のなかで一番人口が増加しており、増える子どもに小中学校の新設が追いつかないほど。湾岸地域に関していえば、少子高齢化とは無縁の世界が広がっている。
東雲キャナルコートCODANは、江東区東雲に2003(平成15)年〜2005(平成17)年に完成した高層団地。1街区から6街区まで続く建物の間を縫うように、歩行者専用のS字アベニューが通っている。ここを歩くと音楽教室や学習塾、託児施設や学童保育、小児科医院などなど、子どもに必要なサービスや施設が次々と現れ、その充実ぶりに目を見張る。
子どもたちの英会話と自己表現のスクール「まなびば」のマネージャー江藤友光子さんによると、「団地をはじめ周辺に子育て世帯が多いので、自然と子ども向けの施設が集中した」とのこと。
年中児から中学3年生までを受け入れる「サイエンス倶楽部」では、年長さん7人が温度計でマイナスの世界を実験中。「科学実験を通じて、子どもたちにさまざまな体験という種をまき、問題解決能力を養っていく」と豊洲教室長の佐久間和子さん。この団地だけでなく周辺地域からも子どもたちが集まってくるそうだ。
【武田ちよこ=文、青木登、佐藤慎吾=撮影】
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