屋外での取り組み・環境形成
屋外空間は来訪者など不特定多数の利用があるために、特別なデザインを行うのではなく、「すべての人が利用しやすい」ことが前提となります。地形や自然環境、行政や条例との対応など、配慮事項や限定条件も数多くあります。特に、住宅地全体の居住環境そのものが安全かつ快適で美しいことに加えて、「利用しやすい」「自然にやさしい」ことを基本に計画することが重要です。
快適
花や緑は、季節感や身近な自然とのふれあいを楽しめる要素として特に重要なものです。また、身近な自然の魅力は、「目で見る」だけでなく、木漏れ日の暖かさや野鳥のさえずり、水の音など様々な感覚に訴える多様性にあります。
五感で感じる
全盲の方は、色彩や樹木や草花の美しさを色彩で感じることはできませんが、耳や肌や触感や香りで自然を感じることができます。樹木をわたる風や木陰の涼しさなどの緑の価値や植物の「気」が感じられるような空間を創出していくことも重要です。
自然
より身近に自然を感じるために、認識しやすい色彩を持つ花や香りを楽しむことができる植物を導入し、高齢者や車いす使用者も容易に近づけるレイズドベッド(立ち上げ式花壇)の設置などを計画します。