住戸内での取り組み
住宅内は、利用者が決まっているため、求められる機能も特定でき、個別性能が重要です。一方で、入退居による利用者の変化に対応して、多くの人が求める共通的な性能も必要となります。
限られた空間とコストでその両面を達成するには、可変性の確保や、選択肢の用意等の対策が必要です。
住戸内のバリアフリー
平成8年度に長寿社会対応仕様を定め、すべての新規住宅において、トイレ・浴室・廊下・居室間のバリアフリーを実現し、使いやすい部品・設備機器を採用しています。また、古い既存住宅についても、バリアフリー化に向けた改修を進めています。
コクピット型キッチン
ユニバーサルデザインの住宅部品の開発を進めてきましたが、平成15年度には河田町コンフォガーデンにコクピット型キッチンを導入しました。
ポイント
- 多様なプランに対応するコンパクトな形態
- 動き易く、移動距離の少ない囲み型
- 手すり一体型カウンター
- 座り利用のための手元水栓・換気扇スイッチ
住宅平面計画の検討
住宅は住まい手の特性に合わせた対応が必要ですが、加齢などによりその特性は変化します。機構のKSI住宅ではライフステージに合わせた間取りの大幅な変更が可能となっています。
ポイント
- 住宅の可変性の確保
- 水廻り(キッチン、トイレ、洗面、浴室)の生活動線の中心となる回遊動線の確保