街に、ルネッサンス UR都市機構

2019年6月UP

熊本災害公営住宅のデザインに込めた思い
ー宇城市豊野町響原復興住宅の竣工式を迎えてー

響原復興住宅

UR都市機構では、平成28年熊本地震に係る熊本災害公営住宅の整備について、平成29年に熊本県及び地方公共団体から要請を受け、『宇城市、御船町、嘉島町、益城町』にて事業支援を行っています。
このうち、URが整備する熊本災害公営住宅の第1弾となる宇城市豊野町響原地区が完成を迎え、竣工式が行われました。

平成31年1月 響原復興住宅 完成
平成31年2月 みんなの家(集会所)完成
平成31年3月16日 竣工式 開催

これを機に、熊本災害公営住宅のデザインに込めた思いや、その実現にあたっての取組みについて、下記の方々へインタビューを行いました。
・熊本県
・響原復興住宅の設計者:シーラカンスK&H(株)
・響原復興住宅の事業主体:宇城市、住宅施工者:(株)髙橋建設、集会所施工者:大和ハウス工業(株)


  • MAP 熊本県宇城市豊野町響原復興住宅
  • MAP 熊本県宇城市豊野町響原復興住宅2

■響原復興住宅の設計コンセプト
 設計は、「くまもとアートポリス事業」として、アートポリスコミッショナーと協議を行いながら進められました。「熊本県災害公営住宅等整備基本理念」に定める「あんしん」「あたたかさ」「ふれあい」の3つの視点に対して、コミュニティの要となる「みんなの家」および「みんなの庭」の視点を加えて、総合的な計画を行っています。
出展:宇城市豊野町響原地区基本設計業務報告書

「団らんの住まい」

イメージ図
拡大レンズ
南の庭から連続する大きな内縁としてのリビングを持つ、“団らんの住まい”を計画しています。庭、濡れ縁、内縁としてのリビングを行き来するなかで、近隣とのコミュニティや多世代交流が生まれます。住戸内は、静かで落ち着いた個室を北側、活発な出入りや動きのある居間を南の庭側に配することで、自然に対して開かれています。また、外観は、ガルバリウム鋼板で覆うことで耐候性を高め、グレーのモノトーン調にすることで、明るく落ち着いた街並みとしています。南面の外壁にはスギの羽目板を使用し、金属とのコントラストにより、自然の風合いを際立たせています。

「団らんの庭」

イメージ図
拡大レンズ
みんなの家(集会所)を核とした、すり鉢状の大きな広場“団らんの庭”を計画しています。
みんなの家は、住民を優しく迎える玄関として、和傘をイメージした繊細な柱と梁による、穏やかで華のある空間です。様々な催しが、日常とは少し異なる特別な空間で行われるように提案しています。また、大きな庭は、みんなを元気にする庭として、多世代の交流の場となります。

■竣工式

  • 竣工式

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