街に、ルネッサンス UR都市機構

復興の歩み賞

復興の歩み賞

大西 みつぐ 選

「鎮魂と祈り」

岩手県上閉伊郡大槌町
小澤 房子さん

平成25年12月31日大晦日。年が明ける2分前の画像です。鎮魂と新しい年への希望を込められてるのが合掌した手から感じ取れました。

《 審査員からのコメント 》大西 みつぐ 氏
今しも鐘の音が反響して聞こえてくるようなひと時。除夜の鐘はさらなる一年への希望と同時に震災で亡くなった方々への鎮魂。節度ある距離感から静かな祈りをとらえた一枚に、忌まわしい記憶を乗り越えて未来へと歩もうとする人々の強い意志を感じさせます。折からの照明を生かし、また周囲を微かに浮かび上がらせた点が評価できます。

千葉 学 選

「福島の母の絵と私」

神奈川県、福島県で取材
山内 若菜さん

「福島の母」は、福島県郡山市のお母さんの話を聞き、絵をあげるボランティアの中で、この母の強さ、その姿を描きたい、と思って描いたものです。人々の思い、自分の思いを入魂するように描いていく、これは、私が「生きている」と感じられる瞬間でもありました。福島のお母様方が使ってくれている絵、大切な巨大な絵です。

《 審査員からのコメント 》千葉 学氏
実に大きく、そして力強く描かれた「福島の母」の絵と、そこに裸足で佇む作者のなんとも言えない表情が魅力的な写真である。絵を描いた達成感と安堵感、あるいはボランティアを通じての不安と希望、様々に読み取れるその表情の奥行きと迫力ある絵との対比が福島の抱える複雑な現状と重なり合い、記憶に深く残る作品である。

なかだ えり 選

「忘れられない味」

岩手県釜石市
酒井 崇光さん

釜石の仮設住宅で出会ったおばあさんの手。このおばあさんは、東日本大震災のことを丁寧に教えてくれて、プランターで大切に育てていたトマトをくれた。とても甘く美味しかった。早く自分の家を建てたいと言っていて、新しい家でも色々な野菜を作ってほしい。このトマトは、忘れられない味になった。

《 審査員からのコメント 》なかだ えり氏
この作品にはもう1枚、対になるような「笑顔で前進!」というおばあさんの写真がありました。はじめての出会いにも関わらず近い距離での交流に素直な少年と純朴なおばあさんの共鳴を感じます。仮設住宅で大切に育てたトマトをよそからきた少年にあげる。自分より人のことを思いやる東北人気質をも感じます。

池邊 このみ 選

「蕾」

宮城県気仙沼市
神武 桜子さん

瓦礫の中から逞しく生きる雑草の蕾を見つけました。「全てを失った」と言われていた地に残っていた養分で花を咲かそうとしている姿に感動しました。

《 審査員からのコメント 》池邊 このみ氏
力強い生命力にあふれた作品です。海水をかぶった瓦礫の下から、芽吹き、蕾をつけた雑草。瓦礫をかき分けるように突出した茎。背景には被災した建築物。逞しい生命の姿に感動しました。被災地の方々が悲しみを乗り越え力強く、前へ進もうとする気持ちがひしひしと感じられました。

UR都市機構 選

「希望の花壇」

宮城県気仙沼市
商 家訓さん

震災から2年3ヶ月、海水で汚染された土地を、地元の小学生達が土壌を浄化して植えられたマーガレットの花が見事に咲いていました。
バックの漁船(共徳丸)はもう撤去されていて今は見る事が出来ません。

UR都市機構の職員投票により最多得票を獲得した作品です。

関連ページ

メニューを閉じる

メニューを閉じる

ページの先頭へ