取り組みの概要
大阪府堺市の向ヶ丘第一団地(建替)の3棟(26・27・28号棟)を活用して、民間技術提案によるストック再生実証試験を実施するため、UR都市機構から提示する条件のもと、技術提案の公募を行いました。
外部有識者とUR都市機構で構成する審査委員会により共同研究者として戸田建設グループ※を選定しました。
バリアフリー化、コミュニティ形成のための新たな共用空間の創出、住棟と屋外空間や街をつなげる多様な手法など、向ヶ丘第一団地の実証試験では、団地の魅力的な空間を継承・活用するストック再生手法を追求しています。
※戸田建設グループ
代表者:戸田建設株式会社大阪支店
若築建設株式会社大阪支店/京都工芸繊維大学鈴木研究室
株式会社星田逸郎空間都市研究所/米谷良章設計工房/株式会社和田建築技術研究所
改修前住棟概要
26号棟 サスティナブル・コミュニティに向けた団地再生
EV設置によるバリアフリー化
- 階段室を活かしたアクセス方式
拡がりのある住空間・共用空間
- 居室・縁側デッキの増築
- 階段室の室内化によるメゾネット住宅
- 一部減築によるルーフテラス化、高天井化住宅
- 水平2戸1化住宅
- バルコニー拡張
- 住戸床を共用床へ改修
設備配管の外部化
- 設備管理容易性の向上(メンテナンスデッキの設置)
景観への配慮
- ヒューマンスケールへの分節化
- 勾配屋根の設置によるスカイラインの形成
コミュニティを育む共用空間
- 縁側デッキ、ルーフテラス
27号棟 生活クオリティの向上としての団地再生
EV設置によるバリアフリー化
- 居住中における工事を想定
拡がりのある住空間・共用空間
- メゾネット住宅
- バルコニー増
- ピロティ化
- 住戸床を共用床へ改修
設備配管の外部化
- 設備管理容易性の向上(メンテナンスデッキの設置
景観への配慮
- 勾配屋根の設置によるスカイラインの形成
コンバージョン+増築
- 住戸から生活支援施設等へ
28号棟 環境共生社会に貢献する団地再生
上部2層の減築
- 耐震性能の向上
- ヒューマンスケール化
拡がりのある住空間
- 一部減築によるルーフテラス化、高天井化住宅
- 水平2戸1化住宅
設備配管の外部化
- 設備管理容易性の向上
景観への配慮
- 勾配屋根の設置によるスカイラインの形成
環境への配慮
- 外断熱による断熱性の向上
- エコ住宅などのコンセプト住宅
- リユースアイデアコンペ応募作品の試作
住戸の改修
居室の増築、2戸1化、メゾネット化などの改修手法に取り組み、ハウスシェアリング・セカンドハウス・在宅ワーク型住宅など多様なライフスタイルに対応した団地への再生をイメージした住戸改修を行っています。