日本橋横山町・馬喰町問屋街地区

Project Data
- 所在地
- 東京都中央区
- 事業手法
- 土地有効利用事業、コーディネート業務
(リノベーション等)
新着情報
- R7.7 地域交流会と「アノビルのこと」展が行われました!(外部ページへ)


- R7.6 UR物件活用事業者や地元の皆様とともに神田祭に参加しました!(外部ページへ)


- R7.6 TOI BLDG.が散歩の達人で紹介されました!(外部ページへ)

- R7.6 YY BASEが読売新聞で紹介されました!(外部ページへ)

- R6.12 + PLUS LOBBY跡地の活動を報告しました! (外部ページへ)


URの役割と取組みの特徴
URは、「ハード」と「ソフト」を連携させたパッケージ型のまちづくりにより、地元とプレイヤーの新たなつながりを生み出しています。

これにより、以下の3つの実現を目指します。
1.エリア価値の向上、地域経済の活性化及び持続可能性の確保
2.新業態の誘致による新たな経済活動の場の創出
3.地元と連携した大規模開発によらない段階的なまちづくりの実現
お問合せ先
事業概要のご案内・視察をご希望の方は、以下お問合せ先よりご連絡ください。
※ご要望にお応えできない場合もございますのでご了承ください。
(お問合せ先)UR都市機構東日本都市再生本部都心業務部 代表電話 03-5200-8605
位置情報

日本橋横山町・馬喰町問屋街地区は、左図で橙色で囲んだ区域を指します。
東京駅から2km圏内にあり、JRと都営の3線3駅に近接しており、2つの国際空港に良好なアクセスなどが特徴です。
日本橋横山町・馬喰町問屋街の歴史
江戸時代から商人の街として知られる横山町。そのルーツは江戸時代初期、横山町の大宗を占めていた寺(築地に移転した西本願寺もありました)が明暦の大火(1657年1月に江戸市街の大半を焼いた大火事)の後に浅草他に移転し、その跡地に商家が開かれたことに遡ります。
明暦の大火後の復興計画の一環で、横山町の中央を通る奥州街道(本町通り)は江戸のメインストリートとして幅7間(13.8メートル)に広げられ、両国橋の袂の中央区側には、後に江戸一番の繁華街と称される両国広小路が設けられ商業が活発になりました。
横山町も、和装小物、薬種、書物などの各種問屋が軒を並べ、堀留と並ぶ江戸の代表的な問屋街となっていきます。
また、その発展には馬喰町も欠かせない存在でした。
馬喰町は当時、公用馬の確保のための馬場が設けられた旅宿の町。馬喰町に宿泊して横山町の問屋街でじっくり品物を選ぶという流れができ、地方からの集客がうまく進んでいったのです。その後、交通網の発達により馬喰町にも問屋街がのびていきました。
昭和初期の大恐慌時に現金問屋が誕生。主に繊維を中心とする問屋が主流となり、現在では日本最大級のファッション問屋街として、1690年創業の老舗から、事業をはじめたばかりの新店まで切磋琢磨しています。
(横山町馬喰町街づくり株式会社HP参照)
活気ある横山町大通り(昭和37年頃)出典;中央区京橋図書館
地区の課題
地域固有の産業構造の変化
中央区の繊維・衣服卸売業の年間販売額は減少傾向にあり、問屋業の廃業が懸念されています。

防災性の悪化・不動産の空室化
築35年以上の建物が多く老朽化が進行していますが、小規模な宅地が多いため個別更新が困難となっています。

住宅やホテルへの建替えの進行
幹線道路沿いを中心に、集合住宅やホテルへの用途変更が進行しています。

建物上層階の単独活用が困難
間口が狭く、縦動線が奥にあるため、上層階へのアクセスには1階施設内の経由が必要な建物が多くあり、不動産活用の制約となっています。

UR事業関与の経緯
当地区は問屋街として繁栄してきましたが、2000年以降はマンション・ホテルの建設が始まり、また問屋の廃業も見られるようになりました。
これを受け、問屋の方々で構成される問屋街活性化委員会が、東京商工会議所の協力を得ながら勉強会を重ね、中期的に目指すべき街の姿として「日本橋問屋街 街づくりビジョン」を策定されました。
また、街づくりビジョンに基づき、中央区から「日本橋問屋街デザイン協議会」の指定を受け、まちづくりに取り組んでこられました。
その後、平成29年に中央区及び地元街づくり会社からURへ、まちづくり支援の要請をいただいたことから、地域の皆様とともにURも当地区でのまちづくりの取組みを開始しました。
※地元の皆様によるまちづくりの取組み経緯は、横山町馬喰町街づくり株式会社HPよりご覧ください。
- 平成9年
-
- 中央区が日本橋問屋街地区地区計画を策定
- 平成15年
-
- 地元が「問屋街活性化委員会」を設立
- 平成27~28年
-
- 中央区及び地元より支援依頼(URがコーディネートを開始)
- 平成28年
-
- 問屋街活性化委員会が「日本橋問屋街 街づくりビジョン」を策定
街づくりビジョンに基づき、中央区がデザイン協議会を指定
- 問屋街活性化委員会が「日本橋問屋街 街づくりビジョン」を策定
- 平成29年
-
- 「横山町馬喰町街づくり株式会社」を中央区支援により地元が設立
中央区が機動的な土地取得や地域と連携した街づくり、地元がまちづくりビジョンに沿った土地の取得・利活用を期待し、
URへまちづくり支援を要請
- 「横山町馬喰町街づくり株式会社」を中央区支援により地元が設立
- 平成29年~
-
- URが土地有効利用事業を開始(令和7年4月時点 6物件保有)
ハードの取組み
物件の取得・活用
不動産の買い支えと併せて、取得物件を活用することで、多用途の導入を実現しています。これにより、遊休不動産の利活用や交流空間・滞留空間の創出、地元の方へのリノベーションモデルの提示に取組んでいます。(令和7年4月時点 6物件保有)

物件活用事例(1) 広場的活用(まちの交流空間づくり)
まちづくり活動の拠点(暫定的な活用)として、更地にテントを整備した「+ PLUS LOBBY」を運営しました。中央区と調整し地元街づくり会社と協力することで、隣接する区所有駐車場と一体的に活用させていただきました。+ PLUS LOBBY運営者にて、まちに関わる人を増やすことや、新たにまちに関わる方と地域の方のつながりづくりを目指し、様々なイベントを実施しました。
暫定活用終了後は、地元街づくり会社にて、整備費を抑えた土地利活用モデルとして木造建物を新築し、まちに開かれた飲食店・インキュベーション施設として活用を始めています。

1号地(+PLUS LOBBY)でのイベントの様子物件活用事例(2) リノベーション(遊休不動産の利活用モデル提示)
耐震改修・増築解消による適法化と併せて、1階専有部分を経由せずに階段室へのアプローチを可能とする改修によるフロアごとの活用・多用途導入を実現しています。
※リノベーションは物件活用事業者により実施
●SANGO
- 1979年竣工/2021年改修
- 地積:51m2
- 建物:184.77m2
- 構造等:鉄骨造、地上6階建

ソフトの取組み
まちづくり活動チームSTURTでの取組み

問屋、UR物件活用事業者、クリエイター等、様々なプレイヤーで構成するまちづくり活動のチーム「STURT」(※)を立ち上げ、以下のような取組みを推進しています。
※SANKAKU TONYAGAI UPCYCLE RENOVATION TEAM
さんかくプログラム

まちづくりへの参画者の誘致と、遊休不動産の活用を目的に実施したプログラムです。現在は「さんかく不動産」として通年実施しています。

交流イベント

地域活性化・関係人口増加を目的に、まちなかで様々な交流イベントを開催しています。


情報発信等

エリアブランディングに向けた情報発信、地域内の情報発信のため、2つのWebサイトを運用しています。
さんかく問屋街アップロード
横山馬喰地域交流会と「アノビルのこと」展が行われました!
R7.7
横山馬喰地域交流会について、UR東日本都市再生本部のInstagram・Facebookにて掲載しました。
TOIビルとMIDORI. so Bakuroyokoyamaでの交流会の様子や、まちでの学生の活動についてご報告しています。

UR物件活用事業者や地元の皆様とともに神田祭に参加しました!
R7.6
神田祭の様子について、UR東日本都市再生本部のInstagram・Facebookにて掲載しました。
地域の方・まちの新規プレイヤーとともにUR職員もみこしの担ぎ手として参加させていただきました。

TOIビルが散歩の達人で紹介されました!
R7.6
UR保有物件のTOIビルが、散歩の達人にて紹介されました。
TOIビルを活用いただいているCulture Generation Japanの堀田氏の取組みや、TOIビルの店舗などについて紹介されています。
紹介記事は、以下のページをご覧ください。

YY BASEが読売新聞で紹介されました!
R7.6
YY BASEが、読売新聞にて紹介されました。
URの保有地に新築されたYY BASEの完成と併せて、横山町馬喰町街づくり株式会社の取組みが紹介されています。
紹介記事は、以下のページをご覧ください。
+ PLUS LOBBY跡地の活動を報告しました!
R6.12
+ PLUS LOBBY跡地に係る活動報告について、UR東日本都市再生本部のInstagram・Facebookにて掲載しました。
今後は、店舗と地域連携型インキュベーションオフィスへと生まれ変わります。

café dining TAMAKIYAがオープンしました!
R6.1
UR保有地で開業した店舗について、UR東日本都市再生本部のInstagram・Facebookにてご紹介しました。
エイチツーグループが運営するcafé dining TAMAKIYAについて掲載しています。

日本橋横山町・馬喰町エリアがテレビ東京で紹介されます!
R5.11
日本橋横山町・馬喰町が、テレビ東京「東京GOOD!TREASURE MAP」にて紹介されます。放送予定について、UR東日本都市再生本部のFacebookにて紹介しました。
番組では、UR保有物件のSANGO、TOIビルなど、当エリアが特集されています。
UR公式noteにて当地区の記事を掲載しました!
R5.3
UR都市機構の公式noteのマガジン「#エモ街」にて、日本橋横山町・馬喰町問屋街地区を掲載しました。
新しく育まれるコミュニティやカルチャーを生み出すお店をご紹介しています。
いっぴんいちが日本経済新聞で紹介されました!
R5.1
日本橋横山町・馬喰町のいっぴんいちが、日本経済新聞にて紹介されました。
いっぴんいちや、街歩きツアーについて紹介されています。
紹介記事は、以下のページをご覧ください。
日本橋問屋街STURTがグッドデザイン賞を受賞しました!
R4.10
日本橋問屋街STURTの取組みが、グッドデザイン賞を受賞しました。
詳細はグッドデザイン賞受賞ギャラリーよりご覧ください。
日本橋横山町に「TOIビル」がオープンしました!
R4.8
UR保有物件にて開業した店舗について、UR東日本都市再生本部のFacebookにてご紹介しました。
Culture Generation Japanにが活用する、元問屋建物を活用した複合施設について掲載しています。
当地区の取組みが東京人で紹介されました!
R3.11
日本橋横山町・馬喰町問屋街地区での取組みが、東京人にて紹介されました。
+PLUS LOBBYでの取組みや、UR保有物件などが紹介されています。
紹介記事は、以下のページをご覧ください。
いっぴんいちがフードボイスで紹介されました!
R3.10
日本橋横山町・馬喰町のいっぴんいちが、フードボイスにて紹介されました。
紹介記事は、以下のページをご覧ください。
当地区の取組みが東洋経済オンラインで紹介されました!
R3.7
日本橋横山町・馬喰町問屋街地区での取組みが、東洋経済オンラインの「街・住まい」にて紹介されました。
大規模開発によらないまちづくりについて紹介されています。
紹介記事は、以下のページをご覧ください。
当地区の取組みをUR PRESSに掲載しました!
R3.4
日本橋横山町・馬喰町問屋街地区での取組みについて、UR都市機構の情報誌「UR PRESS」の「URのまちづくり最前線第20回」に掲載しました。
地域の方のコメントと併せて、当地区での取組みをご紹介しています。

