福島県いわき市 薄磯地区・豊間地区
どんぐりプロジェクトによる防災緑地の整備
URの支援概要
URはいわき市で行われた土地区画整理事業6地区のうち、特に被害が甚大であった薄磯地区、豊間地区の2地区の事業を受託しました。復興市街地整備にあたっては、多重防御の考え方により、津波から市街地を守る防潮堤や防災緑地などの多重防御提等と土地区画整理事業の一体的な整備を行いました。これにより、地区の安全性向上を図るとともに、高台住宅地や公園等の公共施設整備を実施し、海岸付近も居住可能な市街地整備を実施しました。
これらの事業に加えて、URは復興まちづくり支援の一環として、住宅整備・生業再生推進のため、市有地販売支援を行いました。

地区名称 | 事業手法(※1) | 地区面積 | 受託期間 | 宅地引渡開始(※2) |
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薄磯地区 | 土地区画整理事業 | 37.0ha | H25年度~H30年度 | H28年3月 |
豊間地区 | 土地区画整理事業 | 55.9ha | H25年度~H30年度 | H28年3月 |
※1 このほか豊間公園(防災公園)等をいわき市から、県道四倉線、防災緑地整備事業等を福島県から受託し整備
※2 URの造成工事が完了した土地について、引渡しを開始した時期
Column どんぐりプロジェクトで環境とコミュニティを再生
URでは、復興市街地の整備や災害公営住宅の建設等を行うだけでなく、ソフト面の支援を含めた復興まちづくりに取り組みました。
最大8.5mの高さの津波により甚大な被害を受けた薄磯地区・豊間地区では、防災性に優れた市街地を形成するため、防潮堤、海岸道路、防災緑地、公園が⼀体となった多重防御提の形成や高台住宅地の整備などが進められました。
高台住宅地の整備にあたり、里山が造成されましたが、その際に伐採される樹木のDNAを残したいとの地域住民の方々の想いを受け、里山のどんぐりを拾い、苗木に育てて、防災緑地や公園などに植樹を行う「どんぐりプロジェクト」が始まりました。
この活動は地域住民、行政、地域の応援団、工事関係者など様々な関係者が共働で地域の環境とコミュニティの再生に取り組んでいる点等が評価され、2018(平成30)年10月、第38回緑の都市賞(主催:公益財団法人都市緑化機構)を受賞しました。

Photos 現地のようす
薄磯地区
豊間地区
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