街に、ルネッサンス UR都市機構

東綾瀬団地3-8街区住棟活用事業 ~いろどりの杜~

概要

昭和39年に建設されたURの旧東綾瀬団地における公民連携事業による賃貸団地再生モデル事業。DIY等により居住者が住まいへ積極的に関わることで、暮らしの質・理解度を高め、より充実した生活を獲得し、またそのプロセスを通じて、居住者同士が助け合う暮らし、さらに地域との関わりを増やしていく暮らしの実現を目指した。
所在地:東京都足立区

<デザインのポイント>
1.専有部:DIYしやすい設計と材料の選定、選択可能なオプションを用意し各々の個性化を可能にしている
2.配置計画:団地特有の広大な敷地を、居住者の共有空間及び周辺地域に開放する場としてデザインした
3.運営の仕組み:ワークショップの他、大工、コミュニティ運営の専門家が共に住まいサポートする仕組みを構築

DIYでカスタマイズされた内装
バルコニー側外観

2020年度グッドデザイン賞

受賞年度:R2 主催者:(財) 日本デザイン振興会

受賞物件名:団地 [いろどりの杜]

共同受賞者:株式会社フージャースアセットマネジメント (東京都)

評価項目:デザイン

【講評】
自分で内装をつくっていくような「地のデザイン」にこだわった団地再生のプロジェクトで、共有の農地やプロの大工が参加するシェア工房を設けるなど、住人に対して徹底したエンパワーメントの仕掛けがあることが評価された。デザインとしては「余白のデザイン」や「開拓地のデザイン」と呼ぶのがふさわしい感じで、うまくこれから環境が育つような気配も含めて面白いと感じた。それは、団地の脇にはまだ駄菓子屋が残っていたり、農地が点在したりという、地域の場のポテンシャルをうまくプロジェクトデザインとして受け止めているということなのかもしれない。この団地にDIYマインドを持った住人が集まることで、地域のサスティナビリティも増していくのではないかと期待できる。

メニューを閉じる

メニューを閉じる

ページの先頭へ