浜甲子園団地再生事業
概要
従前の浜甲子園団地は、敷地面積31万平方メートル、150棟、4,613戸の住宅に約1万人が暮らす関西でも有数の大規模団地でした。時の経過に伴い、現代の生活水準に応え難くなり、また今後は、広く市民が享受できる良好な市街地形成にも貢献させるべく、平成7年度より団地再生事業の検討調査が開始されました。
事業着手にあたっては、団地を中心とする新たな街の再生に向けた基本構想「グランドプラン」を策定。また、団地周辺も含めた広域エリアについて、自然環境との調和を意識した広域エリアの価値向上・景観向上へ寄与することを目標とした「グランドデザイン」の策定も行いました。加えてPPP方式による民間事業者との連携の下、エリアマネジメントによるまちづくりにも取り組んでいます。
こうした取組みの結果、事業開始から通算25年に及ぶ団地再生事業を経て、様々な特色ある取り組みを組み合わせながら、美しく気持ちの良い海浜住宅市街地が実現しています。
浜甲子園なぎさ街
浜甲子園なぎさ街外観
浜甲子園さくら街第28回関西まちづくり賞【功労賞】
受賞年度:2025
主催者:公益財団法人 日本都市計画学会関西支部
受賞物件名:浜甲子園団地建替事業における都市デザイン、コミュニティデザインのプロセスとその成果
【講評】
約30年間にも及ぶ事業において、まちの骨格と理念を継承しながら丁寧に進めた建替え事業のみならず、まち全体の将来の成熟を見据えたソフト面の取り組みがなされ、住民主体のコミュニティ活動、地元大学等とも連携した地域の魅力と価値を高める取り組みが定着しており、先導的なモデルとなっている。
計画設計賞
受賞年度:2025
主催者:公益社団法人 日本都市計画学会
案件名:グランドプラン・グランドデザインに基づく浜甲子園団地再生事業によるまちづくり
~都市デザイン、コミュニティデザインの約30年のプロセスとその成果~
【講評】
本事業は、団地再生事業を30年間の長期プロジェクトとして推進し、基本構想の策定からデザイン指針、まちづくり協定、地区計画の策定などを経て、自治体、居住者、周辺団体・事業者とも連携しながらまちづくりを行い、加えて、事業着手前よりPPPによるエリアマネジメントや住民参加等にも取り組むことにより、持続的運営の自立性を確立している点は特筆に値する。わが国では、これまでも、そして、これからも大規模団地の建替え(団地再生)事業が行われることとなるが、
(1)事業の着手段階で長期にわたる基本的な構想と枠組みを策定したこと
(2)まちをつらぬくブールバールを中心とした空間計画の策定
(3)良好な景観の誘導策とデザイン指針の策定
などにより、魅力ある居住空間をつくり、住民主体のエリアマネジメントまでつなげたこと、は高く評価でき、持続可能性を考慮した団地再生のモデルとして、日本都市計画学会計画設計賞に相応しい成果であると判断した。

