ヌーヴェル赤羽台F街区(ランドスケープ)
概要
横浜市鶴見一丁目地区は、横浜市の防災計画において広域避難場所に指定されていたことから、緑の保全・創造にも寄与することができる防災機能を備えたオープンスペースの確保が求められていました。また、駅前という立地にふさわしい土地利用の誘導も求められていました。
URは、旧花月園競輪場跡地を含む当地区において、防災機能を有した地区公園の整備及び良好な住宅市街地の形成に向け、大規模な老朽化施設の解体、大規模な造成工事の推進、公民連携の一体開発、地域住民の意向を踏まえた歴史の継承など、地域の課題解決に資する取り組みを推進しました。

2025年ランドスケープコンサルタンツ協会賞 【最優秀賞】
受賞年度:2025
主催者:一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会
受賞物件名:ヌーヴェル赤羽台F街区(ランドスケープ)
【講評】
本作品は、1960年代に都内初の大規模団地として建設された、赤羽台団地の建替え最終街区を対象とするランドスケープデザインである。
赤羽台団地は、建設当初よりコミュニティ施設の整備、並木や崖線沿いの緑地を軸とする緑のネットワーク形成等の先進的な緑のデザインが導入された住宅地であり、建替えにあたっても、これらの資産の継承を念頭に置いた「記憶をつなぐ庭」が街区形成の基本コンセプトとして掲げられている。
このコンセプトに沿って、ランドスケープデザインでは、景観資源である公園・緑地の保全、広場から崖線側に開けた眺望景観の継承、並木や景観木の保全、広場・菜園・プレイロット等の多彩なコミュニティ活動の場の整備、登録有形文化財である保存住棟を緑が柔らかく包み込む暮らしの風景の再生などを実現させており、これらが相互に連携して、記憶を引き継ぎ現在のニーズにも幅広く対応できる複合的機能を備えた良質なランドスケープ空間の創出に見事に成功している。
工事完了後は、屋外空間を利用したコミュニティ活動が活発化しており、この点においてもランドスケープデザインの有効性を実証する良い事例となっている。
上記の要素や応募資料の構成の良さなどが総合的に評価され、本年度の最優秀賞に選出された。

