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街みちネット 第18回見学・交流会「現地見学のポイント説明」
これまでの活動の紹介
活動議事録
説明2「現地見学のポイント説明」
中山 裕子 氏（独立行政法人都市再生機構 東日本都市再生本部 密集市街地整備部 密集市街地整備第2チーム 主査）
見学ルートの説明①
- 荒川二・四・七丁目地区を実際に歩いて見学する上での、ルート上の見学のポイントをご説明します。会場のサンパール荒川を出発しまして、まずこれから幅員25mに拡幅されます補助第90号線を北上し、広域避難場所の荒川自然公園を遠目に見て、サンパール通り沿いの区の建築相談ステーションを見学いただきます。西へ街区を進んで花の公園を過ぎると、細街路沿いに老朽建物、小学校の東側に老朽木造長屋が見えます。小学校の北側の通りが整備中の主要生活道路2号線ですが、幅員6mに拡幅済みの部分と拡幅前の部分が混在しています。またURが取得している不燃化促進用地の1･4･7号地と3号地があります。
URの密集の取組み
- ここでURの密集の取組みをご紹介いたします。URではかなり昔から密集事業に関わっており、23区内の複数の地区で事業を行っています。荒川二・四・七丁目地区では大きく3つの業務を行っています。一つ目のコーディネート業務では「まちづくり協議会の運営支援」「主要生活道路整備の権利者調整支援」「老朽木造住宅の建替え・除却推進支援」ということで、空き家訪問などを区とともに行っています。二つ目の従前居住者用賃貸住宅は、見学コースにありますので後程ご紹介します。
- 三つ目の木密エリア不燃化促進事業は少し細かくご説明します。不燃化促進事業とは、木密エリア内の土地をURが機動的に取得し、不燃化促進に資する用途に活用するという考えで、区の要請に基づいて地区内の土地を取得し一定期間保有しています。活用例は想定ですが、道路整備や面整備の代替地として使うパターン、あるいは共同化や隣接地と一体化、土地交換等で不燃化建替えに寄与するパターン、公共用地として公園などに使う事も考えられるかもしれません。
- 具体例を上げますと、本日見ていただく1･4･7号地では主要生活道路の拡幅に伴う残地を希望者から買い取っています。さらに狭小3画地を一体化し、活用しやすい形にしています。道路整備などで移転を余儀なくされている方への代替地としての活用を想定しています。
- 8号地の例では区から受託している建替・除却推進の空き家訪問をきっかけとして、荒川区の除却費助成制度による除却と、この際売却したいという所有者の希望に応じてのURの土地取得を組み合わることで、区とURがお互いに協力して不燃化を推進しています。5号地は見学ルートには入っていませんが、荒川区の寄付除却を活用した土地取得の例です。
- URでは荒川二・四・七丁目地区以外でも5地区で不燃化促進事業に携わっていますが、土地保有期間中の暫定利用は場所によって異なります。荒川二・四・七丁目地区では暫定的に地域の方に公開して利用していただき、荒川区さんに管理していただいています。そして先程ご説明がありましたが、防災まちづくりの会で利用ルールを決めています。荒川二・四・七丁目地区内の木密エリア不燃化促進用地は現在6か所ありますが、今日はそのうち数か所を見ていただきます。
見学ルートの説明②
- 見学ルートのご説明に戻ります。主要生活道路4号線はほぼ整備済で、先程ご説明がありました電柱の地中化が行われています。南側の区の複合施設「ゆいの森あらかわ」は現在建設中です。4号線で囲まれたところに従前居住者用賃貸住宅「コンフォール町屋」があります。URが整備し管理している中から、必要な分を荒川区が借り上げ、密集事業で移転を余儀なくされた方向けの移転先の住宅として利用しています。仮移転などにも利用しており、たまたま現在空いている荒川区さん借り上げの住戸を見学させていただきます。また5階建ての屋上から周辺の街の様子を見ていただきます。
- 西に移動し、地区内の公園を通り抜けると、道が入り組んだまま新しい戸建の開発がされている所を通り、東京都の都市計画道路補助第90号線整備の生活再建プランナー業務の常設の相談所を見ていただきます。生活再建プランナー業務は東京都からURリンケージが受託しており、見学から帰ってから後程説明をいただきます。ここから先は、細い路地や老朽建物が密集するエリアが続き、老朽木造長屋の空き家などが見られます。公園整備を予定している、移転前の現在の荒川図書館、不燃化促進用地8号地を通り、今後拡幅が予定されている主要生活道路3号線では、見通しの悪いクランクの状態と、整備後解消された3号線をご想像ください。最後、通りがかりに整備済のグリーンスポットという広場をご覧いただき、会場に戻ってまいります。
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