R5・6 団地をフィールドとした魅力的な住戸内環境・屋外空間づくりの検討
<令和5年度>団地内遊閑地の活用提案
九州女子大学家政学部生活デザイン学科 佐久間治教授が指導するゼミの3年生9名に、UR梅ノ木団地の敷地内で遊閑地となっている土地(約3,400㎡)に対して、周辺にお住まいの方々や周辺地域に喜ばれるような活用方法を検討してもらいました。学生の皆さんは梅ノ木団地の現状・課題分析や周辺施設へのヒアリング調査などを行い、団地や周辺地域にとって最も良い活用の仕方は何なのかを一生懸命に考えていました。
最後は、検討した内容をUR職員に向けてプレゼンしてもらいました。
「子供のあそび場」と「大人がくつろげる空間」を組み合わせた活用方法を、CGイメージでの表現を用いて提案いただき、学生の皆さんの想いが感じられる発表にUR職員も刺激を受けました。

<令和6年度> 団地の住まい方提案
九州女子大学家政学部生活デザイン学科 佐久間治教授が指導するゼミの3年生9名に、梅ノ木団地に多く存在する和室中心の住戸を題材として「こんな部屋なら住んでみたい」と考える「団地の住まい方」を提案してもらいました。
今回の提案では、模様替え等の改修を一切加えなくても、和室と相性の良い家具やレイアウトの工夫によって住む人に合った快適な生活空間を表現することをテーマとしました。
検討にあたり、まずは学生の皆さんに梅ノ木団地の住戸を見学してもらいました。
見学では、住戸をCGやイラストで正確に再現するために部屋の幅を計測したり、和室とダイニングの間の襖を外して部屋同士につながりを持たせた活用の仕方を考えたりするなど、住まい方をより魅力的に表現するための方法を熱心に確認する様子が見られました。

また、検討の内容は2度にわたりUR職員に対して発表してもらいました。
UR賃貸住宅の営業に関わる職員も参加し、どのような内容、表現の仕方が最もお客さまに伝わりやすいか、魅力的に感じていただけるかを意見交換しました。
発表資料では、家具の配置やそこで暮らす人の様子が手書きのイラストでいきいきと表現され、学生の皆さんの制作へのこだわりが見られる内容に職員も刺激を受けました。



これらの検討を通し、最後は「団地の住まい方提案」と題したパンフレットを作成しました。
パンフレットは令和7年4月より、当支社管内の営業センター・賃貸ショップ等にも配架しています(配布は終了している場合があります)。
和室の魅力的な活用例として他団地でも参考にしていただける内容となっているとともに、学生の皆さんの想いが詰まったパンフレットとなっておりますのでぜひご覧ください。
