受賞作品をご紹介いたします。
宮城県宮城郡松島町
岩﨑 孝さん
<審査員コメント 大西 みつぐ 氏>
記憶とは私たちの心にさまざまなイメージとして残されていくものです。それをなんらかの「かたち」として留めていくものが「写真」です。そしてそれらは「記録」として積み重なり、私たちの歴史を形成します。美しすぎる風景にズシリとした重みが感じられるのは作者だけではないでしょう。抑制の効いたトーンの中に見える光は、祈りや希望を表現し、私たちに深い思索を誘います。
岩手県上閉伊郡大槌町
鈴木 宣人さん
<審査員コメント 池邊 このみ 氏>
復興の進む被災地の造成地の周囲の自然地と対照的な重機を含む無機質な風景をシュールに捉えつつも、落ちる土を白滝の如く捉え、朝日の中で働く人々、被災地への思いが伝わる圧巻の作品です。
宮城県本吉郡南三陸町
遠藤 正弘さん
<審査員コメント 大西 みつぐ 氏>
虹の向こうになにがあるのかという「ファンタジー」もありますが、この虹は鎮魂でもあり、会いたい人を心に結びつける不思議な力を持っているのではないでしょうか。元防災庁舎の毅然とした佇まいと美しい虹が一体となり、また色合いもきれいに統一され、印象的な一枚になりました。ローアングルでの撮影と構図が見事です。
岩手県陸前高田市
太田 信子さん
<審査員コメント 千葉 学 氏>
瓦礫の撤去や大規模な造成工事を推し進める何基もの重機、こうした風景は、被災地においてはもはや日常の一部になってしまっているのでしょう。その現実はやるせないですが、この作品は工事が行われていない休日の重機を人に見立ててユーモラスに描いています。そこから滲み出る重機への労いの気持は、復興への前向きな姿勢を彷彿とさせ、素敵だと思いました。
福島県いわき市
柏舘 健さん
<審査員コメント なかだ えり 氏>
大きなマグロに純粋に驚き喜んでいる笑顔が、とても清々しい作品です。原発事故の影響で今は自粛を余儀なくされている福島の水産業。未来につなげるという大きな役割を、若き高校生たちが担ってくれていることに心打たれます。不安や悩みも忘れるこのような瞬間が増え、日常を取り戻す日が来ることを願っています。
岩手県大船渡市
大谷 桂太さん
<審査員コメント 池邊 このみ 氏>
雪明りにてらされた新しい道にを行く車の列、そこに気仙の「動脈」としての存在感を、強く脈打つ動脈という形でコメントを付した美しい作品です。新しい気仙の血流として大きく活躍して欲しいという作者や復興を願う人々の期待が込められていることがひしひと伝わってきて感動させられました。
宮城県石巻市
久保 安加莉さん
UR都市機構の職員投票により最多得票を獲得した作品です。
宮城県東松島市
佐々木 均さん
福島県双葉郡楢葉町
高木 志津夫さん
宮城県牡鹿郡女川町
程島 萌々那さん
岩手県陸前高田市
植松 晴岳さん
福島県西白河郡西郷村
三田村 奈保さん
福島県いわき市
宇野 彩音さん
岩手県陸前高田市
本田 宗磨さん
宮城県東松島市
佐々木 均さん
宮城県本吉郡南三陸町
浅野 健仁さん
岩手県宮古市
菊池 和弘さん
福島県双葉郡楢葉町
高木 志津夫さん
岩手県宮古市
有田 勉さん
宮城県牡鹿郡女川町
程島 萌々那さん
岩手県下閉伊郡山田町
佐藤 満さん
宮城県牡鹿郡女川町
林 沙耶さん
岩手県大船渡市
鈴木 緑さん
福島県西白河郡西郷村
三田村 奈保さん
岩手県陸前高田市
田村 瑠士さん
福島県いわき市
宇野 彩音さん
岩手県陸前高田市
植松 晴岳さん
宮城県本吉郡南三陸町
藤島 純七さん
この写真は、月明りに照らされた松島湾ですが、今までフォトコンへは投稿出来なかった写真です。
拡大をして見ると、小さな島の向こうに沢山の重機が写っております。
三年も経つのに、工事はまだ続いておりました。 月明りの風景写真に重機は必要ありません。
この光景は私の記憶に残し、何年か先に、この重機が無くなった頃に、あの時の記録としてアップするつもりでした・・・。