UR賃貸住宅 団地景観フォト&スケッチ展2016 結果発表
募集テーマ 「ふれあいの団地 ~笑顔、暮らし、彩りの風景~」
- UR賃貸住宅は、日本全国に1,600団地以上あります。
その立地や規模、設立年代は様々ですが、それぞれの団地が、緑豊かな住環境や、団地を舞台にしたいきいきとした生活シーンなど独自の魅力ある景観を育んでいます。
団地ならではの魅力をお住まいの方だけでなく地域の皆様と共有することを目的として2008年に「団地景観サミット」という名称でスタートした写真とスケッチの公募展は、今回で8回目の開催を迎えることができました。
UR賃貸住宅団地景観フォト&スケッチ展2016は、UR都市機構が管理する全国の団地の、豊かな環境をより多くの方々に知っていただくことを目的に、「ふれあいの団地~笑顔、暮らし、彩りの風景~」をテーマとして開催しました。
応募作品は、UR賃貸住宅のコミュニティや景観を題材とした写真、またはスケッチとし、皆様の団地景観に対する想いを、タイトルとメッセージで表現していただきました。
応募資格は、できる限り多くの方々に参加していただくため、団地にお住まいの方だけではなく、団地に関心のあるすべての方としました(プロの写真家や画家の方を除く)。
約6ヵ月の募集期間を経て、344名の皆様から、約713作品(フォト555作品/スケッチ158作品)のご応募をいただきました。
その中から、4 名の有識者審査員(以下、審査員)による審査とUR職員投票によリ、受賞作品を選出しました。
なお、審査過程では作品の応募者名を無記名とし、写真やスケッチの内容に加え、タイトルとメッセージを含めた総合的な評価をさせていただきました。
審査員
結果発表
フォト大賞 | 1作品(全審査員による協議により選定) |
スケッチ大賞 | 1作品(全審査員による協議により選定) |
キッズ・ジュニア賞 | 3作品(全審査員による協議により選定) |
UR理事長賞 | 1作品 |
優秀賞 | 5作品(各審査員1作品、UR職員投票による最多得票1作品) |
入賞 | 15作品(UR職員投票による上位作品) |
大賞
フォト大賞
「プロムナード」
団地の「アーケード」を撮影。
光が作り出す造形美に心を動かされました。.
<審査員コメント 千葉 学 氏>
普段気に留めることもない団地内のアーケードの風景が、光によって突如としてギャラリーのような美しい空間に姿を変える、その一瞬を捕えた素晴らしい作品です。壁と床に視線を向けたアングルは光と影の造形を一層際立たせ、見事です。こうした日常の気づきからは、作者の団地に対する愛着と興奮も感じられ、多くの共感を誘いました。
スケッチ大賞
「小さなスケッチ旅行」
団地に越してきてから初めての春。花壇以外にもいろいろな花が咲いて、目を楽しませてくれます。
敷地内の草花をスケッチしていたら、女の子が2 人、小さな花を摘んできてくれました。
私は1街区。彼女たちはたぶん2街区の子でしょう。
「きれいだね」「かわいいね」。春は人を、楽しくやさしくしてくれますね。
団地に越してきてから初めての春。花壇以外にもいろいろな花が咲いて、目を楽しませてくれます。
敷地内の草花をスケッチしていたら、女の子が2 人、小さな花を摘んできてくれました。
私は1街区。彼女たちはたぶん2街区の子でしょう。
「きれいだね」「かわいいね」。春は人を、楽しくやさしくしてくれますね。
UR 理事長賞
「帰り道」
ママとお使いの帰り道。家の近くになってお菓子の紙袋を持ってかけだす男の子。
ここまで来ると安全だからママも安心してニコニコしながら追いかけた。
<審査員コメント UR都市機構 理事長 中島 正弘>
元気いっぱいの男の子と、それを後ろから見守るお母さん。団地の中はご家族のお庭なのか、安心した表情が写真から感じ取れます。背景には桜が咲き乱れて、微笑ましくあたたかな一枚となりました。
優秀賞
優秀賞(大西 みつぐ 選)
「夢いっぱい」
- 新学年になった始業式の日、団地のベランダから息子2 人を見送りました。
夢いっぱい抱えた2人の姿はとても眩しく、「頑張ってー、応援してるよ」の気持ちと共に、
ホロホロと涙が溢れたのを今でもはっきりと覚えています。 - <審査員コメント 大西 みつぐ 氏>
ふとした一瞬に我が子の成長ぶりを見ることがあります。作者も始業式の朝、いつもの光景ではあるのですが、見送るベランダでそんな二人の姿に目を潤ませています。それは光を受けて咲き誇る花と同じように晴れがましく、また幸せな一日の始まりだったことでしょう。なにげない物語をしっかり刻んでいただけました。
優秀賞(千葉 学 選)
「この空が好き①」
- 八潮団地ができてすぐに八潮の住人になり、そこで兄、わたし、弟が育ちました。
今は兄弟全員が子どもを持ち、その子達も八潮で遊び、育っています。
みんなの故郷、八潮団地。みんなが大好き、八潮団地。 - <審査員コメント 千葉 学 氏>
風にたなびく鯉のぼり、緑豊かな大きな樹、抜けるような青空、団地を満たす光と風、これら全てを全身に浴びながら、今にも飛び立ちそうな女の子。その瑞々しい表情を絶妙なタイミングとアングルで切り取った印象深い作品です。八潮団地で育った親子に蓄積した時間と記憶を噛みしめる喜びがこちらにもひしひしと伝わり、心動かされました。
優秀賞(なかだ えり 選)
「今日もここから」
- 毎朝ここから家族を見送ることにしています。昨夜の言い争いはもう忘れ、無事の帰宅を祈る時。
四季折々の装いを見せる木々、遠くには筑波山を望むと、生命力が湧きあがってくるのを感じます。
当り前な毎日に感謝しつつ「いってらっしゃい!」 - <審査員コメント なかだ えり氏>
ご本人がど真ん中に登場するという、絵ならではの構図がユニークです。ご家族をはじめとする人々、緑、遠くの自然など、自分目線で団地を表現。見える範囲のものが生活の基盤であり、愛おしい日常なのだと伝わります。言い争いも一晩で忘れられる仲良しご家族にクスッと笑えて、そしてジーンとしました。
優秀賞(池邊 このみ 選)
「櫻の河」
- 引っ越してから、初めての春。
ベランダからの風景がこんなに凄いことになっていることに感動しました。 - <審査員コメント 池邊 このみ 氏>
咲き揃った桜の花が、まるで河が流れているかのように光り、そよ風に揺れる風景のもたらす春の感動が伝わってくる団地ならではの一景を捉えた美しい作品です。
優秀賞(UR都市機構 選)
「あたたか色に包まれて」
- いつも通勤で通っている見慣れた景色で、綺麗な夕焼けに出会えた。
一日の疲れを癒してくれるような暖かい色合いのグラデーションが何とも言えず心にしみこんでいく。
こんな空に遭える幸運が毎日の通勤を楽しくしてくれる。 - UR都市機構の職員投票により最多得票を獲得した作品です。
キッズ・ジュニア賞
「夕ぐれどきのURちんたい」
住んでいるマンションの四階のまどから見えるURちんたいの夕ぐれがとてもきれいだったのでかきました。
カラスが上手にかけて、よかったです。
「みんなの団地」
私のおばあちゃんは、絵と同じピンク色の団地に住んでいます。
私は時々、山梨から遊びに行きます。みんなが笑顔になれたらいいなと思い、この絵を描きました。
「にっこり おうち」
我が家はUR団地。ベランダからみえる、すぐ下の団地内公園が大好きで、
お気に入りのブランコと、レインボーなおうちで、家族がにっこりしてるとこを描いた。
<審査員コメント 大西 みつぐ 氏>
それぞれ甲乙つけがたいほどの出来映えです。思い切って3人に賞を受けていただくことにしました。井野さんの堂々と飛ぶカラスと真っ赤な夕陽の取り合わせ、鈴木くんのまっすぐ空に延びていく団地と公園、樫本さんのファンタジックなピンク色の団地。みんな夢があって、笑顔があって、美しく、とても表現力があり素敵でした!
入賞
「特等席」
- 我が家のベランダの目の前に、立派な桜の木があります。蕾から桜吹雪が舞い散るまで、毎年特等席で楽しんでいます。満開の桜を前にベランダでお花見をし、柵を掴む娘をみて、大きくなったなぁと感慨深くなった一枚です。
「みなとみらいの
シャレール海岸通団地」
- みなとみらいにあるシャレール海岸通団地は、近くにある赤レンガ倉庫や、隣の合同庁舎と響きあう赤レンガのデザインを用い、前面道路の奥にみなとみらいのシンボルであるランドマークタワーが見えるシャレータ団地です。
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