気候変動への適応
2.気候変動に適応し、安全・安心で快適なまちや住まいづくりを推進します。
世界の平均気温は既に約1 .1℃上昇し、気象災害の激甚化・頻発化等、既に気候変動による影響が生じている中、適応策に取り組まなければ更なる被害の拡大が懸念されます。URは、まちや住まいの防災・減災、気象災害からの復旧・復興支援等に取り組んでいます。
自然の持つ多機能性を活かした事業計画
環境負荷の低減や居心地の良い空間を作るため、周辺地域とのつながりを意識して、自然環境の持つ多様な機能を活用した事業計画を策定しています。
城野駅北地区(福岡県北九州市)では、既存の池や樹木を活かしたクールスポット形成などにより、環境にやさしいまちづくりを実現しました。
城野駅北土地区(福岡県北九州市)
団地のクールスポット化、複数団地での相乗効果によるヒートアイランド現象の緩和
人工排熱が著しい地域では、狭い範囲でも風や気温、湿度、日射などにおいて工夫により変化をつけることができます。
大川端リバーシティ21(東京都中央区)では、湾岸エリアという特徴を活かし、風の通り道の設計や人工地盤の緑化に力を入れることで、地域のクールスポットとしての機能を持たせています。
大川端リバーシティ21(東京都中央区)
地域と連携した防災機能の向上
● 防災拠点の確保
行政等と連携し、災害時の拠点となる防災公園や施設の整備を行っています。
コモレ四谷(東京都新宿区)では、地域の広場などの周辺に、災害時に利用できるマンホールトイレ、かまどマンホール、防災井戸の設置等により、防災性能を高め、防災活動拠点としています。
● 非常時の電力確保(BCP対策)
自然災害による停電に備え、非常時に使える電力の確保を行っています。
岩倉公園(大阪府茨木市)では、隣接する大学等と非常用電源設備による電力の融通が行われるよう計画しました。公園内に非常用トイレや防災倉庫を設置することで、発災時の拠点として活用できます。
自然災害・水害対策に配慮したグリーンインフラ活用
自然災害や水害対策として、避難場所としてのオープンスペース整備や、防災緑地を活用した雨水涵養に取り組んでいます。
豊間・薄磯地区(福島県いわき市)では、防災緑地として、地域の方と共に育てた2,600本の苗木を植樹しました。景観、環境再生・形態機能を持ちながら、暮らしの安全も確保しています。
雨水の利活用・流出抑制
保水性舗装や雨庭(レインガーデン)の活用により、降った雨水を地中に分散・浸透させることで、地域外への流出を抑制しています。
さいたま新都心公園(埼玉県さいたま市)では、透水性と浸透性を併せ持つ芝生広場を整備することで、豪雨時に雨水による影響軽減と、ヒートアイランド現象の緩和につなげています。

