街づくり | ＵＲ都市機構

（１）広場　四季を感じる木洩れ日広場と、子どもたちにとって劇場性が魅力の階段広場を設けました。樹木をより身近に感じられるなど、住棟周りの空間の価値を顕在化しています。木洩れ日の下でゆったりとした時間を過ごせる贅沢。階段広場はピロティで木洩れ日広場と繋がる。回遊動線があり鬼ごっこには最適。

（２）ピロティ　南北の広場をつなぐピロティは、コンバージョンスペースへの出入りなど人が行き来する動線となる他、心地よい風が抜け、雨や陽射しを避けることができる憩いの場所でもあります。雁行する壁が空間に変化を与える。奥行きが浅いので意外と明るい。耐力壁に照明とベンチを設えた。

（３）コンバージョンスペース　保育スペース・店舗・集会所など団地にそして街に必要な機能を導入するコンバージョン。広場とつながる増築棟を含むスペースには、様々な可能性が見えてきます。サンヴァリエ津久野団地の皆様によるふれあい喫茶。明るく開放的な空間がとても好評でした。

（５）共同菜園・花壇　共同花壇やミニビオトープ、まとまった区画の共同菜園をつくりました。コミュニティが団地の屋外空間を活用することで潤いのある風景が生まれます。トマト、ナス、キュウリ、オクラ、スイカ、カボチャ、トウモロコシ、サツマイモ、そしてお米。共同菜園をうまくマネジメントできれば，採れるのは少しでも世代間交流、環境学習、食育の場が住まいのすぐ近くにできる意義は大きい。

（６）勾配屋根　勾配屋根で変化のあるスカイラインをつくり、団地のイメージを一新することができます。中層住棟の勾配屋根は遠景・近景共に街のアクセントとなります。勾配屋根とすることで高天井の魅力的な住宅をつくることができます。

RC造の居室とインナーテラスを増築。屋根の上は縁側デッキ。居室の増築は単に広くなるだけではなく、開放的な空間とすることで居住空間の魅力を向上させることができます。

街としての魅力をつくる共用空間　住宅の床を新たな共用空間に改修しました。魅力的な共用空間をコミュニティが使いこなすことで、団地ならではの魅力を増していきます。

（８）縁側デッキ・街につながる階段　2階レベルを屋外空間とつなげることで第2の地盤が生まれ、都市の魅力である立体的な回遊・賑わいの空間をつくります。1・2階を店舗などにする際にも有効な設計手法です。

（11）コミュニティBOX　路地廊下で切り取られた細長い空間を共用室に。隠れ家的なキッズルームやライブラリー、ゲストルームなど多目的に利用できます。窓からは団地の緑の景色が飛び込んできます。

（12）共用ルーフテラス　一部減築してできたルーフテラスにはエレベーターがアクセスし、テラスに面するコミュニティBOXの利用者や、居住者の憩いの場となります。中層住棟の屋根は、周囲の高層建物から見下ろされる際の景観をつくります。