全国団地景観サミット2009
ＵＲ賃貸住宅「団地景観フォトコンテスト」 結果発表
募集テーマ 「団地×○○」
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- 「団地×自然」
- 「団地×コミュニティ」
- 「団地×建物」
UR賃貸住宅の団地は全国に1700以上あります。「全国団地景観サミット」は、全国の美しい「団地景観」が、一堂に会することを「サミット」になぞらえており、団地ならではの魅力をみなさまと共有することを目的にしております。
2009年は、団地の中のランドスケープ空間が創りだす景観を対象とした「団地×自然」部門。団地を舞台にしたコミュニティ行事（花見、夏祭り、盆踊りなど）や、コミュニティ活動（生活の営みなど）を対象とした「団地×コミュニティ」部門。団地景観として建物を主に捉えた風景を対象とした「団地×建物」部門の３部門について募集を行いました。
約2ヵ月の募集期間を経て、954作品(自然部門：442点、コミュニティ部門：222点、建物部門：290点)のご応募をいただきました。
その中から、5名の有識者審査員（以下、審査員）による審査とUR職員投票によリ、入選作品を選出しました。
なお、審査過程では作品の応募者名を無記名とし、写真やスケッチの内容に加え、タイトルとメッセージを含めた総合的な評価をさせていただきました。
審査員
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谷内田 章夫氏
(建築家)
- 谷内田 章夫氏 (建築家)
- 建築家。1951年新潟県新潟市生まれ。横浜国立大学建築学科卒業後、東京大学大学院修士課程修了、ワークショップ設立(共同主宰)。
1995年谷内田章夫／ワークショップ設立、現在日本女子大学、日本大学非常勤講師。
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ホンマ タカシ氏
(写真家)
- ホンマ タカシ氏 (写真家)
- 写真家。1962年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科中退。1999年、写真集「東京郊外」（光琳社出版）で第２４回木村伊兵衛写真賞受賞。2008年には、日本人現代作家として初めて、ニューヨークのアパチャー社から写真集「TOKYO」を刊行。2009年5月月に写真集「trails」（マッチアンドカンパニー）、「たのしい写真よい子のための写真教室」（平凡社）を刊行、6月にはフランスのトルカ・エディションズ社からBOX入りオリジナルプリント作品集を刊行。
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服部 マミ氏
(団地映像作家)
- 服部 マミ氏 (団地映像作家)
- 団地映像作家。1978年茨城県の観光地に生まれる。4歳で千葉県の団地に引っ越し、初めてみるホテル以外の大きな建物に衝撃を受ける。高校から新興住宅地に引っ越し、より強く団地を意識するようになる。1999年から8mmカメラで団地の映像作品を撮り始める。2002年以降は鏡面のスクリーン装置に映像を投影するインスタレーション作品に取り組む。現在、上映会やグループ展等でマイペースに活動中。
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山口 昌彦氏
(編集者等)
- 山口 昌彦氏 (編集者等)
- 編集者等。1970年世田谷区池尻生まれ。交通新聞社『散歩の達人』編集長。1996年創刊準備から編集部配属、2005年12月から編集長。都立日比谷高校卒・早稲田大学教育学部卒。現在４匹の犬と暮らし、毎日犬と共に散歩に勤しむ。
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池邊 このみ氏
(ランドスケーププランナー)
- 池邊 このみ氏 (ランドスケーププランナー）
- ランドスケーププランナー。1957年東京都新宿生まれ。UR都市機構 都市デザインチームリーダー、(株)ニッセイ基礎研究所上席主任研究員。千葉大学博士課程（環境計画学専攻修了）Pｈ.D 住信基礎研究所を経て2003年より現職。千葉県景観審議会副委員長他、港区、板橋区、町田市などで景観審議会委員を務める。
結果発表
| 最優秀賞 | 1点 （今回の最優秀賞につきましては、2枚の写真を組写真の1作品として決定いたしました。） |
| 部門賞 金賞 | 各部門 各1点 |
| 部門賞 銀賞 | 各部門 各2点 |
| 部門賞 銅賞 | 各部門 各3点 |
| 特別賞 | 10点（団地×自然：3点、団地×コミュニティ：3点、団地×建物：4点） |
| メッセージ賞 | 10点（団地×自然：4点、団地×コミュニティ：3点、団地×建物：3点） |
| カレンダー賞 | 12点 |
最優秀賞
「生まれ育った場所で」
撮影場所：グリーンヒルズ東久留米(東京都)武川 友布貴さん
- 団地で生まれ育ち35年目。集会所で結婚式を挙げました。介護中の父の為選んだ集会所でしたが「名前も知らない近所のオジサン、オバサン」も祝福してくれました。他人の祝事を共有し喜ぶ人間の暖かさを心に刻みました。
「寿」
撮影場所：グリーンヒルズ東久留米(東京都)佐藤 綾子さん
- 娘の結婚式、しかも団地の集会所で。招待してない友人もフラッと覗いて祝ってくれました。子育て中の日々を懐かしく想い、団地の人々に育ててもらった事を感謝し、団地で子育てしてきた事を幸せに思っています。
[団地×自然]部門
部門賞 金賞
「お台場の春、ゆりかもめに出会う」
撮影場所：シーリアお台場一番街(東京都)
山中 藤子さん
自然との共生が叶ってこそ、世界の先を掛けるメトロポリタンとなる。 TOKYO、お台場のこの湾岸のタウンに集う、遠い海を渡ってきた鳥たちにこうして会う。 すばらしい、ひとときだ。
部門賞 銀賞
「希望」
塩田 俊雄さん
- 柏市に住む孫娘の「じーじ千葉においでよ」の一声に（3年前に妻を亡くして寂しそうな私を見てか）当団地に移り4ヶ月を迎えようとしている、孫娘も時折泊りに来るなど元気をもらっている。緑の多い団地にも満足している。
「ダイヤモンドツリー」
川口 清さん
- この地は私のお気に入りの団地内の通勤路。早朝この地を訪れると、いつもと違うドラマチックな場所に。太陽、大木、花々そしてマンションそれぞれが素敵な演出を。私の通勤路もダイヤモンド富士に負けていません。
部門賞 銅賞
「ふるさとの子供たち」
黒川 愛子さん
- この団地は、建物が弧を描き、古代ローマの円形劇場のように見える。付近にはきれいなため池と緑いっぱいの公園がある。散策する夫婦や釣りをする子供の姿も見られ、ふるさとを思わせる牧歌的な風景である。
「みどりの散歩道」
石本 洋子さん
- 団地の裏にみどりに囲まれた遊歩道があります。団地が建ってから45年。樹々も見上げるばかりに大きくなり、住んでいる人々も高齢化して、遠出ができない人がふえてきました。そんな人たちが小鳥の声をききながらここはオアシスです。
「泉北ニュータウンの雪」
田中 英二さん
- 堺では珍しく、朝9時頃から急にふりだした雪が見る間に積もり一面真っ白になり、こんな光景は滅多にないと思い、団地北側の公園通路から見た光明池駅前団地を撮った写真です。管理開始から居住中。
特別賞
「団地共生」
萩野 正和さん
- 団地はかつてまちをつくりました。木々は大きく育ち、今ではまちにとっての憩いの空間です。私も子供の頃は、“公園”のように団地内に遊びに行きました。建物と自然が絶妙なバランスで共存している団地が好きです。
「水と緑と青い空のある団地」
加藤 謹一さん
- 池の周りの遊歩道には桜並木、緑いっぱいの小高い丘の上にはURの建物がそびえ立つ。まるで中世のお城のように美しい。普段散歩の時には気付かなかったが、写真に撮ってみてその美しさに改めて感動した。
「ザリガニ釣れたよ！」
高山 清茂さん
- 荒川土手を下り、草が茂るジャングルを抜けると、そこには、メダカ、ザリガニなどがいる池があります。都心10km圏とは思えない自然が残り、大人は童心にかえり、子供たちにとっては夏の思い出の場所になります。
メッセージ賞
「ふたりで･･･」
石川 貴之さん
- まるで、二つの樹が夫婦で寄り添っているかのようである。二人で力強く支えあって立ち、この団地に住む家族の姿を優しく見守り続けてきたのだろうか。私たちもこんな風に支えあう二人でありたい。これからもずっと。
「ハッピーウインタースマイル」
村松シンティアさん
- 外は寒いです。でも家の中は暖かいです。あー幸せ。
家の中でも外でもハッピーURライフです。
My happy home. UR（You are)the BEST.
「緑と海と虹」
能登 正俊さん
- 海の日、ローソクによる地上絵作成の準備中に弱い雨が降り、雨後に虹が出ました。東京の臨海副都心エリアの観光スポットの近くにありながら緑に囲まれた静かな団地は、一度は住んでみたい憧れの団地です。
「桜の訪問」
四ヶ所 則子さん
- 一度遊びにおいでと誘われ、一昨年、九州博多を離れた息子夫婦の団地へ。「よか眺めやね」と言うと「下見ん時これが決め手になったったい」って。桜色に染まる団地で、息子はまだ関西弁には染まっていないようだ。
[団地×コミュニティ]部門
部門賞 金賞
団地で育った幼馴染
撮影場所：神代(東京都)
平賀 輝明さん
今も同じ団地に住む幼馴染なのに20年ぶりに再会した同窓会帰り道。道路に仰向けのセミを見つけて助けている二人。もう無邪気に虫を触れなくなっていた二人のぎこちない姿勢が団地の育った時の流れを感じさせます
部門賞 銀賞
「道端」
浅井 誠章さん
- 夏休み、団地では毎日子供たちが道端に集ってカードゲームに興じていた。カメラの撮影を頼むと快諾。すると子供たちはまたすぐにこちらのことは目もくれず、カードゲームに入りこんでいった。
「夏の朝」
新里 靖生さん
- 毎年学校の夏休みが始った頃、ラジオ体操が行われます。当然、子供が主役ですが、近所の大人も昔を思いだして参加する人がおられます。
部門賞 銅賞
「帰り道」
島田 昌代さん
- 関西から引っ越してきて、間もない私達。まだ慣れないこの土地で、妹の手を引くお兄ちゃんの力強さを感じました。これから、この子達も、大勢の人が住むこの団地で、毎日いろんなことを学んでくるのでしょう。
「大切なもの」
寺島 宗利さん
- 手紙によって人と人が触れ合っていたことを記憶している丸型ポスト。利用されることは少なくなったと思うが、新しくなった団地でも在り続け、人と人との触れ合いを見守ってほしい。
「さあみんなで森の草取りだ。」
川田 武雄さん
- 私達の自慢の多摩平の森は、住民達で年二回の草取りを行います。野鳥や昆虫も多く、子供達の憩いの場所になっています。
特別賞
「夏まつり情景」
石川 忠男さん
- 昭和45年新婚2年目に、30回連続落選で優先入居出来たのは夢の様な幸運でした。5年度戸建へ引っ越した先は今の奈良北団地の徒歩0分の所です。共同の夏祭りは子供達の楽しい表情と共に私の人生を想うイベントです。
「団地祭り2009！」
坂部 昌彦さん
- 西大島団地の夏祭り風景を撮影しました。屋台がまるで光の道のように見えてとても綺麗でした。
「夏はみんなでプールだね！」
河原塚 正則さん
- 築33年の団地ですが、こんなに広い幼児プールがあります。私が入居した20数年前と比べるとシャワーも付きプールも改装されてとてもきれいです。リニューアルが進み若い子育て世代の入居も確実にふえています。
メッセージ賞
「おお、そうかい、そうかい。」
綱島 真人さん
- 何を話しているのだろう？お孫さん？それとも近所の子なのかな？ふふ、きっと何かいいことでもあっておじいちゃんに何か伝えたいんだね。大丈夫、おじいちゃんもしっかり耳を傾けてくれているよ。
「団地まるごと大劇場」
山多 徹也さん
- 江戸川花火大会の夜、ベランダ越しに打ち放たれる光と音の「競演」は、華やかというよりはドキドキ・ハラハラするような、まさしく「響演」「驚宴」である。川辺を臨む団地全体が、一夜限りの大劇場に化すのである。
海の灯まつりの日
和田 伊豆男さん
- 海の日に、夕刻になると海岸に、色付きの袋の中に、無数のローソクが灯る。海の灯まつりと言い、沢山の人々がやって来る。とてもきれいである。シーリアお台場の上に、虹も特別参加。団地が特別かがやいていた。
[団地×建物]部門
部門賞 金賞
「雪後の団地」
撮影場所：入間駅前プラザ(埼玉県)
臼井 正一さん
昨日降った雪がまだ団地内及び裏側の林に残っていますが、団地の建物にはさんさんと日がそそぎ各部屋では明るい楽しい朝を向かえています。
部門賞 銀賞
「ヌーヴェル赤羽台1号 外観夜景」
山田 幸三郎さん
- 今迄の住宅はＩ型に建てられていましたが、UR賃貸住宅になってヌーヴェル赤羽台では、L型に建てられ1号棟2号棟もL型に建てられ夜になると外燈の光りできれいな外観になるので1号棟の外観の部分を夜景で撮影しました。
「三角ぐるぐる」
古町 哲さん
- 私の通っていた中学校のすぐ近くに、この団地がある。なかでも星形のスターハウスと呼ばれる建物が好きだ。中で見上げると上まで見えて、上から下を見ると下まで見える。楽しい建物だと思います。
特別賞
「マイ・スウィート・ロード」
安田 庶さん
- 夏休みの宿題で、団地に住んでいる人の数を調べたら、この星がた住たくが今でも一番たくさんの人が住んでいる事がわかりました。今も昔も、人気ナンバーワンのかっこいい住たくです。
「長閑な休日」
多和 裕二さん
- 当団地は、隅田川に面し、長閑な水辺の景観を形成し、また公園・芝生広場等も整備され、大きな樹木も育っており、春は桜、夏は涼を呼ぶ緑陰に、秋には木々の色づき等四季の変化も楽しめ住民の憩いの場となっております。
「放射状の斜線と横線の幾何模様」
野坂 幸一さん
- 長い梅雨が明けた或る日、夏雲の湧く、青空に向かって建つビルは、ベランダの凸部が放射状に見え、側面のベランダの横線と相まじわって、幾何模様を醸します。遊歩道に咲く、さるすべりの花もやさしく眺めています
「ベランダとかづら」
加藤 伸昭さん
- 団地のベランダ、それは同じ要素が反復する、あるリズムをもったところである。その中で、無造作に伸びるノウゼンカヅラの花、フェンスに巻付くヒルガオ。これらが、ファサードに新たな魅力を付加している。
メッセージ賞
「大人気の星がた住たく」
古津 あき人さん
- 夏休みの宿題で、団地に住んでいる人の数を調べたら、この星がた住たくが今でも一番たくさんの人が住んでいる事がわかりました。今も昔も、人気ナンバーワンのかっこいい住たくです。
「過ぎ行く時間･･･」
小俣 明子さん
- 時の流れの間には、細く長い道があります。いったいどれくらいの人たちがこの道を歩いたことでしょう。。。過去があって今があり、そして未来に続いている道、耳を澄ませばそこに生きる吐息が聞こえてきます。。。
「みんなに教えてあげたい」
荒木 光子さん
- 何回歩いたことか 本当にきれいな花花花 友だちと歩き 娘と歩き 孫と歩き 遠い友を招んで歩き 幸せをかみしめています。
カレンダー賞
１月
「カモメと遊ぶ」
幅 周一さん
２月
「泉北ニュータウンの雪」
田中 英二さん
※部門賞「団地×自然」銅賞
３月
「花咲く早春の多摩平の森」
川田 武雄さん
４月
「桜の中のイーストコモンズ」
（東京都）
小林 久美子さん
５月
「新しい住宅で再出発を」
栗原 郁さん
６月
「あじさいの季節」
井上 英司さん
７月
「夏の暑い日」
大川 裕子さん
８月
「蝉時雨のひととき」
倉田 俊哉さん
９月
「公園のひととき」
原田 恵一さん
１０月
「ベイタウンの休日」
坂倉 徹さん
１１月
「紅葉（こうよう）」
本橋 省吾さん
１２月
「ヌーヴェル赤羽台から望む、 富士山の夕景」
関根 義寛さん
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