UR都市機構

NPO法人 永田みなみ台ほっとサライ 「サロンほっとサライ」

2021年03月30日

団地に活気を取り戻す、地域の多世代交流拠点「サロンほっとサライ」を開設

南永田団地は、みなとみらい地区を見渡すことのできる、横浜市南部の丘陵地帯に立地しています。 2019年4月、「NPO法人永田みなみ台ほっとサライ」が、団地中央部に位置する商店街に、地域のコミュニティ拠点「サロンほっとサライ」を開設しました。 新型コロナウィルスの影響を受け、なかなか通常通りの運営ができない状況の中、様々な活動、取り組みを展開している「サロンほっとサライ」の香西玲子理事長と佐藤明美副理事長にお話を伺いました。

NPO法人永田みなみ台ほっとサライ 佐藤明美副理事長 香西玲子理事長 (写真左より) 佐藤明美副理事長、香西玲子理事長 (写真左より)

団地概要

【団地概要】
団地名:南永田
所在地:横浜市南区永田みなみ台2
アクセス:京急本線「弘明寺」駅バス8分 徒歩1~7分
京急本線「井土ケ谷」駅 徒歩19~25分
JR横須賀線「保土ヶ谷」駅バス5分 徒歩14~18分
管理開始:昭和48年
管理住戸数:1,215戸

事業主 NPO法人永田みなみ台ほっとサライ
所在地 神奈川県横浜市南区永田みなみ台2 1号棟1階
開設 2019 年4 月
事業概要 地域活性化の取組として、2か月に1回、小さなお祭り「つながり祭」を実施。
活気を維持させるため、団地商店街の一画に常設サロンを開設。火曜日と金曜日は数量限定のランチ、その他の曜日は飲み物と軽食を提供して、住民の憩いと交流の場を提供している。
レンタルボックスの設置・運営、様々なサークル活動への場所貸しも行っている。

UR団地での活動の経緯・背景

活気を取り戻したい気持ちから始まり、まちづくり委員会を発足~「祭り」の開催~サロン開設へ

団地内にある商店街は空き店舗も増え、私たち住民の間では昔のような活気を取り戻せないかという想いがありました。 そうした中、横浜市が推進するまちづくり育成を目的としたNPO法人「寺子屋みなみ」の勉強会があり、その参加者を中心に2016年に「永田みなみ台まちづくり委員会」を発足。多世代交流と地域活性をテーマに「つながり祭」を企画して開催(偶数月)しました。 以前より人が集まる憩いの場が欲しいという声はありましたが、「つながり祭」をきっかけに住民の意識が高まり、地域全体が連携、協力してNPO法人を立ち上げました。そして、市の介護予防交流拠点整備事業の補助金を申請。皆で試行錯誤し、2019年4月のオープンになんとか辿り着くことができました。

サロンほっとサライ

憩いの場であり、地域をつなぐ拠点でもある「サロンほっとサライ」

「サライ」はペルシャ語で「宿、家、オアシス」という意味があり、地域の人達にほっとできる場でありたいという願いが込められています。 当サロンは、お茶や食事しながらの会話が楽しめる憩いの場であり、体操やカルチャー教室、「つながり祭」のような多世代交流のイベントなどを実施する、地域の活動拠点となっています。

隣接する市立永田台小学校の児童が描いた看板

テナント運営、この場所を選んだ理由

「つながり祭」で賑わった場所に常設のサロンを開設

商店街の中で「つながり祭」を開催したところ、そこに大勢の皆さんが集まったので、この場所と決めました。ここは、昔は店舗が並び、とても賑わいがあった場所で、皆もまた賑わいが戻ることを望んでいました。 昨年、「サロンほっとサライ」の隣にUR管理サービス事務所が移転したので、地域住民が集まる場所としてとてもいいタイミングだったと思います。

つながり祭の様子

活動内容について

隣接する小学校や中学校と連携して地域を活性化

市立永田台小学校はユネスコスクールの指定校でもあり、お祭りへの参加はもちろん、団地内マラソンを企画したり、地域の様々な活動に積極的に取り組んでいます。「つながり祭」という名前も児童達で考えました。また、「ほっとサライ」入口のドアガラスの素敵な絵は市立永田台中学美術部の作品で、毎年テーマを決めて制作してくれています。

市立永田台中学校美術部による入口ドアに描かれた絵

地域住民が作品を展示販売するレンタルボックスが好評

サロン開設前に、色々な場所に出掛けて研究した中で、地域の人の作品を展示販売するレンタルボックスを是非置きたいと思いました。料金は1口500円/月、昨年は手作りのマスクが好評でした。

火曜日、金曜日は、500円ワンコイン・ランチで家庭の味を提供

火・金曜日はランチ30食、その他の曜日は飲み物と軽食を提供、年1回、蕎麦打ちの先生がボランティアで手打ちそばを提供しています。人気メニューは「広島風お好み焼き」、「天ぷら」。 仕入れのコスト削減でメニューは買い出しに行った時に考えるため、献立は当日のお楽しみ、毎回違うメニューです。 ※緊急事態宣言発出期間中はテイクアウトで提供

ワンコイン・ランチ(弁当)を提供

コロナ禍、子供達も感染対策をしっかりと守ってくれた「つながり祭」

昨年は新型コロナウィルスの影響で何度か延期した「つながり祭」でしたが、感染対策の打合せを綿密に重ね、食べ物は全てテイクアウト、その場で食べない、密を避けるなど、皆さんに協力を呼びかけて12月の開催を実現しました。 子供達がきちんと理解し、しっかりと守りながら楽しむ様子が見られ、とても嬉しかったです。子供達が作ったお祭りとして、自らが先頭を切って行動してくれていると感じました。

取材日のお弁当とお菓子

UR団地の中にあるメリット

地域の拠点に適した立地

商店街は団地の中心地、人通りの多い場所にあって、多世代が笑顔で交流するサロンのある場所に適しています。とにかく皆さんと顔見知りになり、サロンに来れば相談出来る相手がいて、相談を解決に繋げる道筋が出来る、そんな場所になりつつあります。

団地管理サービス事務所(左)とほっとサライ(右)

隣接するUR管理サービス事務所と連携して高齢者を見守り

UR管理サービス事務所が隣にあるので、高齢者の相談事はすぐに生活支援アドバイザーにつなげられるようになりました。サロン側も住民も、とても安心です。

今後のビジョン

多くの人が利用できる空間に

サロンの空き時間を活用して、民生委員主催の相談会、おしゃベリ会や百人一首などのサークル活動に場所を貸しています。 昨年末にURが企画・開催したフラワーアレンジメント教室は大好評で、こうした企画をもっと増やして、多くの人が利用できる空間にしていきたいと思っています。 また、現在はスタッフ25人が交代で頑張っていますが、今後は少しずつ人数を増やしていきたいです。

NPO法人永田みなみ台ほっとサライ

とにかくすぐに、何でも気軽に相談できる関係に満足

サロンを訪れた高齢者の様子がおかしいと思ったら、すぐに隣の管理サービス事務所に相談できる。とにかく何でも相談して前に進めることが出来るので非常に助かっています。いつ何時でも頼れる場所があるという安心があり、とても満足しています。

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