コモレ四谷
2021年7月UP

コモレ四谷の概要
事業概要
コモレ四谷地区は、丸の内・新宿・霞が関・六本木・渋谷・銀座など東京を代表する各拠点が3km圏内外にある「都心の中心」に位置しています。小学校の統廃合と財務省官舎の廃止により、新宿区と地元住民で跡地利用を含むまちづくりの検討がなされ、2004年からはURが事務局を担っています。2010年に当地区の権利者で構成される再開発協議会から、2013年に新宿区からそれぞれ要請を受け、市街地再開発事業の施行者として事業を遂行する立場となりました。2020年1月に施設建築物が竣工し、2020年7月にコモレビの広場が整備完了しました。
計画地
江戸時代に築かれた外濠。人工的に掘り込まれた地形と連続したみどりを有するこの地域に、建築と一体で創った多段状のみどりが、平面だけでない立体的にも連続したみどりの都市景観を形成しています。外濠の斜めのみどり景観を地域資源と位置づけ“斜め”のみどり景観を創出しています。

コモレ四谷のコンセプト
共感型デザインコンセプト【GREEN3.0】


施設構成
配置図

立体構成

建物概要(施設全体)
YOTSUYA TOWER・オフィス
四ツ谷駅前の風景を一新する高さ約145mの「YOTSUYA TOWER」には、総面積約17,800坪のオフィスフロアがあります。「YOTSUYA TOWER」では樹皮のイメージを投影した柱や木目調の天井やルーバー壁といった有機的なデザインを積極的に取り入れています。

主要用途 |
オフィス(事務所)、商業(店舗)、住宅(2棟)、教育、公益 |
---|---|
敷地面積 |
約17,900m2 |
延床面積 |
約139,600m2 |
構造 |
鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造) |
階数 |
地上31階、地下3階、塔屋1階 |
建物高さ |
約145m |
アプローチホール(2階)

オフィスエントランス(2階)

出迎えの広場

「YOTSUYA TOWER」および街区の玄関口となる広場です。タワーエントランスの都会的なデザインと地層をイメージした低層棟の有機的な水平ラインが、都市と自然が融合する街区の顔をシンボリックに演出しています。また、災害時には帰宅困難者の一時滞在場所として機能します。
パサージュ

出迎えの広場とコモレビの広場を結ぶパサージュは、タワーの都市的な空気と低層棟の地形的な空気のはざまを抜けていくユニークな通路です。沿道には「CO・MO・RE Mall」に入居する店舗が連なっています。
コモレビの広場

築山とすり鉢状の円形広場によって、緩やかな高低差を演出した地域の広場です。見る場所によって様々に展開するシーンが美しい世界観を描きます。また地域の防災拠点としての機能も備えます。
ウォーク

三栄通りからコモレビの広場へ通り抜けることができる貫通通路です。広場への視認性を確保し、地域住民の利便性向上にも寄与します。ガラスの片持ち屋根にライン照明を加え、都市的でシンボリックな通路となっています。
CO・MO・RE Mall 商業施設


地下1階~地上2階のスペースの四谷の新しいショッピングゾーンです。スーパーマーケットをはじめ、飲食店やクリニック、認可保育園など、多様なジャンルの専門店が集います。塗り壁や樹木の象嵌などを採用し、外濠の大地と緑に呼応する内装計画を目指しました。
THE RESIDENCE YOTSUYA Avenue 住宅 ザ・レジデンス四谷アベニュー

外濠の「水」をモチーフに淡灰色+プラチナの煌めきをテーマとした素材による洗練された内装を目指しました。
THE RESIDENCE YOTSUYA Garden 住宅 ザ・レジデンス四谷ガーデン

外濠の「土」をモチーフに濃灰色+ゴールドの輝きをテーマとした素材による重厚な内装を目指しました。
事業のあゆみ
2002年度 |
新宿区から都市基盤整備公団(現UR)へ小学校跡地利用について検討依頼 |
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2006年度 |
「四谷駅前地区再開発協議会」が発足(URは事務局に就任) |
2009年度 |
新宿区が四谷地区施設活用方針を策定 |
2010年度 |
四谷駅前地区再開発協議会からURへ再開発の施行要請 |
2012年度 |
新宿区からURへ再開発の施行要請 |
2013年度 |
地区計画及び市街地再開発事業の都市計画決定事業パートナーの決定 |
2014年度 |
施行規程及び事業計画の認可 |
2015年度 |
権利変換計画の認可 |
2016年度 |
着工 |
2019年度 |
建物竣工 |
2020年度 |
事業完了 |