UR賃貸住宅「暮らしと。」フォト&スケッチ展2017 結果発表

募集テーマ 「あなたが見つけたUR賃貸住宅らしい四季折々の暮らしの風景」
- UR都市機構が管理する団地の緑豊かな環境や、団地ならではの暮らしの魅力を、多くの方々に知っていただくことを目的として9回目となるフォト&スケッチ展を開催しました。
今回は、団地景観部門に加えて「暮らしと。」部門を設け、コミュニティへの評価軸も明快にしました。
応募作品は、UR賃貸住宅らしい四季折々の暮らしの情景や団地の風景を題材とした写真、またはスケッチとし、皆様の団地に対する想いを、タイトルとメッセージで表現していただきました。
応募資格は、できる限り多くの方々に参加していただくため、団地にお住まいの方だけでなく、団地に関心のあるすべての方としました。(プロの写真家や画家の方を除く)。
3ヵ月の募集期間を経て、410名の皆様から、957作品(フォト863作品/スケッチ94作品)のご応募をいただきました。
その中から、5名の有識者審査員(以下、審査員)による審査とUR職員投票により受賞作品を選出しました。
なお、審査過程では作品の応募者名を無記名とし、写真やスケッチの内容に加え、タイトルとメッセージを含めた総合的な評価をさせていただきました。
審査員
結果発表
フォト大賞 | 1作品 |
スケッチ大賞 | 1作品 |
キッズ· ジュニア賞 | 2作品(全審査員による協議により選定) |
UR理事長賞 | 1作品 |
優秀賞 | 6作品(各審査員1作品、UR職員投票による最多得票1作品) |
入賞 | 15作品(UR職員投票による上位作品) |
「暮らしと。」部門 大賞
「暮らしと。」フォト大賞
「大大大大家族」
団地名:新下関(山口県)
中川 有子さん
産まれる前から 産まれた時から ずっと知ってる。公園に来ればいつでも会える 性別も大きさも違うけど たくさんの兄弟みたいに仲良し。
<審査員コメント 池邊 このみ 氏>
大きな家族、生まれる前からの友達、世代を超えた兄弟のような仲良し。現代社会にあってうらやましい子供のコミュニティは、UR団地が育んできた素晴らしい財産です。その情景の一コマをとらえたほほえましい作品です。公園に来ればいつも誰かに会える、そんな関係を示した作品は「暮らしと。」フォト大賞としてふさわしいものです。
「暮らしと。」スケッチ大賞
「楽しいワクワクUR」
団地名:幕張ベイタウンパティオス七番街(千葉県)
山口 結衣さん
まえまですんでいて、友だちがとなりのへやにいて、ベランダの下からはなしかけたりしました。外から見ると、いろんなベランダがあるなと思ったので、いろんなベランダをかいたり、へやの中をかいたりしました。ベランダの楽しさをたくさんかきました。いろんなベランダがあって、自分は、このへやがいいなとかでてくるのが楽しいです。
<審査員コメント 西田 司 氏>
なんてワクワクする構図の絵なんだ。と思わず唸ったスケッチ。団地の暮らしは画一的と思われがちだけど、ベランダ越しに見える向こうや隣の風景は、友達がいたり、魚がいたり、ブランコがあったりと、画面いっぱいに魅力的な暮らしが描かれている。10歳のデザイナーが日々思い描いている絵に、団地暮らしの楽しさや視点の広がりを感じ、スケッチ大賞とした。
「団地景観」部門 大賞
「団地景観」フォト大賞
「夕景」
団地名:北砂五丁目(東京都)
女池 智恵さん
共用廊下から見える、色とりどりのドアの住棟とその向こうの東京都心の高層ビル群。
真冬は夕焼けのきれいな時間帯と帰宅時間が重なるので、家に帰るときが楽しみです。
<審査員コメント 池本 洋一 氏>
「一番きれいな色ってなんだろう?」で始まる歌は「GIFT」だっただろうか?整然と立ち並ぶ団地は時に単調に見える。だが玄関扉1枚ごとに「きれいな色」を加えるだけでこんなにも個性的になるとは。空がオレンジから紫に変わるマジックアワーに浮かびあがる1枚は、凛とした団地の美を表現したGIFT的作品だ。
「団地景観」スケッチ大賞
「ワンダーランド」
団地名:館ヶ丘(東京都)
大内 響さん
結婚を機に団地で新生活を始めました。自然に囲まれたこの団地にはたくさん公園があり、いつも子供たちが元気いっぱいに遊んでいる姿に温かい気持ちになります。遊び場がたくさんの団地は、まさに子供にとってのワンダーランド。この場所で、自分も温かい家庭を作っていけたらいいなと思っています。
<審査員コメント キン・シオタニ 氏>
躍動感あふれるとはまさにこの絵のことですね。画力も構図もすばらしい。単に写実的にならずに、空を飛んでいたり、恐竜が笑っていたり、猫が寝ていたりと、絵を見るたびに発見があり、公園で遊ぶ子供たちの声が聞こえてきそうです。「Tategaoka」と入っているところも地元愛を感じました。
優秀賞
UR理事長賞
「朝のラジオ体操とたなばた」
団地名:飯島(神奈川県)
木全 幹夫さん
一年中ラジオ体操をやっています。たなばたかざりの朝に撮りましたが少しくもり空で暗くなりました。
<審査員コメント UR都市機構 理事長 中島 正弘>
空に向かうたなばた飾りと、天を仰ぎ体操をする人々の姿が、ユニークに対比されています。 メッセージにあるように、日々の生活の情景が、自然に美しく表現されています。
優秀賞(池邊 このみ選)
「雨上がりの非日常」
- 仕事から帰宅しますと雨がやみ、普段見慣れた団地が幻想的な風景を見せてくれました。
- <審査員コメント 池邊 このみ 氏>
UR団地の囲み型配置の特徴をうまく把えた美しい写真です。雨上がり、夜景になる前のほんの一瞬、鏡面のような水面のまさに幻想的な風景をとらえた秀逸な作品です。 郡山の駅前という都市中心部に出現したオアシス、素敵な物語が生まれそうです。
優秀賞(池本 洋一選)
「我が家へようこそ」
- 週末、パパとお出かけ帰りの夕方。
お家に帰ってきたときの一枚。
緑も多く、子育て環境が整っているのが品川八潮パークタウン。5月に生まれた娘。新しい家族も加わり穏やかな東京ライフを過ごせています。 - <審査員コメント 池本 洋一 氏>
日本には多くの外国人が暮らしている。だが彼らとの交流の一歩が踏み出せない日本人も多い。この写真のように親子の幸せな笑顔を見たら話しかけたくなる。まさに子はかすがいだ。団地はこれからの日本に求められる多様性と寛容性の大切さを教えてくれる先端の場である。
優秀賞(一之瀬 ちひろ選)
「しばし手を止めて」
- 祖父母の部屋の片付けを手伝いに訪れた際、ふと目をやった、幼い頃から見慣れているはずのベランダからの眺めが、あまりにも美しかったので。
- <審査員コメント 一之瀬 ちひろ 氏>
この作品が捉えているものは、珍しい構図でも建物の造形美でもなく、誰にとっても日常的と思えるような団地の風景に一瞬差し込んだ夕方の光で、だからこそ、それを写真に留めたいと思った時の撮影者の気持ちの動きが伝わります。写真には映っていない、その場に流れていたであろう時間の質感を同時に感じることができ、写真を見ているこちら側にも、ある種の感情のさざ波が広がります。
優秀賞(西田 司選)
「さて次はどこを」
- 七つ道具を積んで、いつも団地を回ってきれいにしてくれている頼もしい車です。仕事の途中に遠くを見てる。
- <審査員コメント 西田 司 氏>
暮らしの風景が多い作品のなかで、暮らしを支える道具をテーマにした作品。あたかも道具たちに意思があり、次はどこを清掃しようか考えているかのような構図に“団地ならでは”の日常の一瞬を切り取る美しさがある。彼らは団地をキレイに保つため日々出動する影の立役者であり、この日常の何気ない時間から、いろいろ思いを馳せることが出来る。
キッズ・ジュニア賞
「花火していせき」
- ぼくのいえからいろいろな花火が見えます。ZOZOマリン、千葉市みん花火大会、TDRなどです。花火が始まると、お父さん、ぼく、お母さんとならんで見ます。ご近じょさんもならんで見ます。みんなしていせきです。
- <審査員コメント 一之瀬 ちひろ 氏>
自宅の窓から花火見物ができるなんて、羨ましいかぎりです。大人が目指す花火写真とは全く違うこの写真の魅力は、そこに図らずも団地のベランダが(花火よりも大きく)写しだされていること。これは見る人の心を大きく動かしますね。自宅のベランダから家族や友人に囲まれて花火を眺める夏の夜の特別な時間。その時間全体が子供時代のまなざしとして、この写真に残されていて、それは単に花火をきれいに大きく映し出すことでは表現できないものだと思いました。
入賞
「茜のモノリス」
- 中世ヨーロッパの城壁を想起させる雰囲気で撮影しました。夕陽に染まる姿は格別です。アクセントとして渡鳥と飛行機を入れています。どこから見ても美しい建築は少ないので、これからも維持管理を行って、後世に伝えて頂きたいと思います。
「街灯り」
- 仙台の中央市街地に建つUR住宅。東日本大震災では、この付近でも多くの建物にダメージを受けました。歴史のあるホテルも幕を閉じました。でも街の光は復興しました。明日に向かった生活が新しい歴史を刻もうとしています。街灯りは、その証しです。
「雨上りの団地を歩く」
- 雨上がりの木樹の緑は雨水で輝いています。小学生がビニール傘を持って嬉しそうな表情で歩いていました。陽ざしがさして、明るい団地風景が目の前に拡がっています。
「ヘリコプターの光跡と共に」
- お台場上空は浦安からのヘリコプタークルージングコースの一部になっております。暫く様子を見ていると往復していたので、同じ機体を長時間露光で撮りました。
私もヘリコプターに乗って素晴らしい夜景を上空から見たくなりました。
「桜の下のモデルさん」
- 車椅子のおばあちゃんに「桜と一緒にモデルさんになってくれんか。」と言われ一緒にパシャり。笑顔が素敵できれいなおばあちゃん。お別れした後、おばあちゃんの後ろ姿を私がパシャり。