街に、ルネッサンス UR都市機構

鳥飼野々二丁目

概要

大阪の淀川に隣接し、小さな工場が立地する地域に位置します。色彩計画とサイン計画により、エリア全体の印象が明るく軽やかになることを目指しました。グラフィックデザインの手法を建物の外壁に展開するという、リノベーションの新領域とも言えるチャレンジです。地名にゆかりのある「鳥」の羽ばたく姿をシンボルマークとして新たにデザインし、妻壁にプロットして大空を羽ばたくような印象を与えています。オリジナルの漢字・アルファベットの書体はシンボルマークと親和性があり、リズム感があるサインデザインとなりました。
所在地:大阪府摂津市

鳥飼野々二丁目 外壁
鳥飼野々二丁目

2018年度グッドデザイン賞

受賞年度:H30 主催者:(財)日本デザイン振興会
受賞物件名:外壁修繕工事 [鳥飼野々二丁目団地]
共同受賞者:UMA/design farm:原田祐馬+西野亮介、山内庸資
評価項目:デザイン

【講評】
日本の各所に点在する築30年以上の寂れた団地という美観の問題に対し、塗装によるグラフィック表現という構造と縁のない最も安価なアプローチによって、老朽化された団地に愛着と生命を見事に吹き込んでいる。その試みに対する評価はもとより、周囲の街の色どりと連続しながら適量に個性を残す配色や、地域とのつながりも感じさせる鳥をモチーフにしたグラフィックスは、環境を生かすデザインとしても高く評価できるものである。
出典:(財)日本デザイン振興会

第51回日本サインデザイン最優秀賞

受賞年度:H30 主催者:公益社団法人日本サインデザイン協会
受賞物件名:鳥飼野々二丁目団地
共同受賞者:UMA/design farm:原田祐馬.西野亮介
評価項目:デザイン

【講評】
山の中の一軒家ならいざ知らず、建物が単独で存在するということはまずない。たいていは多種類の建物に取り囲まれて成立する。”土地の周りの環境の秩序を読みとることによってその建物のデザインの方向性を決める”というのは設計のイロハだが最近この当たり前のことが出来ていない、ひとりよがりの建築が多すぎる。この作品はそういった風潮の中でとても気持ちのよさを感じた。周辺の環境要素をうまく取入れ、それを整理して再構成したこのカラー構成は、この団地の環境向上だけでなく周辺の街の全体のイメージの向上にも寄与しているように感じる。主張するのではなく馴染ませて、個と全体の関係を繋げる。さらっとした表層の裏に、計算され尽くした高度なデザイン性を感じる空間環境デザインである。
出典:公益社団法人日本サインデザイン協会

メニューを閉じる

メニューを閉じる

ページの先頭へ