街に、ルネッサンス UR都市機構

色彩計画の刷新~昭和から令和に住みつなぐ住宅団地~

概要

昭和40年代の大量供給時代に建設された団地が続々と外壁修繕周期を迎えています。築50年が経過し、「老朽化が進行」「外壁塗装色も退色し殺風景」な印象になりつつあり、コストを抑えつつも将来に向けた修繕と価値向上が求められています。そのためのひとつの手法として色彩計画によるイメージの刷新を進めています。今回対象とした3団地は立地や規模・周辺環境・建設の背景など全く異なる個性を持っています。それぞれの個性を読み解き下記3つの視点を手掛かりとしたこれからの時代にふさわしい色彩計画を展開しました。
(1)周辺環境との調和
(2)周辺環境に対する主張
(3)団地内環境との融合
所在地:若松二丁目団地(千葉県船橋市) 豊島五丁目団地(東京都北区) 栗原団地(東京都足立区)

若松二丁目団地
豊島五丁目団地
栗原団地

2021年度グッドデザイン賞

受賞年度:2021 主催者:公益財団法人日本デザイン振興会
受賞物件名:集合住宅の外壁修繕工事 [若松二丁目団地・豊島五丁目団地・栗原団地]
共同受賞者:(株)汎建築研究所(若松二丁目) (株)三岳企画設計,CLIMAT(豊島五丁目) (株)ディーワーク(栗原)
評価項目:

【講評】
壁面の塗装によって、巨大な団地の風景を一新した計画。全体を改修する考え方とは対極的だが、町全体が綺麗で柔らかい風景となり、それによって新たなシビックプライドが生まれ、既存住人の生活にもハリがうまれ、場合によっては新しい入居者も誘発する。そんなストーリーが自然と思い描けるようなアイディアだ。これまでにも団地の外壁塗装は各地で実践されているが、こうした取り組みはこれからも続けてほしい。
出典:(財)日本デザイン振興会

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