街に、ルネッサンス UR都市機構

住戸改修

多様なライフスタイルの方が団地に暮らしてほしい。 夫婦、子育て世帯という核家族向けの住宅を大量に供給してきた昭和40年代までの公共住宅では、住戸の面積・間取りのバリエーションが限られていました。実証試験では、「面積の拡大」、「部屋数よりも大きめのリビング」などの空間の改変や設備更新を試みるとともに、ハウスシェアリングやセカンドハウスなどの暮らし方の提案を含め、現代の多様なライフスタイルに対応するための住戸改修に取り組みました。今まで古い団地が選択肢になかった方に、団地の魅力を発見していただきたいというメッセージをこれからも発信していきたいと考えています。 28号棟2DK(改修前)

ガーデンテラス住宅 明るく開放的なリビングと緑と親しむガーデンテラスを持つ住まい 26号棟101号室・102号室 接地性を活かしたゆとりのある住宅を実現するため、住戸の南側を低床化し、リビングと半屋外のテラス(ガーデンテラス)を増築、水廻りを隣の住戸の一部に拡張させています。隣戸とは2世帯居住も可能なプランとなっています。大きな開口を設けた居室の増築は、面積の拡大だけでなく、明るく快適な空間が生まれるというメリットがあります。また、RC造の増築部は上部をテラスとして利用でき、建築と屋外空間・まちとの親和性を高めるとともに、景観形成にも有効です。  □住戸面積: 住戸部分 約65m² ガーデンテラス部分 約15m² □住戸型式: 1LDK □天井高: 2300、2550、2700mm/ 梁下1830mm
技術検証項目 A壁開口の新設  (住戸規模の拡大) B共用配管の外部化  (メンテナンスデッキ) C床遮音性能向上(RC梁)  住戸企画 1.低床化(旧1FL-410mm)  2.リビング・ガーデンテラスの増築(RC構造)  3.ガーデンテラスに開いた水廻り 4.隣居想定 5.可動収納  6.光と風を通す無双連子 7.玄関アプローチのスロープ化
増築したリビングとインナーテラス。低床化したリビング。カウンターからひょっこり。空間がつながり、家族の様子を感じられる。無双連子は光と風を通す柔らかい間仕切り方。

街かど住宅 街かどのカフェテラスのような空間を持つ住まい 26号棟104号室 増築した専用の玄関から南に抜ける空間を低床化し、さらに床レベルを下げた開放的なリビングとこれに続く半屋外空間の街かどテラスを増築。友人達を招いてのホームパーティやカフェを楽しむ空間として利用できる住宅としました。増築部は勾配屋根の鉄骨造とし、天井高さを拡げるとともに街かどの景観を形成しており、カフェやレストランにコンバージョンする際の設計手法としても有効です。   □住戸面積: 住宅部分 約59m² 街かどテラス部分 約19m² □住戸型式: 1LDK □天井高: 2270、2700~3590mm / 梁下2220mm
技術検証項目 A壁開口の新設(窓の設置)  B共用配管の外部化(メンテナンスデッキ) C床遮音性能向上(鉄骨梁) 住戸企画 1.低床化(旧1FL-410mm) 2.リビング・街かどテラスの増築(鉄骨造) 3.全面開放サッシによる街かどテラスとの一体化 4.専用玄関の増築(鉄骨造) 5.階段室コミュニティのための勝手口
増築したリビングとインナーテラス。空間が縦につながり、街かどに開放しやすいプラン。爽やかな季節にはインナーテラスで食事。フラワーアレンジメント教室で賑わうリビング。街・通りに賑わいが表出します。

縁側コミュニティ住宅 コミュニティ形成の場となる縁側デッキに開いた住まい 26号棟202号室・203号室 増築部の上部を共用空間(縁側デッキ)とし、デッキ側に主玄関を設け暮らしが表出する設えとしました。既存の玄関は階段室単位でのお付き合いのための勝手口として残しています。縁側デッキは路地廊下でエレベーターとつながり、階段で街とつながります。共用空間化などにより小さくなった住宅には、単身の高齢者(202号室)と若者(203号室)とが隣り合って居住することを想定。縁側デッキを介して居住者間の対話、ふれあい等のコミュニティ形成が促進されることを意図しています。  □住戸面積: 202号室 約25m² 203号室 約34m² □住戸型式: ワンルーム □天井高: 2300mm / 梁下1800mm
テラスで夕涼み。お隣さんと一緒に食事をつくる。
縁側デッキに開いた単身高齢者向けの住まい。単身若者向けの住まい。技術検証項目 A梁せいの縮小 B壁開口の新設(窓の設置) C共用配管の外部化(メンテナンスデッキ) 住戸企画 1.コミュニティ形成の場となる縁側デッキに開いた住宅 2.階段室コミュニティのための勝手口 3.共用空間化・隣戸の拡大に伴う住戸規模の縮小 4.共用空間とゆるやかにつながる窓 5.壁面収納ベット 玄関の近くにテーブルがあれば友人を招きやすい。

階段室を利用したメゾネット住宅 共用階段を専用化・室内化したメゾネット住宅 26号棟304号室・404号室 多様なニーズに応えるために既存住戸の規模を拡大する手法として、既存の共用階段を専用化・室内化してメゾネット住宅としました。眺めの良い上階は勾配屋根の設置によりロフトと吹抜けのあるリビングとしています。エレベーターからは一部減築したルーフテラスに面した主玄関にアクセス。階段室には上下階のお付き合いが出来る勝手口を設けています。階段室のカーテンウォールからは団地の風景がダイナミックに飛び込んできます。下階の主寝室は親子3人の就寝も可能な広さとし、明るい書斎コーナーやシャワーユニットがあることも魅力です。  □住戸面積: 約93m² □住戸型式: 2LDK □天井高: 2360、3010~4450mm / 梁下1800mm
ロフトと吹き抜けがあるリビング。
技術検証項目 A一部減築によるルーフテラス化  B壁開口の新設(出入口、窓の設置) Cスラブ開口・勾配屋根の新設(ロフト化・高天井化)  D共用配管の外部化(メンテナンスデッキ) 住戸企画 1.共用階段を住戸内階段に改修 2.ルーフテラスを介してエレベーターにアクセス 3.階段室コミュニティのための勝手口  4.吊りバルコニーの新設(鉄骨造)
隠れ家のようなロフトは大人気。広くて明るくて団地の景色が見えるキッチン。団地の風景が飛び込んでくる窓。書斎コーナーとゆとりのある寝室。

ングル住宅 ハウスシェアリング(共同居住)のために2戸1化した住まい 26号棟401号室・402号室 UR都市機構では、ハウスシェアリングできる住宅も供給しています。ミングル住宅は、防犯面でも安心感がある若年女性の共同生活をイメージしました。2戸1化した空間にコンパクトな個室とゆとりのリビング・ダイニングをレイアウト。それらをつなぐ「ひだまりコーナー」は、ライブラリーなどに利用出来ます。住戸を共用空間化したルーフテラス・路地廊下からエレベーターにアクセス。ルーフテラスはアウトドアリビングとなり、路地廊下の窓はキッズルームなどに利用される「コミュニティBOX」との接点となります。リビングは勾配屋根の設置により3~4mの天井高さとしています。  □住戸面積: 約67m² □住戸型式: 3LDK □天井高: 2350、3100~4200mm / 梁下1800mm
明るいキッチンを囲んで朝食。
皆で食事をし、寛ぐ空間を豊かに。書籍やPCをシェアするなど多目的に使えるひだまりコーナー。技術検証項目 A一部減築によるルーフテラス化 B壁開口の新設 (2戸1化、共用空間化、出入口・窓の設置)  Cスラブ開口・勾配屋根の新設 (高天井化) D共用配管の外部化(メンテナンスデッキ) 住戸企画 1.コンパクトな個室  2.共同利用するゆとりのリビング・ダイニング  3.見晴らしの良い中間領域(ひだまりコーナー) 4.ルーフテラス・路地廊下を介して エレベーターにアクセス 5.ルーフテラスとのつながり 6.コミュニティBOXとの交流 7.吊りバルコニーの新設(鉄骨造)
つくる・食べる・共に暮らす。  テラスとつながるリビング。

在宅ワーク型メゾネット住宅 職住一体化を可能とするゆとりの住まい 27号棟304号室・404号室 多様なニーズに応えるために既存住戸の規模を拡大する手法として、スラブ開口を設けて階段を設置するメゾネット化を行いました。眺めの良い上階は勾配屋根の設置により高い天井のあるリビングとしています。UR都市機構では、テレワーク等に携わる方のための在宅ワーク型賃貸住宅も供給しています。アネックスタイプのワークルームには開放的なサッシを設け、フロントコートを憩いの場やギャラリーとして一体的に活用できます。  □住戸面積: 住宅部分 約81m² ワークルーム部分 約25m² □住戸型式: 5LDK □天井高: 2350、3020~3720mm / 梁下1800mm
和室・下階と繋がるリビング。独立したワークルーム。
技術検証項目 A階段室の改修(バリアフリー化)  Bスラブ開口の新設(メゾネット化) Cスラブ開口・勾配屋根の新設(高天井化)  D共用配管の外部化(メンテナンスデッキ) E 床遮音性能向上(発泡ウレタン防振材+コルクタイル) 住戸企画 1.ワークルーム(アネックス)  2.自立型バルコニーの新設(鉄骨造) 3.既存ダストシュートを配管スペースとして活用
階段は危ないんだけど遊びたい。子どもたちの様子を見ながら台所仕事ができる。カウンターが広いので食事をさせることも十分可能。和室はやっぱり居心地がいい。

菜園付き住宅 菜園づくりや友人たちとの集いを楽しめるセカンドハウス 28号棟101号室 UR都市機構では、セカンドハウス利用が可能な住宅も供給しています。この住宅では週末利用を想定してワンルーム化するとともに、低床化により接地性を高めています。南側のメイン玄関には全面開放サッシを設けてパーゴラのあるフロントデッキとの連続性を高め、北側には菜園との行き来に便利な勝手口を設けました。床仕上げはタイル張りとし、野菜の下ごしらえをしたり、土足のままパーティーが出来るようにしています。また、断熱スクリーンなど暮らしの中で自然とうまく付き合う工夫を取り入れています。  □住戸面積: 住宅部分 約35m² フロントデッキ 約14m² □住戸型式: ワンルーム □天井高: 2650mm / 梁下2200mm
技術検証項目 A外断熱改修 B壁開口の新設(窓の設置) Cパッシブ技術(断熱スクリーン)  Dパッシブ技術(ウィンドキャッチャー) 住戸企画 1.低床化(旧1FL-410mm) 2.パーゴラのあるフロントデッキ 3.全面開放サッシによる フロントデッキとの一体化 4.菜園  5.タイル床
収穫した野菜を食卓に載せる楽しみ。フロントデッキに全面開放して一体化。
週末に集まって皆でつくる。賑わいが通りに表れる。わいわい賑やかに食べる。

エコ住宅 エコロジカルな生活を楽しみたい家族のための住まい 28号棟101号室 地球環境への配慮が求められる現在、住宅の基本性能として断熱性能のベースアップを進めていくことが求められています。エコ住宅では、外断熱等による断熱性能の向上に加え、太陽エネルギーを利用した設備や外付ブラインド等さまざまなパッシブ技術を取り入れ、省エネルギーを意識した暮らしを提案しています。2戸1化しロフトを設けた住戸内はその面積以上に豊かに感じられ、内装の天然素材がさらに快適さを増しています。一部減築により生まれたエコテラスではガーデニングを楽しむことができ、アウトドアで過ごす快適な時間もエコな暮らしの魅力です。  □住戸面積: 住戸部分 約53m² エコテラス部分 約17m² □住戸型式: 1LDK □天井高: 2300、3680~3930mm / 梁下1800mm
ロフトと吹き抜けのあるリビング。寝室から見たテラス。
天然素材の内装がやさしい。
技術検証項目 A外断熱改修 B壁開口の新設(2戸1化、窓の設置)  C一部減築(ルーフテラス化) Dスラブ開口・勾配屋根の新設 (高天井化・ロフト化) E梁せいの縮小 F共用配管の外部化 (横引き配管スペース) Gパッシブ技術(外付けブラインド)  Hパッシブ技術(断熱戸) Iパッシブ技術(太鼓張り障子)  Jパッシブ技術(高窓) 住戸企画 1.太陽熱給湯器(集熱パネル付)  2.太陽光発電を利用したコンポスト 3.雨水貯留タンク 明るい間は外で過ごす。それだけでエコ。外付けブラインド。

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