街に、ルネッサンス UR都市機構

【外壁リニューアル】(第2回)平城右京団地外壁修繕工事 —検討風景編—

2020年09月18日

平城右京団地で外壁修繕工事により、外壁を綺麗に塗装しています。今回は色彩の検討風景をご紹介します。

—現地調査—

工事前の平城右京・現地調査の様子

現地にて団地の特徴や周辺環境を確認しました。この団地は、1つの階段室から各階3住戸にアクセスする住棟の形式です。全住戸とも3方向に窓が設けられて日当たりや風通しが良いのが特徴です。外気に接する面が多いので庇やバルコニーも多く、建物の凹凸が特徴的な団地となっています。また、団地内の自然が豊かで、木立と白い住棟のコントラストが綺麗な団地です。

—たかのはらエリア10団地共通の色彩ルール—

高の原駅西第二
高の原駅西
高の原駅前

たかのはらエリアに立地する10団地は、それぞれ特徴的なデザインとなっており、団地毎に建物の個性があります。しかし、裏を返せば、デザインの統一感がないとも言えます。
そこで各団地の個性を活かしつつも、エリア全体の統一感が出るように、たかのはらエリア10団地共通の色彩ルールを考えることとしました。京都・奈良にまたがるエリアに相応しい色になるように、『アクセントカラーは日本の伝統色から選び、ベースカラーは無彩色に近い色から選ぶ』という色彩ルールを整理しました。今後、外壁修繕工事はこのルールに則り実施し、将来、色彩の統一感があるエリアになることを目指します。

—平城右京の色彩計画—

検討資料

たかのはらエリア10団地共通の色彩ルールを踏まえつつ、平城右京団地の特徴を読み解き、この団地に合う色や塗り分けを検討しました。現状の木立の中に立っている白い住棟のイメージを継承しつつも、この団地の特徴である凹凸あるデザインをより引き立てるために、濃淡ある数種類の白系の色(ベースカラー)を使用して建物を塗り分けています。また、駅前の商業施設側に面した壁などの目立つ場所は、グレー系の鈍色(にびいろ)、ピンク系の桜鼠(さくらねずみ)、イエロー系の桑染(くわぞめ)などの日本の伝統色(アクセントカラー)を使って塗り分けて、団地の顔をつくりつつ、周辺と調和が取れた景観を目指しました。さらにエントランスの位置を分かりやすくするため、住棟入口の手摺壁と庇に濃い伝統色を使うようにしました。

—色の確認—

色見本帳
施工前の色彩確認

具体の色については、色見本帳の中から選んでいきます。そして施工する前には、塗装したパネルを確認し、最終調整を行いました。

次回は工事の進捗と変わりつつある団地の様子をご紹介します。


これまでの「外壁リニューアル」の記事はこちら↓

メニューを閉じる

メニューを閉じる

ページの先頭へ