街に、ルネッサンス UR都市機構

横浜アイランドタワー

歴史的建造物を活かした都市デザイン

この事業は、UR都市機構が施行者となり、歴史的建築物である旧横浜銀行本店別館(元第一銀行横浜支店)の保存・復元を行うとともに、新たな建物のデザインを調和させた市街地再開発事業です。歴史的建築物が数多く残る街並みとの調和を図るとともに、地区のランドマークとしての景観を形成しました。

外観 内観

歴史的建築物の保存・修復

  • 1929年に建設されたこの建物は、先端にトスカナ式オーダーの列柱を並べた半円形のバルコニーが特徴的な、関東大震災復興期における典型的な銀行建築です。
  • 特色ある先端バルコニー部分は、約1ヶ月程度を費やして約170mの曳家工事を行うとともに、その他の部分については、元の建物の外装及び内観を出来る限り忠実に再現。
  • こうして保存された建物は、景観的価値を今後も維持していくため、平成15年11月に横浜市認定歴史的建造物として認定を受けました。
曳家工事
工事概要図

古いものとあたらしいものの調和を図る

  • 設計者である槇文彦氏は、「古いものを意識しながら新しいものをつくる」というコンセプトのもとに設計を行ったという
  • 関内地区に多く残る歴史的建築物がつくる景観の中で、街並みの調和を図るとともに、高層のオフィスビルとして地区のランドマークとなっている。特に幹線道路の三叉路に位置しているため、印象的なアイストップとなっています。
  • 一方、MM21地区方面からは、アルミとガラスの素材が強調されたファサードを持ち、関内方面へのシティゲートとしての景観を形成しています。
配置図

デザインコンセプト

全体デザイン

  • 新しい街である「みなとみらい21中央地区」と横浜開港以来の伝統に培われた「関内地区」との接点におけるデザイン
  • 超高層オフィスビルでありながら、周辺の街並み・環境との調和
  • 大岡川等の貴重な水辺空間及び遊歩道等の都心臨海部の歩行者ネットワークの一部としての外部空間のデザイン

高層部デザイン

  • みなとみらい21中央地区から関内地区への「シティゲート」としての都市景観の形成
  • 横浜ランドマークタワー等のみなとみらい21中央地区の高層ビル群から既成市街地へのシルエット・スカイラインの調和と独自のデザインの両立
  • 遠景を意識したガラスとアルミの攻勢による周辺環境を映し込む表層デザインとそれによる周辺との調和

低層部

  • 既成市街地に対し、街並みの連続感とヒューマンスケールを感じさせる低層部(旧横浜銀行本店別館と張出した3階ウィング)と緑豊かなオープンスペースの形成
  • 大岡川プロムナードの延伸としての親水広場の整備による水辺のプロムナードの形成
立面図
横浜アイランドタワー
住所 神奈川県横浜市中区本町6-50-1横浜アイランドタワー
規模 1.7ha
最寄り駅 みなとみらい線 馬車道駅下車1分
竣工年度 平成14年
設計者 UR都市機構神奈川地域支社 槇総合計画事務所

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