街に、ルネッサンス UR都市機構

UR賃貸住宅フォト&スケッチコンテスト 2008 審査の風景

主催者からのお礼

魅力的なまちや住まいづくりにおける様々な取組みの中で、安全・安心で快適な暮らしにもつながる「景観」というテーマについてクローズアップし、全国の美しい「団地景観」が一堂に会することを「サミット」になぞらえ、「全国団地景観サミット」として〈UR賃貸住宅 フォト&スケッチコンテスト〉を開催させていただきました。
多くの方々からの作品応募による全国団地景観サミットへの参加をしていただいたことに心より御礼申し上げます。応募いただいた作品はどれも力作ぞろいで、審査は大変難航いたしました。皆様からの応募作品については、機構職員にも掲示する機会を持たせていただき、メッセージを読み取りながら、UR都市機構として、これまで育んできた団地景観や、団地の建替により再生された団地景観について、考えさせていただく機会となりました。
皆様方の団地への想いを通じて新たな観点で価値を認識するとともに、今後のUR都市機構の景観形成に関する取組みも含め、皆様からのご意見を今後の業務に活かしていきたいと考えています。

審査総評

進士 五十八
『「空間的広がりと多様性」と「時間的成熟と落ち着き」』
一口に団地といってもいろいろな風景がある。建物とか緑地とかフィジカルなものだけでなく、暮らしぶりも含めて、実に多面的で豊かな表情をもっている。
これからも場所性とライフスタイルのバリエーションを考えて欲しい。もう一つのポイントは時間的成長。落ち着いていい町になっているということ。
いままでの資料には新しいできたてのピカピカが掲載されていたが、今回の作品からはその土地に馴染んだ建物、草やタンポポと共生する生活など、時間的成熟が強く感じられた。
西村 幸夫
『想いがこもった作品と「ふるさと」になっている団地』
すごく想いがこもっていることと、環境が心地良かったのだろうなと感じるようなものが非常に多かったですね。
ずっと長いこと住み続けてきて、これからも死ぬまでここにいたいというコメントもあり、ここが「ふるさと」のようになっているということがよくわかりました。少し残念だったのは、今回は規定の関係上、自分の部屋から見た景色が応募対象とならなかったことです。今後は私だけの風景とかマイ団地というようなものがあるともっといいと思いますね。
桐原 武志
『団地の原点は、「人々が集まって住まうコミュニティ」』
団地の原点は人々が集まって住まうこと。そんなコミュニティがなくなっていると思っていたら、それがまだあることがわかりました。これからは「集合して住まう」ということを、写真やスケッチ、コメントにある視点から読み取れるといいなと思いました。
絵を描いたり写真を撮ることで、もう一度自分たちが住んでいる団地を見直す機会になり、それを見ることで居住者の方々も管理している方々も元気になっていいと思います。団地の重ねてきた年月の重み、時間の風合いなどを強く感じました。
城戸 真亜子
『あたたかな目線と人のぬくもり』
皆さんの作品を拝見していてうれしかったことが2つあります。その一つは、団地は緑豊かなスペースだと再発見できたこと。もう一つは 、自分の住んでいるところに対する目線にあたたかさ、愛情が感じられる作品ばかりだったことです。 格好良く描こうとすると冷たいものになりがちですが、それを阻む魅力が団地にはあって、そのあたりが他のコンテストとは大きく違うところだと思いました。団地の性格上、建物と人の暮らしというものが切り離せないものなのだと感じました。四季折々の作品を拝見してみたいですね。
池邊 このみ
『すがすがしい空気と空間の心地よさと強い生命力』
写真やスケッチから、なぜか、空気のすがすがしさや空間の心地よさや強い生命力を感じました。花や樹木が活き活きとしていて特に、北海道からの白樺やタンポポとかには、感動しました。また、今回のコンテストは、メッセージが、写真やスケッチと同じぐらいのウエイトということで、面倒ということで応募点数は減ったかもしれませんが、団地への想いがすごく伝わってきたのが、とてもよかったです。メッセージ賞はつくりませんでしたが、メッセージがよくてヒットして賞に入った作品も多かったと思います。
  • LINEで送る(別ウィンドウで開きます)

メニューを閉じる

メニューを閉じる

ページの先頭へ