街に、ルネッサンス UR都市機構

葛西クリーンタウン清新南ハイツにおけるバリューアップ改修

2021年7月UP

ひとつ上の洗練された暮らしを提案するトータルリノベーション

葛西クリーンタウン清新南ハイツは、都心まで電車で20分程度と利便性が良い立地です。周辺には、中川や葛西臨海公園などがあり豊かな自然環境に囲まれています。

管理開始:昭和58年     住戸数:1,218戸

全体配置図

Concept

Clean&Gleen 爽やかで明るい環境を育てる

  1. グレードアップした共用部空間
  2. 安全・安心に配慮した”使い易さ、住み易さ”
  3. コミュニティ活性化につながる設え
  4. 見た目の美しさ、周辺環境との調和
  5. 演出された夜間照明

Coordinate

1.グレードアップした共用部空間

  • 団地アプローチから住棟エントランスを経て各住戸に至るまで、共用部動線をグレードアップしました。
  • 落ち着いた色彩や高級感のある仕上げ、多彩な居場所づくり、夜間に迎える照明演出などを配慮しました。
  • 建設当時の歩車融合道路(車が低速となるように蛇行等させて歩行者の安全性と快適性に配慮した道路)のコンセプトを継承し、駐車場再編・歩道整備・緑化によって共用部のグレードを向上しました。
  • 従前は主要動線に縦列駐車場があったが、視認性・印象が悪いので未利用緑地に移設し、歩車融合の住棟アクセス通路として整備しました。また、双方向に進行できた駐車場動線を矢印サインで一方通行化することで 安全性を向上しました。
  • 整備した歩道と新設駐輪場の植栽が住環境の豊かさを創出しています。新設駐輪場には落下防止庇を設置しました。
  • 歩車と車道の境界は従前の白ネットフェンスを止め、全体の色彩と調和するメタリックブラックの横断防止柵と植栽を設置しました。

2.安全・安心に配慮した”使い易さ、住み易さ”

  • バックエントランス側ピロティに駐輪空間を新設し、住棟アプローチ空間の使い易さを向上しました。
  • バックエントランス側ピロティの床・天井色を塗り分けることで、駐輪スペースを区分しました。
  • 従前は階段でしかアクセスできない空間でしたが、スロープ化し、ソファ間を車椅子利用でも支障のない寸法とすることで、誰でも利用できるバリアフリー化されたラウンジ空間にしました。
  • セキュリティ向上のためにエントランスはオートロック化しました。
  • ゴミ置き場は壁面にルーバーと高さを揃えた扉を設置するとともに、資源ゴミ回収用コンテナをゴミ置き場内に収納し、美観を向上しました。

3.コミュニティ活性化につながる設え

  • エレベーターホールからラウンジ空間・ソファが覗くことができるような設えとし、知人を見かけると、つい寄っていきたくなるような空間としました。
  • 利用されていないかったエントランス空間を居住者が滞在しやすいラウンジ空間へ一新し、学校帰りに遊ぶ子供たち、買い物帰りに一休憩する主婦、リモートワークをするワーカー、日向ぼっこをするお年寄り、様々な人が思い思いに過ごすことができる空間を演出しました。
  • ポップでカラフルな自転車ラック。今日は何色に止めようか、日々の暮らしにちょっとした楽しみが生まれます。
  • 従前の壁仕上げ材である施釉タイルを"団地の記憶"として捉え直し、あえて部分的に残しました。昔のことを思い出し、ちょっと話に花が咲きます。

4.見た目の美しさ、周辺環境との調和

  • 当団地は中・高・超高層のL字・雁行住棟など建築の規模・形態が多様であることから、外壁塗装色はあえて強いアクセント色を用いず、基調色を10YR系で統一、明度差を活かした配色により、団地の特徴を表現することとしました。
  • 高さ1,000mmの有孔レンガウォールを設置し、ラウンジ内から前面駐車や外部歩行者が気にならないよう配慮しました。また、従前ピロティの腰壁は撤去し、土間の増し打ち・フロアタイル張り伸ばしをすることで、明るく外部との一体感のある空間にしました。
  • 銘木調ルーバーを複数配置することで統一感を演出しました。
  • シンボルサインを展開することで統一感を演出、ホスピタリティ・ブランディングを向上しました。

5.演出された夜間照明

  • 建築の特徴である縦に積層した吹き抜け空間を光で充たすことで、夜間も象徴的な光柱として浮かび上がらせています。駅から団地へ向かうとまず目に入る1-2号棟のエレベーターホールを輝かせることによって、夜間にもシンボリックに浮かび上がり、居住者を迎え入れる団地のアイキャッチとなる演出をしました。
  • 階段室エントランスでは、新設したオートドア上部にライン照明を組み込むことによって、簡単な仕掛けで、効果的な照度確保を行いました。
  • ラウンジ空間は演出照明を中心とした照度検討を行い、不足箇所があれば照明を補うことで、必要な照度を確保しつつ、光と影の演出性が高い空間となりました。
  • ゴミ置き場へは既存側溝を利用した照明を設置し、通路の明るさ感を向上させました。
  • 駐輪場の袖壁として新たに設置した再生木ウォール・有孔レンガウォールの笠木にLEDライン照明を壁面間接照明となるように仕込むことで、夜間は点在する明かりが幻想的な雰囲気を演出しています。

Access

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