朝霞浜崎におけるバリューアップ改修
2020年8月UP
豊かな森へと変身させたデザイン力

About
- 朝霞浜崎(埼玉県朝霞市)は、都心から20km圏内で、武蔵野台地の東に位置し、埼玉県の南部にあたります。
交通は、市の南部を国道254号線(川越街道)が、隣接する和光市内に東京外かく環状道路が通っており、また、都心と直結する東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心線、JR武蔵野線が走っていてとても利便性が良い立地です。
管理開始:昭和51年1月~5月 住戸数:975戸(店舗付8戸含む)

Concept
「URBAN FOREST/団地は森」 アーバンライフと居心地よい棲み処のコントラスト
Coordinate
1.外壁修繕
- モノトーンを基調としたシックな色彩でアーバンな印象。
- 下層から上層に向けて徐々に明るくなるよう4段階に配色。
- 妻側は内庭側の色彩計画に沿ったストライプ。タイポグラフィックによる壁面サイン。

2.エントランス
- 1号棟南妻面のデザイン処理により、高層棟の存在感を効果的に活用。
- 統制されたデザインによるイメージアップでブランディング、ステイタス感を創出。
- 修景物の新設、ペイブの更新により、団地入口のゲート性を補強。

- ENTの視認性、ゲート性を向上。
- 既存の落防庇をカモフラージュして活用。
- レースフェンス修景による柔らかな印象

- 自動ドアを新設することで、空間のヒエラルキーを明確化。

- 使われていない設備機器類は撤去
- EV ホール正面壁に壁面グラフィックを設置。EV 扉はシート張りによりグレードアップ

3.自転車置き場
- 黒板塗装された掲示板、壁面を開放するためにポストをアイランド型に設置。フロアカラーをそのままポストの色分けに採用
- 1階ピロティや通路部分の余剰空間を駐輪スペースとして整備する。
- 駐輪スペースを別に設け、エントランスから自転車を排除。

4.吹き抜け空間
- 「ただの空地」を再生させ、眺める庭に昇華。
- 夜間は側壁からの間接照明のライトアップによる演出。
- 通り抜け空間との一体性により、建物のもっとも印象的な空間に。

- 2層毎にフロアカラーを設定(在来工法の塗装)。
- 無彩色系(外部ファサード)と暖色系(ボイド内)を対比させて、印象的なシークエンス、物語性を演出。

5.住棟内広場
- 誰でも通行できるショートカットルートを魅力ある共用空間として再整備。
- ウッドデッキスペースによるポケット的憩いの場を設置。
- 耐震補強用鉄骨ブレースを目立たなくデザイン処理。

- 遺棄空間として取り残されたプレイロットを再生。
- 15階建の高層住棟の利点である眺望を活用。

6.共用部
- 共用廊下、階段室の床シート貼り。
- EVかご内のグレードアップ。
- 居住階共用部に置かれた自転車も新たな駐輪場に誘導する。

- 共用灯のLED化により、照度確保+演出効果。

7.フェンス
- 無骨な侵入防止柵に森の生態系を編みこんだレースフェンスを採用。
- 被覆した鋼線を編みこんで意匠性を高めたメッシュフェンス。強度は比較的低い。
- オランダのデザインハウスDEMARKERSVANのデザイン。ヨーロッパでは住宅、サッカー場インテリアなどで幅広く使用されている。

Access