街に、ルネッサンス UR都市機構

ビオトープ

UR都市機構は、地域の生物多様性の回復を図り、人と生き物が共存できる都市環境を形成するとともに、身近な生き物とのふれあいの場を創出することを目的に、ビオトープの整備を行っています。

ビオトープとは、

草地、樹林、水辺、あるいは砂礫地など、ある生物種や生物群集にとっての生活の場として必要な環境を有している空間のこと。

樹林のビオトープ

樹林のビオトープ(写真)

UR都市機構は、日本住宅公団の時代より既存の樹林の保全に取り組んでいました。
樹林を生活の場とする「鳥類」「蝶類」を誘致するため、既存の樹林の保全に加え、新たな樹林を創出に取り組んでいます。
鳥では「コゲラ」「メジロ」など、蝶では「クロアゲハ」「キチョウ」などを見ることができます。

草地のビオトープ

草地のビオトープ(写真)

団地の中の一見、なんでもないように見える原っぱ。そんな所にも、鳥・蝶・バッタなど身近な生き物が多く生息しています。
UR都市機構では、草地を生活の場とする鳥と蝶に着目して生息環境の整備に取り組んでいます。
鳥では「キジバト」「ジョウビタキ」など、蝶類では、「イチモンジセセリ」「ベニシジミ」などを見ることができます。

水辺のビオトープ

水辺のビオトープ(写真)

住棟の屋根に降った雨水や従前、飲料水として利用していた井戸水などを活用し、池や流れなどの水辺を設けて、水辺を生活の場とする鳥類やトンボ類の生息環境の整備に取り組んでいます。
トンボ類では「シオカラトンボ」「ウスバキトンボ」などを見ることができます。

都市部におけるビオトープネットワークの形成に向けた取り組み

UR賃貸住宅地内のビオトープの整備を行う一方で、地域の環境特性に考慮したビオトープネットワークの形成に向けた取り組みについても検討しています。
UR都市機構がビオトープネットワーク形成に取り組む意義は以下のとおりです。

  1. UR都市機構敷地内において、生物多様性の回復を図ることにより、人と生き物が共存できる豊かでうるおいのある都市環境の形成に寄与すること。
  2. 身近な生き物とのふれあう機会を増やし、健全で情操豊かな人間形成が可能となる都市生活の実現に寄与すること。
  3. 地区の環境特性を充分把握し、地域や住民との連携による地域にふさわしいまちづくりを実現すること。

地域の生態的ポテンシャルに基づくビオトープネットワーク構想の策定手法

「地域との連携によるビオトープネットワークの形成」「生態的ポテンシャル」(参考図)
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地域のネットワーク構想図(参考図)
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指標種の生息条件に基づく定量化によるUR賃貸住宅周辺のビオトープネットワーク形成手法(※)

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  • 株式会社鹿島建設、財団法人都市緑化技術開発機構との共同研究

高槻・阿武山 上の池公園

高槻・阿武山 上の池公園(写真)

団地内の身近な場所として、隣接する近隣公園に設けられた調整池と既存林を一体として、生態系の回復を図るようビオトープとして始めて整備したものです。

屋上ビオトープ

屋上ビオトープ(写真)

都心部の団地においても、集会所や駐車場の屋上を利用して、生態系の回復を図るとともに、身近な自然にふれあえる場を整備しています。

実績・事例

高槻・阿武山 上の池公園(大阪府高槻市) (1992)(高槻市管理)
アルビス旭ヶ丘(大阪府豊中市) (1997)
アーベインビオ春日(福岡県春日市) (1997)
青戸第一(東京都葛飾区) (2000)
サンヴァリエ桜堤(東京都武蔵野市) (2000)
グリーンプラザひばりヶ丘南(東京都西東京市) (2001)
アーベインビオ川崎(神奈川県川崎市幸区) (2001)
プロムナード東伏見(東京都西東京市) (2002)
シティコート服部(大阪府豊中市) (2002)
品川シーサイドビュータワー(東京都品川区) (2003)
ハートアイランド新田一番街(東京足立区) (2003)
三鷹台(東京都三鷹市) (2003)
レーベンスガルテン山崎(神奈川県鎌倉市) (2003)
コンフォール菅仙谷(神奈川県川崎市多摩区) (2003)
アーバンラフレ虹ヶ丘中(愛知県名古屋市名東区) (2003)
リバーハープコート南千住(東京都足立区) (2004)
ハートアイランド新田二番街(東京足立区) (2004)
ひばりが丘パークヒルズ(東京都西東京市・東久留米市) (2004)
シャレール東豊中(大阪府豊中市) (2004)
多摩平の森(東京都日野市) (2005)
グリーンヒルズ東久留米(東京都東久留米市) (2005)
アーベインルネス大橋(福岡県福岡市南区) (2006)

関連書籍・関連リンク

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