東雲キャナルコートのRenovation
2009年8月UP
概要
交通利便性の高い立地
- 東雲キャナルコートは、東京駅から5km圏内の辰巳運河に面した地域に位置しています。
地域的には晴海トリトンスクエアや、大川端リバーシティのウォーターフロントエリアに属しています。
2線3駅が利用でき、高速道路のインターにも至近の、交通利便性の高い立地です。

再生の前後
- UR都市機構は平成7年に、従前は工場として利用されていた土地を取得しました。そして新たな都市空間の創出のため、土地の用途変換・地区計画の調整・実施を行いました。
地区全体の開発にあたっては、まちづくり方針を検討し、新たな魅力のある新しい都市として発信するために、それに伴う都市基盤の整備、UR賃貸住宅の整備、民間事業者による整備誘導を行い、まち全体の景観形成に取組みました。
現在では、中央街区のUR賃貸住宅「東雲キャナルコートCODAN」を取り囲むように民間事業者による超高層建物が竣工し、個性的な景観が形成されています。


まちづくりの考え方
都市らしさの創出
- 地区の持つイメージやポテンシャルのジャンプアップのため、周辺地域を含めた新たな地区イメージを創ることを考えました。また事業経営面にも考慮し、空間の高層高密化を図ることで新たな「都市的魅力を創出」していくことを考えました。
土地利用による付加価値付け
- 16haの広大な敷地を、場所の特性を活かして3つにゾーニングしました。
- 辰巳運河ゾーン:アメニティが高いゾーンに超高層塔状住宅を配置して、高層住宅誘導地区のメリットを活かした空間へ(民間)
- 中央ゾーン:特徴のないゾーンに高密度化を図りながらも高さを押さえた住宅と共用施設を導入し、新たな都市空間へ(UR)
- 晴海通りゾーン:商業・業務・住宅を誘導し、地区全体のアメニティの向上へ (民間等)
街路型のまちづくり
- 都市らしさの創出」のため、生活関連施設の導入・賑わいと都市活動の創出に資する形態として「街路型のまちづくり」を選択しました。
- ライフスタイルに合わせたソフト型発想を重視
- 先行する中央ゾーンで新たな付加価値を創出するデザインセンスの高い建物の提案(建築家によるデザインを活用)
- デザインガイドラインの策定により詳細なマスタープランの検討及び展開


ビジョンとコンセプト
ビジョン・コンセプトについて
- UR賃貸住宅街区の価値観を周囲の街区と共有し、工場・倉庫街の雰囲気を刷新し、住むためのまち、新しい様々なライフスタイルがあるまちとしてのイメージを提示しました。
- Good Address ─ 新しい時代のグッドアドレスのまち
- Activity ─ 「ステイ感覚」で生活を変えていくまち
- Variety ─ 多彩なライフスタイルに応えるまち
- 24hours ─ 24時間の生活があるまち
- Vivid ─ 時代のニーズをプロデュースするまち

デザイン方針について
- デザインガイドラインで示された誘導のポイントなどから、多様で都市的なライフスタイルの実現を目指しています。
- タウンアイデンティティーの創出
様々な生活スタイルに着目した住宅や多様な試みを導入した住宅に住む人々が多彩な住まい方をすることで、東雲のアイデンティティーが生まれます。 - 新しい居住モデルが新しい生活像をつくり、新しい都市モデルをつくる
個々のライフスタイルに合わせた合理的な住まい方ができる、新しい住居モデルの提案を行っています。 - 人と情報の潮流(渦)
新しいまちに対応した新しい暮らし方をすることで、新たな都市型ライフスタイルの流れが生まれます。
