九州でもふるさと応援!若久団地マルシェ
秋深まる福岡市南区・アーベインルネス若久に隣接する、医療法人恵光会 原病院の駐車場上にて「URふるさと応援プロジェクト 若久団地マルシェ」が開催され、福岡県朝倉市と熊本県荒尾市が出店し、地域の名産品の販売や観光情報を発信いただきました。始まりは曇天模様だったものの、時間が経つにつれて日が差し込み、気持ちの良い秋晴れに。原病院や筑紫丘中学校など地域の皆さんの出店・参加をはじめ、純真短期大学と朝倉市・荒尾市によるコラボマフィンの販売も実現し、まちとまち、人と人をつなぐ、パワーみなぎる一日になりました。

マルシェのメインゲート

秋晴れのもと、たくさんの人で賑わいました
アーベインルネス若久
会場となった「アーベインルネス若久」は、福岡市南区の中心・大橋からほど近い場所にあります。1960年代に建てられた「若久団地」の後継として、2015年の建て替え工事を経て誕生しています。旧若久団地の地区全体は団地再生事業の中で生まれ変わり、戸建用地、分譲住宅用地、医療・福祉用地などを含む、複合的な街へと変貌。愛称「ワカヒサージュ」として親しまれています。
今回のマルシェは、その中でも医療・福祉用地として活用されている原病院駐車場を開放していただき、そのスペースで実施しました。

アーベインルネス若久

若久団地時代の銘板も残されています

戸建用地として、新たな住民を迎えています

原病院の駐車場がメイン会場になりました。
「若久団地マルシェ」開幕!

スタートからこの人出!

会場全景
筑紫丘中学校による元気な吹奏楽からマルシェスタート!会場は開放的なスペースなので、四方から続々と人が集まり、開始早々にたくさんの人で賑わいます。2台のキッチンカーもフル稼働、ブースによっては早々に売り切れアイテムも。

キッチンカーにも長い列が。

秋らしく「おいも」も出店。東区から「ひらぎさんのおいも」がやってきました。
活気溢れるステージング
中央部に設けられたステージでは、オープニングを飾った吹奏楽のほか、子ども会のハロウィンパーティ、チアダンス、エイサー、モーニング体操などなど、活気溢れるステージングが続きました。

障がいを持つ子どもたちの場所 「若久緑園」によるエイサー

仮装の見どころをステージでプレゼン!

子どもたちのチアダンスが会場をさらに盛り上げます。

大人たちも負けてられません。
URふるさと応援プロジェクト

全国のまちと団地をつなぎ、地域の活性化と団地の魅力向上を同時に目指す「URふるさと応援プロジェクト」。昨年秋に同企画で開催した「四箇田団地マルシェ」に続き、福岡県朝倉市、熊本県荒尾市が地域の名産品を携えて若久にやってきました。
福岡県朝倉市
福岡県の中部に位置する朝倉市。
URは市による甘木駅周辺の基本構想策定に向けたまちづくり支援に取り組んでいます。
今回のマルシェでは、新鮮な野菜にフルーツ、有名なアップルパイも含めて、バラエティ豊かな名産品が並びました。フルーツはミカンに梨に柿、そしてキウイも。出店された三連水車の里あさくらの牧下さんに聞くと「朝倉は夏はぶどうが美味しいですし、秋だと柿と梨、これから寒くなってくるとイチゴの季節ですね。暖かくなってくると桃もあります。」とのこと。
さらに「団地でのマルシェに参加するのは2回目になります。前回評判の良かったアップルパイや栗饅頭に加えて、フルーツとお野菜を持ってきました。団地でブースを出させてもらう場合、地域の魅力発信ができるのが嬉しいですね。朝倉市では秋月藩成立400年ということで、紅葉も美しい秋月の魅力を伝えたいですね。近年はカーシェアなども充実してきましたし、車でぜひ遊びに来てもらいたいですね。」と語ってくださいました。

フルーツの里朝倉と呼ばれるだけに、ミカン、キウイなども並びました。

この日の柿は「太秋」「早生富有」「貴秋」と「甘秋」

朝倉市のブース

朝倉市商工観光課と産地直売所「三連水車の里あさくら」がタッグを組んで出店。左が牧下さん。
熊本県荒尾市
福岡県との県境に位置する荒尾市。
URは市と2014年にまちづくり基本協定を締結。2016年からは荒尾競馬場跡地における土地区画整理事業の技術支援や都市機能誘導支援を行っています。
今回のマルシェでは、名産として知られる大きな「荒尾梨」はもちろん、老舗ベーカリーのメロンパン、地産のオリーブオイルなど定番アイテムが並びました。
荒尾市地域振興部の岩下さんと高村さんによれば「贈答用の荒尾梨ですが、持ってきた分はすべて完売しましたね。荒尾梨は「新高(にいたか)」という品種ですが荒尾梨の場合、大きいもののほうが美味しいので、ぜひ覚えて帰ってください。水分もたっぷり、完熟して甘みもしっかりあります。」
大人気のメロンパンについては「テレビの取材もあり、人気商品だとは思っていましたが、予想以上でした。あっと言う間に完売しましたね。次回はもっとたくさん持って来ないといけないですね。」
荒尾市の魅力について聞いてみると「グリーンランドはもちろんですが、世界遺産にも登録されている「三井三池炭鉱万田坑」、ユネスコ無形文化遺産に登録された「風流踊」で知られる「野原八幡宮」、ラムサール条約湿地に登録されている「荒尾干潟」など、世界が認めるスポットがたくさんあるので、ぜひそちらも注目してもらいたいですね。」と語ってくださいました。

荒尾市のブース

荒尾市産、旬の安納芋も販売

荒尾市の高村さん(左)と岩下さん(右)

高級な荒尾梨もマルシェ価格で販売
大学とのコラボブースのほか、スポーツや体験型のブースも
さらに、地域をつなぐ新たな取組みとして、「純真短期大学」と朝倉市・荒尾市とのスペシャルコラボマフィンが大好評でした。これは、団地からも見える距離にある同大学の食物栄養学科の学生たちが、荒尾市の安納芋、朝倉市のバターナッツカボチャを使ったマフィンを授業の一環で製作・販売したものです。学生たちの想像以上の反響があり、予定時刻よりも早く売り切れ続出となりました。子ども会のハロウィンパーティでも大学生たちが大活躍。マルシェをおおいに盛り上げました。

スペシャルコラボマフィンの販売ブース

筑紫丘中学校と日本総合住生活(株)がコラボしたフォトブース
その他、(株)URコミュニティによるモルック体験ブース、原病院・光の丘による車椅子体験や介護相談など、身体を動かしたり、体験できるブースもあり、食べて、遊んで、発見する、いろんな楽しみが詰まったマルシェになっていました。

電動車椅子やカート体験。「意外と早い!」という声も。

子どもたちに大人気だったベランダ隔壁板蹴破り体験。

スーパーボール釣り、風船釣りなど、子ども向けブースもしっかり。

晴れ間が広がるとともに、盛り上がりもぐんぐん増していったモルック体験。
担当者メッセージ
九州地区では2度目のマルシェ開催。住宅経営部ウェルフェア推進課・飯塚さんにお話を聞きました。
「若久団地はもともとコミュニティ活動が活発なエリアです。団地再生事業で、戸建住宅や分譲住宅のエリアができたことで、新たに入ってきた住民さんと長らく団地で暮らしてきた住民さんとの新しいコミュニティが形成されてきています。また、原病院さんや光の丘さんからは地域に開かれた病院として何かやっていきたい、という声をいただいていましたし、純真短期大学さんとも2020年から連携協定を結んで、いろんな取り組みを行ってきました。コロナがある程度落ち着いてきた2023年、UR、自治会、病院、大学、みんなの思いがちょうどここ若久で繋がって、このマルシェとして形ができていったんです。」
今後について聞いてみると「今回のマルシェを通じて生まれたネットワークをもって、病院、大学、地域の皆さんの長所を活かした催しを続けていけたらと思っています。九州はみんなでワッショイワッショイと盛り上げていこう、という気風があります。今後の展望としては、四箇田のマルシェもそうですが、そうやって、みんなで一緒に作り上げていきながら、いろんな繋がりを生みだすことをやっていけたら、と思っています。」

純真短期大学の皆さん

地域の力が結集した一日に。

URのスタッフもブース運営を支援します

マルシェの仕掛け人たち。
大盛況のうちにマルシェは終了。団地の力、地方都市の力、そして地域の力がパズルのように組み合わさって、一枚の大きな絵のように展開した「若久団地マルシェ」。四箇田団地、若久団地と続いてきたイベント、この先の動きもとても楽しみです。