復興支援だより 宮城・福島震災復興支援本部から

東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。

2017年08月

2017/8/26

野蒜北部丘陵地区災害公営住宅(市営野蒜ケ丘住宅)最後の鍵引渡し式が完了しました。

8月26日(土)、東松島市からURが建設要請を受けた野蒜北部丘陵地区災害公営住宅(市営野蒜ケ丘住宅)第Ⅱ期の鍵引渡し式が開催されました。
当住宅は敷地面積約3.3haに、170戸(戸建住宅131戸、低層集合住宅39戸:木造1階建、2階建、軽量鉄骨造1階建)を整備したものです。

<災害公営住宅エリアマップ>

式典で、東松島市の渥美巖市長は、「災害公営住宅の当初計画として1,001戸の最後の引渡しとなった。野蒜ケ丘地区としても6月に82戸、今回の88戸の合計170戸の災害公営住宅、すでに完成した宅地278戸と併せて448戸の団地が完成し、ハード事業は順調に進んでいる。これからは地域のコミュニティーづくりが大事になるので、コミュニティーの輪をしっかりと築き、皆さまと一緒に新しいまちづくりをしていきたい」とあいさつされました。

UR宮城・福島震災復興支援本部の佐分英治本部長は、「URとしての東松島市における復興支援事業が本日の引渡しをもって完了することとなった。支援をさせていただいたことはURにとっても大変光栄なこと。少しでもお役に立てたとすれば本当にうれしい」と述べました。

<左からUR佐分本部長、渥美東松島市長>

入居者を代表して鍵の引渡しを受けた阿部治美さんは「一日千秋の思いで待った。本当にうれしい。移転者みんなで笑顔で暮らしたい。」とあいさつされました。

<鍵引渡し式の様子>

当住宅は、昨年11月に宅地引渡しが完了した野蒜北部丘陵地区に建設されており、公営住宅としての基本性能はもちろん、アースカラーの外壁と黒色系の勾配屋根を採用し、特別名勝松島の景観に配慮、また、ご近所との気軽な交流広場として、各住戸に濡縁を設置、低層集合住宅には歩行者同線の結束点にサークルベンチと植栽を配し、一休みできる空間を提供するなど、お住まいになる皆さまのコミュニティー形成にもつながるよう計画しています。

<各住戸に配置された濡縁とサークルベンチ>

<今回完成した中央エリア>

<6月に完成した西部エリア>

式典が開催された野蒜ケ丘中央集会所は、子どもなどが遊べる水遊び場やステージとしても使える築山を整備した公園(水の公園)に面しています。計画当初、集会所は別の場所に建設する予定でしたが、地元の皆さまからの要望もあり、集会所と公園を一体的に整備し、コミュニティーづくりの場として年齢に関係なく誰もが使ってもらいやすい工夫がされています。

<公園に面した野蒜ケ丘中央集会所>

当住宅が建設された市内最大規模(91.5ha)の野蒜北部丘陵地区は、昨年11月にすべての宅地の引渡しが完了、市民活動と観光の発信拠点として市民センターや観光物産交流センターが開所し、住宅の建設が進んでいます。
今年1月に宮野森小学校が地区内で開校、6月には商業施設もオープンし、今後は消防署・派出所や医療施設などの開設が予定されており、新しいまちづくりがさらに進んでいます。

<野蒜北部丘陵地区の様子(平成29年6月撮影):南から北へ撮影>

翌日には、震災後初となる7年ぶりに松島基地航空祭が開催され、大勢の人でにぎわいました。

<アクロバット飛行を披露するブルーインパルス>

URは引き続き、東松島市の一日も早い復興に全力で取り組んでまいります。

2017/7/15

いわき市薄磯地区で宅地完成式と7年ぶりの海開き

7月15日(土)、いわき市から受託して復興事業を支援している薄磯地区において、整備した全宅地の引渡しが完了することから「宅地完成式」が行われました。

<関係者によるくす玉開披の様子>

薄磯地区では、津波からの多重防御のための防潮堤及びURが受託して新たに整備した防災緑地の後背地に、平場エリアと高台エリア計185区画の宅地や道路、公園などを整備してきました。

<薄磯地区の様子>

式典で清水敏男いわき市長は「計画した宅地がすべて完成し、今後は住宅再建となりわい再生が加速することを期待する。住民の皆様をはじめ、様々な関係機関や団体と共創のまちづくりを進めながら魅力あふれる地域づくりに努めていく。」とあいさつされました。

<あいさつされる清水市長>

URからは新居田滝人統括役が「ここまで事業を進めてこられた皆様に感謝したい。これから元の生活、元のなりわいが戻り、震災前よりもにぎわうまちに復興することを祈念する。」とあいさつをしました。

<あいさつする新居田統括役>

宅地完成を祝した後、いわき市海水浴場海開き式が薄磯海水浴場で開かれました。
薄磯海水浴場は、東日本大震災前は福島県で最も多くの海水浴客でにぎわいましたが、震災で大きな被害を受けて海開きを見送っていました。今年、7年ぶりに海開きを行い、式典では関係者が安全を祈念し、再開を祝いました。

<いわき市を舞台にした映画にちなみ、高校生フラガールがフラダンスを披露し、華を添えました>

<サンシャインガイドいわき(前列3名)による海開き宣言と、関係者によるテープカット>

<早速海に入って、7年ぶりの薄磯の海を楽しんでいました>

海開きに続いて、「海まち・とよまパークフェス」と題し、音楽ライブなどのイベントが行われ、飲食・物販店もにぎわいました。

<にぎわうパークフェス会場>

また、復興の状況を多くの方に知ってもらうために「海まちとよま周遊ツアー」も行われ、約100名を超える方に参加いただきました。参加者はマイクロバスに乗り込んで、住宅を再建するための高台や再建中の学校、普段見ることのできない史跡を見て回りました。高台では、住宅を再建される方からこれまでの復興の軌跡と現在抱えている課題などを率直な言葉で説明いただき、皆さん真剣に話を聞いていました。

<高台で説明を聞く参加者の皆さん>

この宅地完成と7年ぶりの海開きが薄磯復興への力強い一歩となったのではないでしょうか。

URは引き続き一日も早い事業完了に向け、公園整備など最後の仕上げに全力で取り組んでいきます。