復興支援だより 宮城・福島震災復興支援本部から

東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。

2016年12月

2016/12/14

多賀城市の全ての災害公営住宅で入居が始まりました!

12月14日(水)、多賀城市内で4地区合計532戸全ての災害公営住宅の整備が完了したことを祝い、多賀城市文化センターにて多賀城市主催の災害公営住宅完成式典が開催されました。

今日から入居が始まった宮内住宅。2棟合計50戸の世帯が入居します

<今日から入居が始まった宮内住宅。2棟合計50戸の世帯が入居します>

多賀城市では平成26年10月に最初に竣工した桜木住宅を皮切りに、平成27年9月に新田住宅、平成28年3月に鶴ケ谷住宅と続き、昨日12月13日に4地区目となる宮内住宅が完成し、整備を終えることができました。URは、その4地区全ての災害公営住宅を整備させていただきました。

4地区の整備にあたり共通していることは、災害公営住宅が地域の一時避難場所として位置づけられ、防災倉庫を備えていること、居住者の世代を超えた交流だけでなく、地域との交流を促す施設や広場を備えていること、ユニバーサルデザインを取り入れた多様な住戸を整備したことなどです。この他にも、桜木住宅では保育所を併設していたり、桜木住宅と鶴ケ谷住宅ではペット棟を設けたりするなど入居される皆さまが快適に生活できる環境整備に多賀城市と一緒に取り組んできました。

手前はゆったりとした広場。コミュニティー形成の場として集会所、高齢者生活相談所、共同花壇を隣接させています

<手前はゆったりとした広場。コミュニティー形成の場として集会所、高齢者生活相談所、共同花壇を隣接させています>

広場

<広場>

津波避難ビルの機能を持つ住棟の外階段は敷地外からもわかりやすいように配置しています。

<津波避難ビルの機能を持つ住棟の外階段は敷地外からもわかりやすいように配置しています。>

式典では、菊地健次郎多賀城市長が「宮内地区の今日の入居開始により、市内の仮設住宅などで避難生活をされていた皆さまの全てが災害公営住宅で新しい生活をスタートできるようになった。関係者へ深く感謝を申し上げたい」とあいさつされました。

あいさつする菊地市長

<あいさつする菊地市長>

来賓の今村雅弘復興大臣は「多賀城市が復興に走り続けていることに敬意を表する。災害公営住宅の建設をはじめ、津波復興拠点団地の整備や次世代の防災を担っていく多賀城高校の災害科学科の新設など、震災前では考えられなかった新たな取り組みが行われている。震災前を上回る新しい多賀城市が形づくられることを願っている」とこれからの多賀城市へ期待をよせて祝辞を送られました。

祝辞を代読する武政功(いさお)復興庁宮城復興局長

<祝辞を代読する武政功(いさお)復興庁宮城復興局長>

同じく来賓の村井嘉弘(よしひろ)宮城県知事は「恒久的な住まいを早期に確保することが県の課題であった。多賀城市においては、全ての地区で整備が終わり、誠に喜ばしく、多賀城市の皆さまに深く敬意を表する。また、URにおかれても災害公営住宅やまちづくりの整備など多くの被災市町で復興を進めるために力強い支援をいただいており、感謝する」と、URにとってもありがたく身の引き締まる言葉をいただきました。

祝辞を代読する三浦俊徳宮城県土木部次長

<祝辞を代読する三浦俊徳宮城県土木部次長>

鍵の引き渡しの様子。左から菊地市長、入居者代表、UR佐分本部長

<鍵の引き渡しの様子。左から菊地市長、入居者代表、UR佐分本部長>

鍵の引き渡しを終えた後は、入居者を代表された方が「震災が発災してから仮の住まいに3度4度移る生活をしてきた。今度は新たな気持ちで入居される皆さまと支え合い、自立した生活をしていきたい」とあいさつされました。

入居者代表のあいさつの様子

<入居者代表のあいさつの様子>

菊地市長からは、URに対して、災害公営住宅の整備への感謝状の贈呈がありました。

菊地市長からUR石渡副理事長への感謝状贈呈の様子

<菊地市長からUR石渡副理事長への感謝状贈呈の様子>

感謝状を受け取ったUR石渡副理事長は「多賀城市の全ての災害公営住宅の整備に携われたこと、そして感謝状をいただいたことについてこれ以上の喜びはない。平成24年3月に建設の協定を結んでから鋭意建設工事に取り組んできた。その間お待ちいただいた入居者の皆さま、整備にあたってご理解ご協力いただいた皆さまへ、心から感謝を申し上げる。入居された皆さまが快適で楽しい生活を送られるように願っている」とあいさつしました。

感謝状をもらいあいさつするUR石渡副理事長

<感謝状をもらいあいさつするUR石渡副理事長>

式典の最後には、実際に災害公営住宅にお住まいになっている方々からいただいた入居後の感想が紹介されました。 「きれいな住宅で暮らせて本当にうれしい。現在新田住宅ではコミュニティー作りに励んでいる。今年は若手が復魂祭を開催してくれて大いに盛り上がった。他地区のモデルとなれるよう引き続き、頑張りたい」、「入居当時はまるで高級住宅に入ったように感動した。多賀城市に住んで本当に良かった。今後は鶴ケ谷住宅の自治会設立に向けて尽力していきたい」など、入居の喜びと自治会・コミュニティー活動への意気込みを聞かせていただきました。

URは多賀城市での復興へのご協力はこれで一区切りとなりますが、他の市町での復興に引き続き取り組み、避難生活を余儀なくされている皆さまへ新しい生活をお届けできるよう、尽力してまいります。

2016/12/07

女川町荒立・大道③地区災害公営住宅建設工事が始まりました!

12月7日(水)、女川町荒立・大道③地区災害公営住宅建設工事の起工式が実施されました。
URにとっては、当地区が女川町で最後の起工式となりました。
当地区は、女川町での災害公営住宅整備事業では、運動公園住宅、堀切西住宅、駅北地区、ずい道地区、西区地区に続いて6地区目の着工となり、5階建て2棟60戸の住宅を平成30年1月に竣工の予定です。

本資料の内容は現時点のものであり、変更される場合があります。

<本資料の内容は現時点のものであり、変更される場合があります。>

建設予定地:南から北に向かって撮影

<建設予定地:南から北に向かって撮影>

式典で女川町の須田善明(よしあき)町長は、
「集合タイプの災害公営住宅としては最後となる着工を迎え、ようやくここまできた。発災から5年9か月が経過し、現状での災害公営住宅、防災集団移転団地の供給はほぼ5割、当地区の整備が完了されるころには概ねのところが見えてくる時期になる。そこで丸7年が経過しているという時間の意味をあらためて感じなければならないと思っている。この意味を関係者の皆さと認識・共有しながら一日も早い竣工をお願いしたい」とあいさつされました。

あいさつされる須田女川町長

<あいさつされる須田女川町長>

続いて、UR宮城・福島震災復興支援本部の佐分(さわけ)本部長は、
「当団地内や周辺の戸建住宅などにお住いの方々との交流のため、にぎわいを感じる空間、人とのふれあいを感じるコミュニティー空間、女川への愛着・らしさを感じる空間として、緑道ゾーンやイベント開催も可能なコミュニティーゾーンを計画している。まずは、何よりも安全第一、品質確保、そして一日も早く被災された皆さまにご入居いただけるよう全力を尽くす」と述べました。

鍬入れ(斎鍬(いみくわ))を受け取るUR佐分本部長

<鍬入れ(斎鍬(いみくわ))を受け取るUR佐分本部長>

地区の南東側から見た完成予想図:左からB棟23戸、A棟37戸

<地区の南東側から見た完成予想図:左からB棟23戸、A棟37戸>

A、B棟の中央には既成市街地との結節点となるコミュニティー広場ゾーンを設け、階段ベンチや共同花壇を設置し、地域住民との交流空間をつくります。B棟はペット共生住宅となり、A棟とは日常動線を分離し、ペット飼育に伴うトラブルに配慮した設計になっています。

A棟の東側からの完成予想図

<A棟の東側からの完成予想図>

住棟の基調色は女川の自然と調和する色彩とし、グラデーションで変化を与え、単調な景観とならないように配慮しています。

左からUR佐分本部長、須田女川町長

<左からUR佐分本部長、須田女川町長>

URは引き続き、女川町の一日も早い復興へ全力で取り組んで参ります。