街に、ルネッサンス UR都市機構

宮城・福島震災復興支援本部から(2013年10月)

2013/10/30

女川町復興まちづくり説明会

女川町には離島や半島部に15の浜集落があり、それぞれ復興に向けて動き出しています。

先月から今月にかけて、各地区ごとに現在の進捗状況と今後の予定などを町民の皆さんにお伝えする町主催の復興まちづくり説明会が行われました。

浜集落の1つ、出島(いずしま)地区でも先日、説明会が行われました。島への交通手段は、一日3便の定期船です。

船上から町の中心部を眺めたところです。

写真:町の中心部<町の中心部>

左の高台にあるのが、女川町地域医療センター(旧町立病院)です。東日本大震災の津波では、この建物の1階部分まで水に浸かりました。この平穏な海を見ていると、想像すらできません。
右側の低地部がJR石巻線「女川」駅のあった付近です。こちらでもURがかさ上げ工事を進めています。


女川港の出入口には航路を示す浮標式があります。女川港に出入港するすべての船がこの脇を通ります。

写真:浮標式<浮標式>

なんと、ここにも「がんばろう!東北」の文字がありました。


さて、女川港を出て、約20分。出島に到着しました。

写真:復旧工事の様子

説明会場は「ばんや」と呼ばれる漁師さんたちの作業小屋です。

写真:説明会場の「番屋」

すべての地区の説明会に町長が自ら出向き、説明されています。

女川町は、住民の皆さんと行政との距離が近く感じられます。

写真:説明される須田女川町長<説明される須田女川町長>

UR女川復興支援事務所の後藤所長からも、自立再建や災害公営住宅入居希望に関する面談結果を報告しました。

写真:説明するUR後藤所長<説明するUR後藤所長>

復興まちづくり事業を進めるためには住民の方々のご理解とご協力が必要です。
URは町と一体となり、スピードアップを図りながらも丁寧な説明で、事業を推進していきます。

2013/10/25

気仙沼市鹿折(ししおり)地区及び南気仙沼地区復興土地区画整理事業

7月にご紹介した気仙沼市内2地区の近況報告です。

鹿折地区内では津波で残った建物や基礎の撤去工事が行われています。

写真:鹿折地区復興住宅(災害公営住宅)建設予定地前<鹿折地区復興住宅(災害公営住宅)建設予定地前>

一部ではすでにかさ上げ用の土の搬入が始まっています。この土は、北隣の岩手県陸前高田市の復興まちづくり事業(UR施行)によって山を切り崩して発生した土を活用しています。

写真:鹿折地区内かさ上げ工事<鹿折地区内かさ上げ工事>

南気仙沼地区でも、鹿折地区と同様、建物や基礎の撤去工事やかさ上げ工事が進められています。

写真:安波山(あんばさん)から南気仙沼地区を望む<安波山(あんばさん)から南気仙沼地区を望む>
写真:南気仙沼地区拡大写真<南気仙沼地区拡大写真>

UR気仙沼復興支援事務所では、各地区の地権者の方を対象に8月末から個別説明会を実施しています。

写真:気仙沼復興支援事務所1
写真:気仙沼復興支援事務所2
写真:気仙沼復興支援事務所3

地区別にブースを設けて実施しています。

写真:気仙沼復興支援事務所4
写真:気仙沼復興支援事務所5

対象者数は両地区合わせて約1,000名です。すべての方にきちんとご説明し、皆様のご意向を確認していきます。先月最後の方へのご説明が終わりました。多くの方は市内にお住まいですが、なかには東京在住の方もいらっしゃいます。その場合は、職員が出向いてご説明します。

2013/10/10

小泉政務官視察・宮城県東松島市野蒜(のびる)北部丘陵地区

前回ご紹介した東矢本駅北地区から南西へ約8km。東松島市内で被害が大きかったエリアの一つ、野蒜地区があります。

仙台と石巻を結ぶJR仙石線が通っていましたが、津波により付近の線路はめくり上がり、JR「野蒜」駅の柱は、大きく折れ曲がりました。

写真:JR「野蒜」駅

そのJR「野蒜」駅の北側にある高台一帯が、東矢本駅北地区と並び、現在URが復興まちづくり事業を進めている野蒜北部丘陵地区です。施行面積は約90ha(東京ドーム約19個分の広さ)です。昨年11月に工事着工しました。

写真:造成工事の様子1

当地区では、津波の被害を受けた方々に、この高台に移転していただき、JR仙石線を地区内に移設します。そこに、住宅、学校、新駅、厚生施設などを整備して、安全で住みやすいまちを新しくつくります。

写真:造成工事の様子2

丘陵地を平坦な土地に整備するために造成工事を急ピッチで進めています。
そして、この現場で大活躍するのが、大型重機です。

写真:造成工事の様子3

現場内では、一般道を走行できない巨大なダンプトラックで土を運びます(一般道を走行できるダンプは最大10t)。タイヤだけで大人の高さがあります。

写真:積載量52tダンプ<積載量52tダンプ>
写真:積載量40tダンプ<積載量40tダンプ>

そこに土砂を積み込むパワーショベルやブルドーザーも総じて巨大です。大人よりもはるかに大きい40tダンプと大きさと比べてみると、その巨大さがわかると思います。

写真:造成工事の様子4
写真:造成工事の様子5<積載量40tダンプ>

10月5日(土)には、就任されたばかりの小泉進次郎復興大臣政務官が現地を視察されました。

写真:造成工事の様子6<小泉政務官に説明する清水所長(右)、阿部東松島市長(政務官右隣)>

当日は、地区近くの現場事務所において、阿部東松島市長からの概要説明の後、現場内に移動し、URの清水東松島復興支援事務所長が工事の進捗状況について説明しました。

写真:質問される小泉政務官<質問される小泉政務官>

小泉政務官からは、「URのおかげで震災復興が進んでいるとあちこちで耳にする。被災地の一日でも早い復興に向けて、これからも尽力してほしい。」と激励の言葉をいただきました。

平成28年度の事業完了を目指して、これからもスピーディかつ着実な施工に努めてまいります。

2013/10/4

宮城県東松島市東矢本(ひがしやもと)駅北地区

仙台から石巻方面へ三陸自動車道で約30km。日本三景で有名な松島と石巻市の間に位置するのが東松島市です。

東松島市には、華麗なアクロバット飛行で有名なブルーインパルスが所属する航空自衛隊の松島基地があります。

写真:災害公営住宅の建築工事の様子4<市内上空を練習飛行中のブルーインパルス>

東松島市は、その松島基地も含め、東日本大震災では甚大な被害を受けました。市のホームページによると、死者・行方不明者1,133名、家屋被害は14,564戸(全世帯の約97%)に及んでいます。(平成25年8月1日現在)

地図:東矢本駅北地区

施行面積は約22ha(東京ドーム約4個分強の広さ)で、約580戸分の宅地を整備し、うち307戸は災害公営住宅として建設します。
当地区は、津波による浸水被害がなかったJR仙石線「東矢本」駅の北側に位置しています。

写真:工事の様子

工事は、今年2月に着工しました。

写真:東矢本駅地区の様子<東側から地区を望む>

もともとは水田であったので、地盤改良工事を行うのですが、その前にこの土地の表土を剥ぎ取り、津波の浸水被害(塩害)にあった、水田に運び入れることで、良質な土の有効活用を図りつつ、住宅地と農地とを同時に復旧させています。

写真:工事の様子1

地区内をいくつかの工区に分けて工事を進めており、最も早い第1工区では、来年の2月頃、宅地の工事が完成する予定です。

写真:工事の様子2<手前が第1工区>
写真:工事の様子3<北西側(第1工区)から地区を望む>

それ以降も順次工事を進め、平成27年度中には工事完了予定です。

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