復興支援だより 宮城・福島震災復興支援本部から

東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。

2015年02月

2015/02/04

女川(おながわ)駅前商業エリア地権者向けの現地見学会を開催

宮城県牡鹿(おしか)郡女川町は、仙台市から東方約60㎞に位置し、太平洋に面する港町です。東日本大震災では市街地の大部分が最高約15メートルの津波に飲まれ、人口1万人に対して死者・行方不明者が800人を超えるなど、甚大な被害を受けた町のひとつです。

地図:女川


3月21日(土祝)にはこの女川町で、津波で流されたJR女川駅舎が再建され、津波被害により不通となっていたJR石巻線の浦宿―女川間の運転再開が予定されています。これにあわせて「女川駅周辺まちびらき」が実施される予定です。女川町は復興に向けた大きな一歩を踏み出します。

写真:駅舎

<完成間近のJR女川駅舎。建物内には「女川温泉ゆぽっぽ」という温浴施設が併設>

女川駅周辺には、まちの玄関口にふわしい象徴的な空間として広場やプロムナードが整備されるほか、にぎわい施設として多くの商業施設が整備される計画となっています。

図:駅前広場イメージ

<駅前広場のイメージ(H26.12.8女川町記者発表資料から)>

まちびらきに先立ち、2月3日(火)と4日(水)の2日間、駅周辺の商業施設用地の権利者の方々を対象に現地見学会を開催しました。これは先行して整備が進んでいる街区の道路や宅地の整備状況等を実際に目で見て感じていただくというのが目的です(同見学会は2月20日(金)にも開催を予定しています。)。

写真:整備状況説明

<整備状況の説明をするUR女川復興支援事務所の朝原龍彦基盤工事第1課長>

写真:整備状況説明2

<ご自身の店舗予定地に関して、積極的に質問をされる方もいらっしゃいました>

写真:整備状況説明3

<「昔はこのあたりに駅舎があったよなぁ・・・」と想い出にふける参加者も>

参加者のひとりで、女川駅前に中華料理屋「金華楼」の再建を予定している鈴木康仁(やすよし)さんは「被災前は海に近いところに店舗を構えていたが、今日ここに立って、復興後も海が見える場所で再建できることがわかってよかった。女川駅前が賑わうことを期待しているし、自身もその賑わい創出のための活動に関わっていきたい」と、喜びと期待を込めて語ってくださいました。

写真:整備状況説明4

<UR朝原課長から店舗再建予定地の説明を受ける鈴木さん(右)。この後、予定地を熱心に写真撮影されていました>

その他の参加者からも、道路や宅地が完成しつつある状況を見て、「ガレキだらけだった町がここまで復旧していて驚いた」「これまでは目の前のことで手一杯で自分の未来を思い描くことができなかったが、開業予定宅地の整備が進んでいる様子を見て、ようやく前を向いて新しい生活を踏み出すことができそう」といった声を聴くことができました。

女川町は復興に向けて大きな一歩を踏み出しますが、その道のりはまだ半ばです。URは今後も女川町の復興に向けて尽力してまいります。