街に、ルネッサンス UR都市機構

宮城・福島震災復興支援本部から(2013年12月)

2013/12/27

安倍首相、塩竈市伊保石地区復興公営住宅を視察

安倍晋三首相が12月27日(金)、宮城県内の被災地を訪れ、その中でURが塩竈市とともに復興公営住宅を整備している伊保石地区を視察しました。

13時過ぎ、安部首相が到着されました。佐藤昭塩竈市長とともに、小山潤二UR震災復興推進役らが出迎えました。

写真:安倍首相を出迎え握手する小山UR震災復興推進役<佐藤市長(左)とともに、安倍首相を出迎え握手する小山震災復興推進役>

佐藤市長からの挨拶の後、小山震災復興推進役から当地区の概要説明を行いました。

写真:安倍首相へ住宅の前で説明するUR小山震災復興推進役(左)<安倍首相へ住宅の前で説明する小山震災復興推進役(左)>

住宅は全部で31戸(2DK13戸、3DK18戸)あり、すべて木造戸建て住宅です。地元宮城県産の木材を50%以上使用しているのが特徴です。

従前は畑でしたが、仮設住宅での不便な生活から一日も早く日常生活を取り戻してほしいという地権者のご厚意により土地を提供していただき、昨年12月から住宅建設工事を進めてきました。

住戸内に入った安倍首相は、1階のキッチンに立ち、調理しやすいように、調理台を通常よりも広くしてあるという説明を聞き、「さすが魚のまち、塩竈ですね!」と感心されていました。

写真:キッチンの特徴を説明する小山震災復興推進役(右)<キッチンの特徴を説明する小山震災復興推進役(右)>

住戸内の視察後、安倍首相からは、「入居が近いと聞いて、大変うれしく思う。URには、引き続き(まちづくりなど)専門の力を生かし、更なる復興のスピードアップに貢献してほしい」と激励していただきました。

また、限られた工事期間の中で、ここまで住宅を建設してきた各建設業者の現場代理人とも固く握手されました。

写真:現場代理人の一人一人と握手を交わす安倍首相<現場代理人の一人一人と握手を交わす安倍首相>

最後に、来訪の記念として、市、URそれぞれに対して、住宅前に設置していた看板にサインをいただきました。

写真:写真:看板にサインをされる安倍首相

来年1月末には竣工し、2月1日(土)には入居式が執り行われる予定です。

写真:左から谷復興副大臣、小山UR震災復興推進役、佐藤塩竈市長、安倍首相、伊藤衆議院議員、根本復興大臣(左から谷復興副大臣、小山震災復興推進役、佐藤塩竈市長、安倍首相、伊藤衆議院議員、根本復興大臣)

2013/12/24

福島県新地町愛宕東(あたごひがし)地区復興公営住宅の竣工

9月にご紹介した福島県新地町愛宕東地区です。

夏の長雨の影響などありましたが、新地町や施工会社のご協力を得ながら、12月24日(火)に、無事竣工式を迎えることができました。

写真:竣工式の様子

URが福島県内で施工する復興公営住宅のうち、最も早い完成となります。

写真:竣工式の様子

住戸は、2DK、3DK、3LDKの3タイプ、4棟全30戸です。一例として、3LDKをご紹介します。

写真:復興公営住宅の様子

3LDKは住戸内に階段のあるメゾネットタイプです。

上の階に上がると、左右に洋室が2部屋あります。

南面窓から日差しがたっぷり差し込んでいます。

下の階です。手前がリビング、奥がキッチンです。

キッチンです。

キッチンの隣には、洗面所と洗濯機置き場、

そして、浴室があります。

1階には和室もあります。

公営住宅法に基づく整備基準に沿って建設するため、華美な設備はありません。しかし、津波被害に遭われ、狭い仮設住宅での生活を余儀なくされている住民の皆様が安心して生活していただけるような住宅性能をきちんと備えています。

既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、当地区は南側が高くて北側が低い北側斜面に建っています。そのため、住棟同士の間隔を十分に確保し、日当たりに考慮しました。

<隣の住棟は1階でも日当たり良好!>

また、次の写真でものように、屋根が階段状になっています。これも北側の住棟の日照を確保するための工夫です。

画像:いわき都市計画事業 薄磯震災復興土地区画整理事業 鳥瞰イメージパース<屋根は北【写真右側】に向かって階段状に下がっている>

式典には、加藤憲郎新地町長、UR廣兼周一理事長代理、入居者代表、その他関係者約80名が出席しました。

加藤町長は、「URには今年1月の着工以降、大変短い期間でありながら、地形を上手く活用して素晴らしい住宅を造っていただいた。復興に向けての課題はまだまだあるが、町民の皆さまと一緒になって、引き続き歩んでまいりたい」と挨拶されました。

写真:式典の様子<加藤町長>

UR廣兼理事長代理は、「URは『一日でも早い復興』をモットーに、これまで一丸となって事業を進めてきた。新地町や福島県、施工JV、周辺町民の皆さまの多大なるご協力のおかげで、年内入居を実現することができたことに深く感謝するとともに、入居者の皆さまが新しい年を笑顔で迎えられることを大変うれしく思う」と述べました。

写真:式典の様子<UR廣兼理事長代理>

関係者によるテープカットの後、UR廣兼理事長代理から加藤町長へ、加藤町長から入居者代表の田中様へ、鍵渡しがされました。

<テープカットの様子。中央右が加藤町長。向かって右隣はUR廣兼理事長代理>
<UR廣兼理事長代理(左)から加藤町長へ鍵渡し>
<加藤町長から入居者代表田中様へ鍵渡し>

入居予定の方にお話を聞くと、「思った以上の造りで、すごく綺麗。水回りや物入れが充実している。早く入居したい」と目を輝かせながら感想を述べてくださいました。

URによる新地町での復興公営住宅の建設工事は完了しましたが、福島県内ではいわき市や桑折(こおり)町でも復興公営住宅の整備を進めています。URはこれからも、「一日でも早い復興」を果たすべく、取り組んでいきます。

2013/12/15

福島県いわき市豊間(とよま)地区・薄磯(うすいそ)地区合同起工式

仙台から南へ約150km。以前ご紹介しました福島県いわき市豊間地区及び薄磯地区において、12月15日(日)に両地区合同の土地区画整理事業起工式が執り行われました。

本事業の施行面積は豊間地区約56ha、薄磯地区約37haです。津波で流出した家屋の基礎を撤去する工事から始めて、来年度からは宅地造成や道路建設などの本格的な工事を行い、平成27年度末の完成を目指します。

写真:施工位置図<施工位置図 上:薄磯地区 下:豊間地区>

式典には、清水敏男いわき市長、UR小山潤二震災復興推進役、地元行政区長のほか、関係者約140名が出席しました。

清水市長は、「URには豊富なまちづくりの実績とそのノウハウを活用した円滑な事業推進のみならず、魅力あるまちの再生に向けて最大限支援いただき感謝している。市としては、地元住民の皆さまや県、URと連携し、市の復興がさらに加速するよう全力で取り組む」と挨拶されました。

写真:清水市長<清水市長>

URの小山推進役は、「これまでいわき市様とは、平成24年4月にUR職員を派遣し、復興計画の策定をはじめ、共にここまで進めてきた。この日を迎えることができ、身が引き締まる思いだ。両地区とも高台造成と市街地の再生だけでなく、防災緑地や県道整備を一体的に施工することで、一層の復興の加速化に向けて貢献したい」と述べました。

<UR小山震災復興推進役>
<鍬入れ 中央が清水市長、右隣はUR小山震災復興推進役>
画像:いわき都市計画事業 豊間震災復興土地区画整理事業 鳥瞰イメージパース<鳥瞰パースは、イメージであり、実際の宅地や建物等とは異なります。 現在、一部事業計画の変更を予定しています。>
画像:いわき都市計画事業 薄磯震災復興土地区画整理事業 鳥瞰イメージパース<鳥瞰パースは、イメージであり、実際の宅地や建物等とは異なります。現在、一部事業計画の変更を予定しています。>

引き続き、地元住民の皆さまやいわき市、福島県と意見交換を重ね、将来胸を張って誇れるような復興まちづくりを一日も早く進めていきます。

写真:右から清水市長、鈴木豊間行政区長、鳥居薄磯行政区長、UR小山推進役<右から清水市長、鈴木豊間行政区長、鳥居薄磯行政区長、UR小山推進役>

2013/12/2

女川町復興公営住宅抽選会

女川町民陸上競技場跡地に建設中の復興公営住宅(災害公営住宅)です。

先日までは柱と床だけだったのですが、1階部分に壁ができ、だんだんと住宅っぽくなってきました。

写真:建設中の復興公営住宅(災害公営住宅)

別の位置からの写真です。

写真:復興公営住宅に隣接した山

左にあるのが復興公営住宅、右奥が女川港です。隣接した山を削り、高台を造成するとともに、発生した土をおおむね赤い線で記した部分まで盛っていきます。

写真:重ダンプトラック

港に近いエリアでは、前回ご紹介した重ダンプトラックが、山からの土砂を運び入れていました。



11月10日(日)と11月24日(日)、町主催の「災害公営住宅抽選会」が行われました。
11月10日は、入居者を決める抽選会です。募集総戸数200戸に対して入居希望者236組でした。

写真:抽選会の様子

町民の皆さんは抽選というものに不慣れな部分があるので、町職員の方々が丁寧に説明を繰り返し、慎重に会を進めるとともに、UR職員が場内誘導など円滑な進行のための運営補助を行いました。

住戸タイプはいくつかに分かれており、そのうち人気のあるタイプが抽選となりました。

多くの方が当選されましたが、外れた方もいらっしゃいました。外れた方は、引き続き仮設住宅での不自由な生活を余儀なくされることになります。当選された方の笑顔を目の前で見られたことは、町の震災復興を支援してきた身として非常に喜ばしい瞬間ではありましたが、落選された方の姿を見ると、一日も早く次の復興公営住宅を整備しなければならない、と改めて強く決意する瞬間でもありました。

2週間後の11月24日は、当選された方々で、住宅を選定する順番を決める抽選会でした。

住宅の選定には、多くの方が悩む様子もなく、スムーズに進みました。

今後は、12月5日(木)から一部の住戸について再募集を行います。
そして、来年3月の入居開始に向けて、引続き、町・施工会社・URが一丸となって工事を進めていきます。

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