街に、ルネッサンス UR都市機構

宮城・福島震災復興支援本部から(2013年08月)

2013/8/11

女川町災害公営住宅モデルルームオープン!

女川町では、復興に向けて様々な工事が急ピッチで進んでいます。その中の一つが、女川町民陸上競技場跡地に建設中の災害公営住宅です。総戸数は200戸、鉄筋コンクリート造3・4階建です。

写真:完成予想パース<完成予想パース>

長年親しまれ愛されてきた陸上競技場でしたが、平坦な土地が少ない女川町で、少しでも早く被災された住民が安心して暮らせる住宅を整備するために、陸上競技場を解体して、その跡地に災害公営住宅を建設します。

写真:解体前の様子<解体前>
写真:解体中の様子<解体中>

建設工事は、2013年の5月に着工し、翌2014年3月入居開始予定というタイトなスケジュールとなっていますが、既に一部の住棟では1階部分が立ち上がってきています。

写真:現在建設中の陸上競技場跡地災害公営住宅の様子<現在建設中の陸上競技場跡地災害公営住宅>

8月11日(日)、その建設地に隣接し元は町民テニスコートだった場所に、仮設住宅などにお住いの方が広さや間取りを体感し、災害公営住宅に実際に住むイメージを早く持っていただけるようにと、モデルルーム展示場をオープンしました。

写真:町民庭球場
写真:モデルルーム展示場

オープニングセレモニーで須田女川町長は、「災害公営住宅の完成は生活再建の中心の一つだ。URには想像以上に良いものを造っていただいている。ぜひ多くの町民の皆さまにご覧いただき、入居まで頑張ろうという気持ちを持ってほしい。復興は計画段階から実働段階に入ったところである。この動きを押し留めることなく、皆さまのご協力を得て着実に前に進めていきたい。」と挨拶されました。

写真:須田町長

続いてURの小山震災復興推進役は、「モデルルームの完成により、復興がまた一歩進んだことを実感していただけると思う。モデルルームの設置はURが実施している被災3県の事業の中で、女川町が先駆けとなっている。ぜひご覧いただいて、生活のイメージを掴んでほしい。工事は順調に進んでいるので、一日でも早い入居が可能となるよう、引き続き努力してまいりたい。」と述べました。

写真:小山震災復興推進役

建設する住宅は全部で6タイプあります。そのうち、このモデルルームの間取りは3DKタイプ(約65m²)になります。

3DKの間取図<3DKの間取図>

では、モデルルームに入ります。

写真:モデルルームの様子1

玄関を入ると、正面に収納があります。

写真:モデルルームの様子2

廊下を進むと、右と左に洋室が一部屋ずつあり、写っていませんがクローゼットを備えています。

写真:モデルルームの様子3
写真:モデルルームの様子4

その先に進むと、右に洗面所と浴室、左にはトイレ。

写真:モデルルームの様子5
写真:モデルルームの様子6

さらにその奥が、ダイニングキッチンと和室です。

写真:モデルルームの様子7

キッチンは対面式カウンタータイプですので、家族との会話も弾みそうです!

写真:モデルルームの様子8

バルコニーは奥行が広く、1,800mmあります。

写真:モデルルームの様子9

テープカット後、モデルルームが公開されると、町民の皆さまが続々と室内を見学されました。

写真:モデルルームの様子11

見学に来られた町民の方に話をうかがうと、「広くて、とてもきれい。今住んでいる仮設住宅は4畳半一間ですごく狭い。早くこういう住宅に住みたい。」と、目を輝かせておられました。

竣工予定の来年3月には、「我が家」に入居する町民の皆さんの笑顔がたくさん見られそうです。


また、この日は近くの多目的運動場で、女川町内の各地区に伝わる獅子振り(ししぶり、全国的には獅子舞)披露会が開催されていました。

写真:獅子振り披露会の様子1

先の津波で「獅子振り」の道具が流されてしまいましたが、全国からの支援により、この日復活を果たしました。

写真:獅子振り披露会の様子2

町内には全部で15の浜があり、それぞれの地区ごとに獅子の顔が異なっています。
目の前の演技とあって、すごく迫力があります。

時折、観客の方に近づいてきて、子供の頭にガブッと被りつきます。獅子に被りつかれると、丈夫になると言われているそうです。

写真:獅子振り披露会の様子3

ある地区では、豪雨被害があった仙北市への応援メッセージが掲げられていました。

写真:獅子振り披露会の様子4

被災地の皆さんが別の被災地の応援をしている姿を見ると、目頭が熱くなりました。

2013/8/4

福島県いわき市豊間(とよま)地区日曜市

8月4日(日)、以前ご紹介した福島県いわき市豊間地区にやって来ました。

この日は、月に1回開催されている日曜市が立つ日です。

写真:日曜市の様子1

豊間地区の商店などは東日本大震災で大きな被害を受けました。地元を離れ、仮設住宅などでの生活を余儀なくされている住民の皆さまも多くいらっしゃいます。会場から少し脇に目をやると、手前の宅地エリアには津波の爪痕が今も残り、遠くには穏やかな海が見えます。

写真:豊間地区の様子

しかし、この写真の近くではいわき市による災害公営住宅の建設が進んでおり、少しずつ復興が形になりつつあります。そこで、地元住民で組織する「ふるさと豊間復興協議会」は、生活や産業の拠点を作る第一歩として、地元商店などが出店し地元産品を販売する日曜市を今年の6月から始めました。

写真:日曜市のプログラム
写真:日曜市会場案内図出典:ふるさと豊間復興協議会ホームページ

3回目の開催となった今回、豊間地区での事業を予定しているURも「わたあめの無料配布」で参加しました。

写真:日曜市の様子2

やってみると、素人とあって初めはなかなかうまくいきません。意外と難しいです。でも、時間がたつにつれ、徐々に上達し多くの皆さまに、わたあめを振舞うことができました。

写真:日曜市の様子3

この日は、東北地方の梅雨明けが発表された翌日とあってすごく暑かったのですが、その暑さに負けない熱さと賑わいを感じた日曜市でした。来月以降も続けて開催される予定です。ぜひお立ち寄りください!

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