復興支援だより 宮城・福島震災復興支援本部から

東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。

2015年12月

2015/12/25

浦戸諸島で最後の災害公営住宅である桂島地区(Ⅱ期)で入居が始まりました。

12月25日(金)、塩竈市浦戸諸島桂島地区で災害公営住宅が全戸完成したことを祝して、完成式が行われました。

浦戸小中学校の皆さんによる童謡「ふるさと」の合唱で式典が始まりました

<浦戸小中学校の皆さんによる童謡「ふるさと」の合唱で式典が始まりました>

この完成式は、平成27年2月に入居が始まった桂島1期8戸と、今回、入居開始となる2期5戸を合わせた13戸の完成を祝ったもので、入居者を含めた桂島地区島民と浦戸小中学校の方々をはじめとした関係者で執り行われました。今回の竣工により浦戸諸島で計画されていた災害公営住宅の整備(4島44戸)が全て完了したことになり、全戸受託していたURの浦戸諸島での当該業務が終わります。

完成式では、内形(うちがた)繁夫副市長が「発災直後から、URと基本協定を結び島民が安心して住まえる災害公営住宅の整備に取り組んできた。資材の運搬に制限がかかる等離島ならではの条件があり大変だったと思うが、今日を迎えることができてUR及び関係者に感謝している。入居者が未来にむかって豊かな生活を送れるよう祈念している」と全戸完成にいたるまでの道のりを振り返るとともに、入居者への激励のあいさつをされました。

入居者代表からは「心待ちにしていた全ての住宅の完成をむかえ、島民全員で喜んでいる。入居が決まり、ようやく住まいの再建へ向けて歩めると感じた。市とURには島の生活にあった住まい造りとするために多くの意見交換の場を設けてもらい、設計に反映してくれたと聞いている。私たち入居者は、今後、益々島民の絆を深めて生活していきたい」と被災後からの苦労と入居への喜びに加え、施行者を労う言葉をいただきました。言葉の節々に島民の皆さんの絆の強さが感じられるあいさつでした。

あいさつされる内形副市長

<あいさつされる内形副市長>

あいさつされる桂島区長

<あいさつされる桂島区長>

鍵の引渡の様子。左から内形副市長、入居者代表、UR宮城・福島震災復興支援本部の稲垣本部長

<鍵の引渡の様子。左から内形副市長、入居者代表、UR宮城・福島震災復興支援本部の稲垣本部長>

完成式後は地元の方たちとURで企画した祝賀会が行われました。地元婦人部をはじめ、桂島で復興支援に取組む山形大学等のボランティアによりごちそうが振舞われ、参加した島民のみなさんは会を楽しまれていました。

鏡割りでは、URも木槌を打たせていただきました

<鏡割りでは、URも木槌を打たせていただきました>

また、式典当日はクリスマスの日ということもり、UR職員がサンタクロースに扮して、紅白餅を参加者にプレゼントさせていただきました。

サンタクロースがプレゼントする様子

<サンタクロースがプレゼントする様子>

浦戸小中学校のみなさんとUR有志の楽器演奏者による合唱。参加者も加わり、会場内は大合唱に包まれました
浦戸小中学校のみなさんとUR有志の楽器演奏者による合唱。参加者も加わり、会場内は大合唱に包まれました

<浦戸小中学校のみなさんとUR有志の楽器演奏者による合唱。参加者も加わり、会場内は大合唱に包まれました>

桂島でのURの取り組みに対し、島民のみなさんから感謝状をいただきました

<桂島でのURの取り組みに対し、島民のみなさんから感謝状をいただきました>

浦戸諸島の業務を担当していたUR職員は「UR初の離島部工事で、かつ島内では他の復興事業が実施されるなかで、建設資材の海上運搬等の調整に苦労したが、地元の協力もあり円滑に事業を進めることができた。発災直後避難所として使われていた旧浦戸小学校体育館で、本日災害公営住宅の完成を地元の方に喜んでいただけたことは感慨深い。浦戸の復興に貢献できたことがうれしかった」と今回の完成式を終えての心境を述べました。

浦戸諸島での災害公営住宅整備は完了となりますが、塩竈市の本土ではまだ災害公営住宅への入居を待たれている方がいます。URは引き続き、塩竈市の復興に全力で取り組んで参ります。

完成式での集合写真

<完成式での集合写真>

2015/12/23

女川駅前商業エリアが開業しました!!

12月23日(祝)、女川駅前商業エリアが開業しました。

JR女川駅の展望台から「シーパルピア女川」を望む

<JR女川駅の展望台から「シーパルピア女川」を望む>

甚大な津波被害を受けた女川町では、居住エリアを高台に整備し、女川駅を中心としたエリアには公共施設や商業・観光施設などをコンパクトに集める整備計画となっています(計画概要についてはこちらの記事をご覧ください)。

今回開業した女川駅前商業エリアは、JR女川駅から女川湾へと続くプロムナードの両脇に位置し、テナント型商業施設「シーパルピア女川」や自立再建店舗などの商業施設のほか、水産業体験施設である「あがいんステーション」やにぎわい交流拠点である「女川町まちなか交流館」などが立地しています。

「シーパルピア女川」を縦断するプロムナードからJR女川駅を望む

<「シーパルピア女川」を縦断するプロムナードからJR女川駅を望む>

女川町まちなか交流館。貸会議室やホールなどがあり、交流活動を推進し地域活性化を図ります

<女川町まちなか交流館。貸会議室やホールなどがあり、交流活動を推進し地域活性化を図ります>

当日は多くの来訪者が町内外から集まり、新たに開業した店舗で飲食や買い物を楽しんでいました。また、今話題となっている段ボール製ランボルギーニの「ダンボルギーニ」も展示されており、多くの来場者を引き付けていました。

女川潮騒太鼓。商業エリアに賑わいを添えます

<女川潮騒太鼓。商業エリアに賑わいを添えます>

ダンボルギーニ。石巻市内の段ボール加工販売会社が製作

<ダンボルギーニ。石巻市内の段ボール加工販売会社が製作>

多くのマスコミ関係者も取材していました

<多くのマスコミ関係者も取材していました>

式典で、女川町の須田善明町長は「この商業エリアは、出来上がるまでに多くの方々の協力を得てきた。また、開業にあたり多くの方々から注目を浴び、開業式典にも多くの方々にお集まりいただいた。この賑わいを継続していくには、来訪者をどのように惹きつけ続けるかが重要で、それは我々女川町民次第である。公民連携しながら、このエリア全体の魅力を持続し、町の賑わい拠点として取り組んでいきたい」と、商業エリアの今後の在り方への意気込みを述べられました。

式典であいさつされる須田町長

<式典であいさつされる須田町長>

商業エリア開業のテープカットの様子

<商業エリア開業のテープカットの様子>

URは今後も女川町の復興に向け、取り組んで参ります。

2015/12/13

石巻市大街道北二丁目地区復興公営住宅で防災設備の使い方を説明

12月13日(日)、URが石巻市から建設要請を受け8月に竣工した3階建て2棟からなる39戸の集合住宅である大街道北二丁目地区復興公営住宅(大街道北復興住宅)で「大街道北復興住宅ご入居をお祝いする会」が開催されました。この会は、当住宅が8月に入居開始になったことを受けて、入居者に地域へ溶け込んでもらおうと地区内の町内会が企画したイベントです。町内会からおよそ10人、当住宅からは22世帯34人が集まりました。URは当住宅の施行者として、敷地内にあるかまどベンチや防災トイレの組み立てを実演したり、屋上や建物内の備蓄庫の利用方法を案内したりして協力させていただきました。

UR職員が防災設備(かまどベンチ)の使い方を説明する様子

<UR職員が防災設備(かまどベンチ)の使い方を説明する様子>

かまどベンチは、普段はベンチとして使用されますが、緊急時にはかまどとして煮炊きできる防災設備です。

かまどベンチの設置は工具を使わずシンプル。5分もかからずに設置完了!
かまどベンチの設置は工具を使わずシンプル。5分もかからずに設置完了!
かまどベンチの設置は工具を使わずシンプル。5分もかからずに設置完了!

<かまどベンチの設置は工具を使わずシンプル。5分もかからずに設置完了!>

続いてマンホールトイレです。災害時には、マンホールの中に格納された器具を組み立て、仮設トイレを設置します。

器具は重量があり、取り出すのには一苦労でした。説明書を見ながら複数人でじっくり確実に設置しました
器具は重量があり、取り出すのには一苦労でした。説明書を見ながら複数人でじっくり確実に設置しました

<器具は重量があり、取り出すのには一苦労でした。説明書を見ながら複数人でじっくり確実に設置しました>

また、津波到来時に一時避難場所となる屋上へも上がりました。そのほか、3階にある備蓄庫にも入室し、室内の様子を確認しました。

3階での説明の様子

<3階での説明の様子>

屋上に上がり避難方法について確認する参加者の皆さま

<屋上に上がり避難方法について確認する参加者の皆さま>

3階にある備蓄庫。室内の広さや状態等を確認しました

<3階にある備蓄庫。室内の広さや状態等を確認しました>

参加された皆さまはかまどベンチやマンホールトイレをはじめ防災設備が備わっていることに驚いていた方が多く、設置・使用方法について熱心に質問されていました。

また、今回の会に協力した、復興公営住宅での入居者の生活やコミュニティ作りの支援に取り組んでいる一般社団法人ISHINOMAKI2.0は「今回のイベントのように、復興公営住宅の入居者と町内会の皆さまが交流することは素晴らしいこと。また、復興公営住宅の入居者同士がお互いに顔を合わせる良い機会になったと思う」と話されました。

URの担当者は「本来、URの仕事は住宅を竣工させて石巻市へ引き渡すところまで。ただ、入居者の新たな生活はこれから始まるので、引き渡し後も協力できることがあればしたいと考えていた」と参加にあたっての思いを述べました。

URは引き続き、石巻市の復興に全力で取り組んで参ります。