復興支援だより 宮城・福島震災復興支援本部から

東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。

2017年07月

2017/7/30

ずい道地区(女川住宅)で入居が始まりました。

7月30日(日)、ずい道地区(女川住宅)の災害公営住宅(86戸)で入居式が行われました。

URが女川町から要請を受けて建設した住宅では、「運動公園住宅」200戸、「堀切西住宅」18戸、「大原住宅」145戸に続いて4地区目の災害公営住宅の引き渡しとなりました。当地区は、女川湾を望む傾斜地に位置しており、鉄筋コンクリート造6階建てと3階建ての2棟86戸の住宅です。

<式典での鍵引渡し>

女川町の須田善明町長は、「女川住宅の完成によって、集合住宅としては8割が完成し、住む環境としては、大きな節目となった。今後は、町に残ってよかったと思ってもらえるような環境、町全体の取り組みをどうしていくのかを求められる。復興と同時にさらにその先を見据えながら、皆さまとともにこれからも頑張っていきたい」と挨拶されました。

UR宮城・福島震災復興支援本部の佐分本部長は、『女川湾へ向かう「眺望軸」を整備し、建物はその軸に対して平行、直交するよう配置した。また、色彩計画やサインなどについては、既に竣工している近隣の「運動公園住宅」「大原住宅」の3地区で統一感のある景観形成を目指した』と述べました。

<1号棟と集会所で眺望軸を強調させ、奥の2号棟は眺望軸を受け止めるように配置>

<左から須田女川町長、UR佐分本部長>

入居者が共同で制作したスペインタイル(おらほの壁プロジェクト)には、町の魚であるカツオとかつて女川湾のシンボルだった赤白灯台が描かれています。

入居式に続いて、町の町民生活課主催の女川北区住民交流会が行われ、当地区の入居者や地域住民の方々が参加されました。

<住民交流会の様子>

URは引き続き、「西区地区」及び「荒立・大道③地区」においても、災害公営住宅の整備を進めております。一日でも早く、安全で快適な住宅をご提供できるよう全力で取り組んでまいります。

2017/7/15

いわき市薄磯地区で宅地完成式と7年ぶりの海開き

7月15日(土)、いわき市から受託して復興事業を支援している薄磯地区において、整備した全宅地の引渡しが完了することから「宅地完成式」が行われました。

<関係者によるくす玉開披の様子>

薄磯地区では、津波からの多重防御のための防潮堤及びURが受託して新たに整備した防災緑地の後背地に、平場エリアと高台エリア計185区画の宅地や道路、公園などを整備してきました。

<薄磯地区の様子>

式典で清水敏男いわき市長は「計画した宅地がすべて完成し、今後は住宅再建となりわい再生が加速することを期待する。住民の皆様をはじめ、様々な関係機関や団体と共創のまちづくりを進めながら魅力あふれる地域づくりに努めていく。」とあいさつされました。

<あいさつされる清水市長>

URからは新居田滝人統括役が「ここまで事業を進めてこられた皆様に感謝したい。これから元の生活、元のなりわいが戻り、震災前よりもにぎわうまちに復興することを祈念する。」とあいさつをしました。

<あいさつする新居田統括役>

宅地完成を祝した後、いわき市海水浴場海開き式が薄磯海水浴場で開かれました。
薄磯海水浴場は、東日本大震災前は福島県で最も多くの海水浴客でにぎわいましたが、震災で大きな被害を受けて海開きを見送っていました。今年、7年ぶりに海開きを行い、式典では関係者が安全を祈念し、再開を祝いました。

<いわき市を舞台にした映画にちなみ、高校生フラガールがフラダンスを披露し、華を添えました>

<サンシャインガイドいわき(前列3名)による海開き宣言と、関係者によるテープカット>

<早速海に入って、7年ぶりの薄磯の海を楽しんでいました>

海開きに続いて、「海まち・とよまパークフェス」と題し、音楽ライブなどのイベントが行われ、飲食・物販店もにぎわいました。

<にぎわうパークフェス会場>

また、復興の状況を多くの方に知ってもらうために「海まちとよま周遊ツアー」も行われ、約100名を超える方に参加いただきました。参加者はマイクロバスに乗り込んで、住宅を再建するための高台や再建中の学校、普段見ることのできない史跡を見て回りました。高台では、住宅を再建される方からこれまでの復興の軌跡と現在抱えている課題などを率直な言葉で説明いただき、皆さん真剣に話を聞いていました。

<高台で説明を聞く参加者の皆さん>

この宅地完成と7年ぶりの海開きが薄磯復興への力強い一歩となったのではないでしょうか。

URは引き続き一日も早い事業完了に向け、公園整備など最後の仕上げに全力で取り組んでいきます。