
INTERVIEWインタビュー
新聞記者からの転身、
復興事業で支えてくれる
同僚・上司に感謝。
事務系総合職(計画)Y.K2015年入社(中途)/ 福島県出身
2020年10月取材
報道という形ではなく、復興の実の部分に携わりたかった。
前職は福島にある新聞社の記者でした。そこで福島の津波被災地区の区画整理について取材した時に、URの存在を知りました。その時に感じたことが「これからは報道という形で復興に携わるのではなく、自らが復興事業の中心にいたい」ということ。記事を書いて、読んでくださる方の反応も励みになりましたが、復興の実(じつ)の部分に関わることで、街が変わっていく様子を肌で感じたかったのです。瓦礫がどんどん片付き、家が建っていく姿を目の当たりにしていたからこそ感じた、心の変化でした。
転職直後は別の部署にいましたが、ジョブローテーションにより、当初から携わりたかった復興事業の部署に配属されました。現在は、町民がゼロになってしまった大熊町や双葉町といった福島の原発被災地で、どのように地域を再生していくかを検討し、ハード整備と一体となって事業を進めています。被災地にはさまざまな課題があり、それを乗り越えてどう町として復興していくかを考えています。町民の方が戻ってこられる環境をつくれるようにと思いながら、日々、仕事をしています。

思いに応えるために、住民の方々の声に耳を傾ける。
復興事業の業務の中で印象に残っているのは、大熊町で行ったグループホームの立ち上げ支援。先輩と一緒になって、事業計画や収支計画の作成支援のほか、職員の採用にまで関わりました。入居を希望する方の中には家族で別の町に避難していたけど、家族と離れてでも育った町で最後を迎えたいという人たちがたくさんいらっしゃり、思いを実現するべくグループホームを完成させました。
グループホーム立ち上げも含め、福島県の復興支援は特殊で、「こうすればこうなる」というような事例はありません。復興事業は部署や役職関係なく、みんなで意見を出し合って解決していく業務が多いので、事務職はいろいろな物事への興味が活かせる仕事だと思います。
復興事業に参加する前ですと、四谷の再開発事業も思い出深いです。事業に携わること自体が初めてで、再開発に関する専門的な知識はほとんど無い状態。技術的なこともわからず、教えられてばかりの毎日でした。それでも、私ができることが何かあるはずと考えた時に思い浮かんだのは、「この建物はだれのためのものなのだろう」ということ。そして、その答えは「権利者の方々のもの」でした。
たとえば、住宅の計画を進めているときに「ベランダのすぐ目の前に大きな植栽があると、洗濯物等に虫がつくのが気になりますね」と言ったところ、同僚や上司から「確かに実際に生活するとそういう問題が出てくるかも。良い視点だね」と褒めていただいたことがあります。
それからというもの、権利者の方々の立場になって対話ができるようになり、調整がうまくできるようになっていきました。「技術系の担当者には言いづらいから、あなたに連絡したのよ」とまで言っていただいた時は、とてもうれしかったです。

URにはいろいろな経験を持つ人が在籍しているのが理想。
URに入ってから覚えることはたくさんありますが、中途採用者向けの研修や、再開発事業に関する研修など、各種研修が充実しています。いろいろな現場へ視察にも行けますし、ジョブローテーションが主流なので常に新しい人がいます。つまり、専門技術を極めた方もいれば、新人に教えることに慣れた方も多いのです。わからないことがあっても、話が聞きやすく助かったのを覚えています。ミーティングの時に、上司に「何でもいいから、一言言ってみて。いわゆる初心者目線ならではの気づきがあるはずだから」と言ってもらえたことも、転職当時の励みになりました。異業種から転職してきた人に対して「何もわからないだろう」ではなく「何か気付いたことはありますか?」と聞く。URには、そんな風土があるように思います。
「専門家にはない視点を」という意図では、URにはいろいろな経験を持つ人が入ってきてほしいと思っています。特に復興事業については、過去の前例や成功例がない中で進めているので、みんなが頭をひねりながら知恵やアイデアをしぼっている状態です。まちづくりにはいろいろな人の思いがあります。だからこそ、視点にもいろいろな人の見え方があっていいと思うんです。私が担当する大熊町の復興事業においては、常に住民の方の目線に立って、地域で困っている人・悩んでいる人の思いを解決できるようなまちづくりをしていければと考えています。

1日のタイムスケジュール例
- 09:15出勤、メールチェック等
- 10:00大熊町役場との打合せ資料確認(打合せの進め方、要点等を再確認)
- 11:00社用車で移動、昼食
- 13:00大熊町役場との打合せ(次年度開始予定の仕事づくり事業について協議)
- 16:00車でいわきの事務所に向けて移動
- 17:00当日のメールチェック、雑務処理等
- 17:40打合せの内容確認、次回に向けての資料修正
- 19:00退勤(時間外勤務)
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災害復興
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