
INTERVIEWインタビュー
「地域のために何ができるか」
共に考える仲間がいる。
技術系総合職・建築(計画)S.M2012年入社(新卒)/ 東京都出身
2020年10月取材
一人ひとりにとっての「いい答え」を探すのが、計画の仕事。
大学と大学院では、建築の歴史について専攻していました。歴史を感じられる街並みが好きで、将来は、そういった「まちづくり」ができないかと考えていました。ゼミの友人らがゼネコンやハウスメーカー、設計事務所などへ就職を決める中、私が入職を決めたのは、UR都市機構。「独立行政法人」という立場で収益を求めるだけなく、街の個性と歴史を残しながら、バランスの取れたまちづくりができるところに魅力を感じました。
そんな私が現在、計画として担当しているのは、新潟県の「長岡市大手通坂之上町地区」の再開発事業です。事業計画の立案や事業全体の工程管理、市役所との窓口としての役割を果たすほかにも、権利者との協議や補助金の申請、起工式や近隣住民向けの説明会の実施など、再開発事業をスムーズに進めるための様々な調整業務を行っています。
計画の役割として大切なのは、社内外の方々の要望をまとめた上で、事業計画を考えること。譲れない思いを持った方がたくさんいる中で、一人ひとりにとってのバランスのいい答えを見つけられるかがポイントとなり、上司をはじめ業務パートナーであるコンサルタントの方々と協力しながら、事業を進めています。

膝と膝を突き合わせることで、伝わることがある。
計画の業務のもう一つのポイントとなるのは、権利者をはじめとする周辺住民の方々と顔を合わせてお話しすることです。オフィスビルの多い都心部の再開発事業とは異なり、長岡の再開発地区には街中に住まわれている方々がいらっしゃいますので、その住民の方々から信頼いただくことが事業を進めるうえでの鍵になります。それに、何でも電話で済ませようとせず、「膝と膝を突き合わせることで、再開発事業への思いなどが伝わる」ということも先輩たちから学んでいました。実際に、既存建物の解体工事中に周辺住民の方々から、工事に関するご要望が寄せられることがありました。電話でご説明してもうまく伝わらなかったのですが、直接お会いして建築図面をお見せしながらご説明したところ、ご理解いただけたことがありました。
解体工事の完了や住民説明会の実施、竣工など、計画の業務は段階ごとに達成感がありますが、無事に工期の中で終えられた時は格別だと思います。まだまだ、工程は残っていますが、再開発を終えて長岡の中心市街地に元気が戻るのを楽しみにしています。再開発事業を経て、たくさんの人に「長岡は面白い街だ、いい街だ」と感じてもらえたら嬉しいです。

個々の魅力を生かしたまちづくりが、地方再生のポイントになる。
これまでに担当した地方の事業で、もう一つ印象深く残っているのが、気仙沼の復興住宅の建設です。2011年の東日本大震災で被災された方々が入居するための復興住宅の設計と建設工事に携わっていたのですが、仕事をする意義をこれほどまでに感じたことはありませんでした。内覧会では、入居する人たちから「こんなにきれいなところに住めるだなんて」と、とても深く感謝されたことが記憶に残っています。また、設計から工事まで、プロジェクトの進行を一貫して目にすることができたのも勉強になりました。
ほかにも、私は長野県にある信州地域デザインセンターという施設の立ち上げも担当したことがあります。地方の事業をいくつか経験して感じたことは、地方には東京にはない魅力がたくさんある、ということ。私は、その土地ならではのものが好きなので、これからの仕事では、学生の頃に思い描いていた「地域の個性や歴史を残したまちづくり」を、より色濃く実現できるようになっていければと考えています。人口が都会に集中する中で、いかに地方の魅力を生かしたまちづくりができるかが、地方再生のポイントとなっていくはずです。
最後に、休暇がしっかりと取れることは、URに入職して良かったと感じています。集中して仕事をするには、リフレッシュするための時間が必要ですし、そこで地方の良さも体感しています。そうした環境で、その地域のために何ができるか、街のために何ができるのかを周りの人と一緒に考えて仕事に活かしていきたいと考えています。

1日のタイムスケジュール例
- 09:15出勤、メールチェック
- 11:00ミーティング
- 12:00昼食
- 13:00市と打ち合わせ
- 15:00現場と打ち合わせ
- 16:00作業
- 17:40退勤
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「地域のために何ができるか」
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