
INTERVIEWインタビュー
培ってきた省エネ設備の知識・経験を、
長岡の再開発・地方創生で活かす。
技術系総合職・建築設備(設計)M.K2015年入社(新卒)/ 東京都出身
2020年10月取材
新人の意見も柔軟に取り入れてくれる懐の深さがある。
大学は建築学科で、大学院では建築環境学を専攻していました。新卒時は、「URなら広いフィールドでまちづくりに携わり、かつ大学院で学んだ省エネ設備の知識や専門性を生かせる」と思い、入社しました。入社前は、独立行政法人であることから地味で安定志向の企業イメージがありましたが、入社してからは、「チャレンジさせてもらえる場所」という印象に変わりました。新人だった私の意見を柔軟に取り入れてくれましたし、手掛ける住宅にも現在のトレンドを入れられるなど、いい意味でイメージが覆ったのを覚えています。
私が現在担当しているのは、都心や地方の市街地再開発事業に係る設備設計と、都内の密集市街地事業に係る従前居住者用の住宅の設備設計です。プロジェクトによって建物の種類は様々。たとえば住宅やオフィスビル、図書館、立体駐車場など、建物の種類が異なることに加え、どのくらいの人が使う施設なのか、水道がいるのかいらないのか、空調を使うのか使わないのか、または室内が広いか狭いかによって設備が変わってきますので、最適な設備を十分に検討し設計していく必要があります。
私の場合は、空調や水回りの設備を手掛けています。設備設計は、建物の血管や神経とも言われる領域。近年は省エネ建築の重要性が謳われており、私も、いかに空気や水といったエネルギーを効率的に循環させられる設計ができるかを考える日々です。また、各種専門知識を持った外部のスタッフともしっかり対話ができるように、資格などの勉強を通して、教養の習得も心掛けています。自分の担当業務を超えた仕事ができるようになることを目指しています。

ゼロ・エネルギー・ビルから長岡の街に貢献する。
今、私が携わっているプロジェクトの一つに「長岡市大手通坂之上町地区」の再開発事業があります。これまで携わったプロジェクトは、商品価値の高い住宅を生み出すことなどを目的としたものでしたが、長岡の再開発事業には地方創生という社会的意義もあります。「どうすれば地域が盛り上がるのか」といった行政的な観点を持ちながら仕事をするのは初めてのことで、独立行政法人であるURだからこそ携われたプロジェクトだと思っています。
長岡の再開発事業では、これまでの私の経験を生かして、ZEB(ゼブ:ネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略称)Orientedを目指したビルを建てる予定です。設備面での具体例としては、高効率機器の採用に加えて、使用状況に応じた機器の制御等を行うことにより、省エネ実現しています。
省エネ設備の導入にかかった分のコストは省エネで削減した電力等で相殺し、ランニングコストを減らせるため、長い目で見たときに経済面と環境面の両面で貢献できるんです。また、他にも、雪の多い長岡で安全面と使いやすさを配慮し、井戸水を散水して雪を溶かせるような設備も採用。地域特性に適った建物になると思うと、地方創生にも貢献できるので、やりがいは 大きいですね。

URの物件を通して、省エネビルを日本全体へ。
URで働く魅力の一つは、周りに経験豊富な先輩方がおり、いつでも相談できるところです。高性能な設備などでイニシャルコストの高い計画を立てた際に、その導入メリットの説明に苦戦する場面が、これまでに何度もありました。そんな中、長岡の再開発プロジェクトで同様の壁にぶつかった際に、上司と一緒に各所に説明を行う中で、長いスパンで建物を利用する立場になって説明する術を学びました。一人では難しい状況でも、サポートしてくださる方々がちゃんといること、そして周りの皆さんの仕事の仕方から学べることのありがたさを肌で感じました。
私が思うURのもう一つの魅力は、保有する物件の多さです。私はURを通して省エネビルを普及させたいと思っています。省エネに対する意識は世間的にも高まりつつあり、さまざまな省エネ家電がお店にはならんでいますが、建築物の省エネはまだ浸透していないのが現状です。建物の省エネ性のメリットを多くの人に理解してもらい、家賃などの対価を払う意識を広げる一助になれればと思っています。そして、URの所有する多くの物件を省エネビルにし、日本全体にも普及させたいと思っています。

1日のタイムスケジュール例
- 09:15出勤、メール等確認
- 10:00ゼネコンと長岡(C街区)の実施設計定例(テレビ会議)
- 12:00昼食
- 13:00自席にて長岡(A-2街区)の公募資料確認
- 15:00設計事務所と長岡(A-2街区)の機械分科会
- 17:40退勤
他の職員インタビューを見る
- 技術系総合職
- 事務系総合職
- 子育て対談
-
電気設備の知識と
施工管理経験を活かし、
暮らしの利便性をアップデート。技術系総合職・電気設備(設計)H.Y
経験者採用・2020年入社 -
地域の想いに寄り添い、
にぎわいの広場を
創造する。技術系総合職・造園(設計)R.A
経験者採用・2017年入社 -
受注者から
発注者の立場へ。
大規模改修の0→1に挑戦。技術系総合職・建築設備(保全)M.K
経験者採用・2018年入社 -
働きやすい環境の中で、
土木工事の
新たな領域にチャレンジ。技術系総合職・土木(保全)Y.A
経験者採用・2019年入社
-
目指すのは「造園」の力で
今ある住宅資源を
再生すること。技術系総合職・造園(設計)C.I
経験者採用・2018年入社 -
地域に愛される
「名作団地」を、
現代的に再生する。技術系総合職・建築(設計)H.K
経験者採用・2018年入社 -
都市再生
「地域のために何ができるか」
共に考える
仲間がいる。建築系 S.M
新卒採用・2012年入社 -
都市再生
大きな事業、
大きな責任、
大きなやりがい。建築系 K.S
経験者採用・2017年入社 -
都市再生
培ってきた省エネ設備の
知識・経験を、長岡の
再開発・地方創生で活かす。建築設備系 M.K
新卒採用・2015年入社 -
都市再生
10年後、
20年後の姿を
想像する。造園系 S.M
新卒採用・1985年入社 -
都市再生
土木の
この規模だからこそ、
求められるバランス感覚。土木系 H.U
経験者採用・2014年入社 -
都市再生
細かいことでも
電気設備の視点から
プロジェクトの最適解を模索する。電気系 K.I
新卒採用・2013年入社 -
賃貸住宅
ミッションは、
「団地の未来」を計画し、
地域全体を再生させること。建築系 T.N
新卒採用・2001年入社 -
賃貸住宅
先人の知恵を受け継ぎ、
「新しい時代の団地」を
設計する醍醐味。建築系 A.O
経験者採用・2012年入社 -
賃貸住宅
建築計画という「骨格」に、
機械という「血管」を
通す醍醐味。建築設備系 S.I
新卒採用・2013年入社 -
賃貸住宅
住まう方に想いを馳せ、
憩いと交流の
屋外空間を創造する。造園系 R.I
新卒採用・1994年入社 -
賃貸住宅
土木がつくるのは、
地域が元気になる
スタートライン。土木系 A.T
新卒採用・2009年入社 -
賃貸住宅
努力の成果は、
団地を照らす
「明るい暮らし」に表れる。電気系 T.O
新卒採用・2015年入社 -
災害復興
どこにいても
URでは、
チームで仕事ができる。建築系 N.N
経験者採用・2016年入社 -
災害復興
「社会的意義があるかどうか」で、
物事を判断できる
幸せがある。土木系 K.E
経験者採用・2019年入社