復興支援だより 岩手震災復興支援本部から

東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。

2013年11月

2013/11/23

大槌町屋敷前地区復興公営住宅で内覧会を開催

11月23日(祝)と24日(日)の2日間、岩手県上閉伊(かみへい)郡大槌町屋敷前地区の復興公営住宅(災害公営住宅)で、大槌町主催の内覧会が行われました。

地図:復興公営住宅(災害公営住宅)

【屋敷前地区復興公営住宅概要】
敷地面積 約2,959m2
建物面積

建築面積 1,393m2
延べ面積 2,618m2

構造・階数 木造(一部鉄筋コンクリート造)長屋・2~3階建て
棟数・戸数 6棟・21戸(1DK 8戸、2LDK 7戸、4DK 6戸)

建物は、1階部分は鉄筋コンクリート造で駐車場や防災備蓄倉庫などを配置し、2~3階は木造住宅になっています。こうすることで限られた敷地を有効に活用しました。

写真:復興公営住宅(災害公営住宅)の様子

<住宅の外観(バルコニー側)。この棟は1階部分が駐車場になっている>

住宅部分には大槌町産の木材を使用しており、地域にもなじむ木造住宅になっています。


写真:大ケ口(おがくち)地区と屋敷前地区


しかし、外観はモダンな和風住宅であり、8月に竣工した大ケ口(おがくち)地区の住宅とは異なる雰囲気を感じます。

写真:屋敷前地区復興公営住宅の外観(玄関側)の様子

<屋敷前地区復興公営住宅の外観(玄関側)>


地図:8月に竣工した大ケ口地区復興公営住宅の外観(玄関側)

<8月に竣工した大ケ口地区復興公営住宅の外観(玄関側)>

入居後のコミュニティづくりに役立てていただこうと、中央の小路にはベンチや豊富な地下水を活用した井戸を設置し、D棟の1階部分にはいこいの場となる「だんらん広場」を設けています。

地図:鵜住居地区

写真:鵜住居地区の様子


内覧会には約450名の方が来場され、公開された1DKの1戸と2LDKの4戸をご覧になりました。

写真:内覧会の様子

来場者からは「玄関が2階なので階段で上がらないといけないのは大変だが、すごく立派」、「自分の家にしたい」という声もありました。

URが要請を受けて建設している公営住宅では大ケ口地区に続く2地区目、大槌町全体としては3地区目となる復興公営住宅の竣工です。11/29(金)にはいよいよ入居が始まります。


2013/11/04

釜石市片岸地区、鵜住居(うのすまい)地区で土地区画整理事業、津波復興拠点整備事業の工事安全祈願祭

岩手県釜石市は近代製鉄業発祥の地としてまた三陸漁場の中心港として栄えてきた鉄と魚のまち です。市内にある橋野高炉跡は、福岡県の旧官営八幡製鉄所などとともに世界文化遺産の正式登録を目指しています。

地図:釜石市

<地図使用承認©昭文社第53G125号>



片岸地区や鵜住居地区は、釜石市の中心市街地から北へ約5kmのところにあります。以前は主に戸建住宅が建ち並ぶ住宅街でした。しかし、これらの地区も、東日本大震災で大きな被害を受けました。その被害の程度は、釜石市内でも特に大きなものでした。

写真:被災した釜石市鵜住居地区の様子

<被災した釜石市鵜住居地区。JR山田線「鵜住居」駅から多くの方が犠牲になった防災センターの方角を臨む(平成25年7月26日撮影)>



11月4日(月)、その片岸地区と鵜住居地区の復興まちづくり事業の工事に係る安全祈願祭があり、行政や工事関係者など約100名が参列しました。

写真:安全祈願祭の様子1


写真:安全祈願祭の様子2

神事を執り行った後、UR釜石復興支援事務所の梅津所長が概要説明を行いました。


<地区概要>
【片岸地区:土地区画整理事業】
・市街地を平均1.1m程度かさ上げ
・高台への避難道路を整備
・道路整備に併せて上下水道を整備

【鵜住居地区:土地区画整理事業①、津波復興拠点整備事業②】
・市街地を平均1.7m程度かさ上げ(①)
・高台への避難道路を整備(①)
・道路整備に併せて上下水道を整備(①)
・防潮堤背後にあった小中学校を安全な高台に移転(②)
・JR鵜住居駅前に賑わい商業・交流拠点となる交流センター等を配置(②)


片岸地区と鵜住居地区併せると80ha近くの面積となり、地権者数は約900名にのぼります。梅津所長は説明の最後を「これまで市の職員と共に、またはUR職員単独で地権者訪問を行っており、その際にねぎらいの言葉もいただいています。これからも一層丁寧な対応を心がけます。」と結びました。

地図:片岸地区

<片岸地区>


地図:鵜住居地区

<鵜住居地区>


写真:鵜住居地区の様子

<鵜住居地区。左側の山が津波復興拠点整備事業の区域で小中学校などを移転する>


その後、野田釜石市長が「震災から2年7カ月が経ち、故郷復活の想いから協議会や連絡会が発足し、合意を得るところまで来ることができました。釜石の復興まちづくり事業は市内21地区あるうち、当地区が最初の着工です。工事については市としては初めてのCM(コントラクション・マネジメント)方式活用ということで、実績のあるURにお願いしました。安全には特段の注意を払っていただき、片岸・鵜住居地区地域の期待に応えられるようお願いします。」と挨拶されました。

写真:挨拶をされる 野田市長

<挨拶をされる 野田市長>


URの小山震災復興推進役は「被災直後から釜石市に入って、復興に携わってきました。片岸地区、鵜住居地区は釜石市内でも特に大きな被害があり、復興計画の中で北部拠点と位置付けられているところです。地元の皆さまには丁寧に対応しながら、市や地元との関係をますます強いものにし、最大限の力で取り組んでまいります。工事はCM方式によって進めていき、地元企業の活用もしていくので是非とも参加いただきたいと思います。」と挨拶しました。

写真:挨拶をする小山推進役

<挨拶をする小山推進役>


最後に施工者を代表して株式会社大林組の金井取締役副社長が「鉄と魚のまち釜石の復興を託され、市とURがともに進めてきた土地区画整理事業と津波復興拠点整備事業の工事を行います。一日も早い復興のためにスクラムを組んで、一丸となって無事故無災害で進める所存です。」と挨拶しました。

釜石市でも復興まちづくりが始まります。



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